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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

行動という神秘!(夢を実現する 4/10)

2016-03-17 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 私の父の実家は瀬戸内海沿岸のブドウ園だったこともあり、幼いころから夏休みになると、祖父母が収穫で忙しいブドウ園によく行った。そこには、親戚のおばさんやおじさん従兄たちが日々出入りし、労働も当然だが、楽しい語らいの場でもあった。

 そして思うのだが、そこでの労働や語らい、あるいは途中下車も含めた気楽な旅は、青春時代の不安定な時代を乗り越える大きな糧になっていたのだと。もし、この異空間がなければ、たぶん私の人生は全く別のものになったように今は感じる。

 このブドウ畑にまつわる経験が何故すごいかというと、学生風の頭でっかちな日常的な世界ではなく、行動や労働中心の世界であったからかなと。行動というのは、ロジャースの心理学では目的志向性と非常に関係があるとされ。また、エリクソンに言わせれば、目的志向性は罪悪感等の重いネガティブな問題を解決するポイントである。三段論法的にいうと、行動は、重大なこころの問題を解決するポイントなのだ。

 なお、目的志向性といっても、行動することで目的がより見えていくという不思議な面がある。初めにすべてお見通しではなく、行動をすることで、より自分の目的が意識化されるということだ。今は、小賢しいサービス商品の時代だが、例えば教育ということで、この先生について勉強するとこうなる。こういうメリットがあるとメニュー化されるのが今風なのだが、実際は、ある程度の方向感覚はあっても、実際にどうなるかは先生を信じ試行錯誤して初めて見えてくるものである。このあたりは、実に神秘的だ。

 さて、昨日は気が合う仲間で東京の多摩霊園を探索した。ネット上に有名人の情報が沢山掲載されていることもあり、いろいろ調べつつ、興味・関心を高めつつ当日を迎えた。午前10:00から午後3:00ころまで、1万5千歩をかるく突破するほど歩き、故人をしのびつつ貴重な時をすごさせていただいた。回ったところは、朝は東郷平八郎、山本五十六、高橋是清、内村鑑三を訪れ、次に世界史にも大きな影響をもたらしたゾルゲとその関係者、実業家の井深大、岡本太郎、吉川英治(実に生花が絶えないというシンプルなお墓だった)。

 お弁当を食べてからは、菊池寛、60年安保の樺美智子、尾崎秀実、三島由紀夫、長谷川町子、与謝野晶子、横河民輔、有島武夫、大岡昇平、賀川豊彦。実際回ってみると、本人の意志やご遺族の意向もあるのだろう、実に個性を感じさせていただいた。そして、有名人墓参の行動を通し、自分が何故そこに行ったのか・・・そんな目的があらためてより意識化されてきたようだ。

 他者の死を想うことを通して、自分の死と生への想いを深めたようだ。それは、実にメメントモリ・・・ラテン語で死を想え・・・であり、生きる上でとても大切な事だと思う。

夢を実現する 4/10

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