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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

奥行のある奈良の歴史・・・(奈良の旅 3/3)

2016-02-26 | 旅・雑記帳

奈良の旅の最終日は、昨年訪れて感動した天理の石上神宮に再訪した。物部の里であり、伊勢神宮より歴史の古いとされている石上神社。周辺も弥生時代からの古墳密集地であり、有名な七支刀(ななつきのたち)をはじめ国宝が保存されている。七支刀のレプリカを近つ飛鳥博物館で見たばっかりでもあり、古代の武力の象徴である物部氏をいろいろ思い巡らせた。

拝殿も、境内の一段高い場所にある摂社・出雲建造神社の拝殿も国宝に指定されており素晴らしかった。黒岩重吾さんの「闇の左大臣 石上朝臣麻呂」を読んでから、この石上神宮は頭から離れなくなってしまった。また、神社の雰囲気も良く、場所も天理東インターからすぐでもあり、また訪れたい。

  

   

因みに、石川麻呂は壬申の乱で大友皇子の親衛隊として、大友皇子が自害するまで同行したことで有名。ただ、その後も天武・持統・文武の時代も活躍し、最後は左大臣まで上り詰めた。歴史を学ぶと短絡的に、蘇我氏と物部氏の戦いで物部氏が滅び、蘇我氏と天皇家の相克では大化の改新で蘇我氏がほろんぶかのように思いがちだが、実際はそんなに簡単でない。政治はいつの世も複雑怪奇である。そのあたりが歴史の面白さの神髄かもしれない。心理学もそうなのであるが。

さて、奈良をさってから、昨日は静岡県浜松市の蜆塚遺跡に隣接する浜松市博物館に寄った。この半年くらいであるが、私は貝塚に興味をもち、ことあるたびに貝塚遺跡を訪れている。

  

  

今回の旅では、縄文時代は最後の蜆塚遺跡だけだったが、二上山のサヌカイトへの縄文時代や旧石器時代の祖先など、いろいろ考えさせられた。歴史は繋がっているのだ。

最後に、サヌカイトは黒曜石と同様に鋭利で硬度が高く、多くの場所で使われている。また、遺伝子の研究成果もあり、昔、教科書で覚えた三ケ日原人も今は縄文早期の遺骨とされるように、より以前はよくわからないことが、科学の進歩でいろいろわかってきていることに感動した。

奈良の旅 3/3

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