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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分と仲良くなって一回り大きくなる!(現実吟味力はあるか? 8/10)

2016-09-07 | 第四章「愛とゆるし」

 昨日は実に久しぶりに腰越の勉強会に参加し、夜は芥川賞をとった村田紗耶香さんの「コンビニ人間」を読んだりした。どういうわけか、丁度今考えている現実吟味力の問題に直結するようで楽しんだ。現実吟味力を健全に発揮するための条件を考えていると、今日はロジャースの6条件が頭に浮かんできた。傾聴やコーチングの条件にもロジャースの6条件は恐らく応用されているので、そんなものと考えればよいかもしれない。昨日はU先生の勉強会でこの6条件をいろいろ考えさせていただいた。

 自己否定的・他者否定的なときは自分の経験上、現実吟味力があまりよくない。まあ、スランプというかそんな時期である。本来ある自分の解決方法が見えず、他者の意見とか偏見の中で苦闘しつづける。

 若いころのことを考えたのだが、高校3年生くらいから浪人、大学1年生のころはまさしくこのスランプの時期だったように思う。それが。大学2年の時から変わってくる。それは、6条件が整い、自分の中の現実吟味力が良くなってきた時だ。自分の肌にあったクラブ活動、自分を受け入れてくれる友人・知人の登場、自分の傾向や渇望、好きな事の発見など。

 6条件的に考えると、自分自身へのラポール掛けは、夏休みの父の実家への旅行がきっかけだったように思う。コンビニ人間も、コンビニで働き始めたころの感動の次のフレーズ。「そのとき、私は、初めて、世界の部品になることができたのだった。私は、今、自分が生まれたと思った。世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。」・・・こういった時を経験することは、素晴らしいと思う。

 私も、田舎のブドウ園の出荷作業を従兄弟達と手伝う中で、労働の実感というか何かをつかんだように思う。

 大学2年のはじめ、高校紛争や大学受験での後遺症の中にいた私を受け入れてくれた複数の恩人の存在。従兄弟とか学校の友達などは直接的な利害関係はなく、共感とか受容を知らず知らず自分でも訓練していたのだろう。

 現実吟味力が正しく機能しはじめると、健全な思考・感情・行動のループが回転し始める。これからすべきこととかが浮かんでくる。好奇心が高まり活動が熱を帯びてくる。それは他人に言われてやるというより、自分の中から湧きおこるものである。

 私の場合も、それからコンビニ人間も、新しい環境に適応していったという点では当初は成功したのだろう。ただ、時間と共にさまざまな変化があり、世の中は機械のように同じことを繰り返していれば良いというものではない。私も第2、第2のスランプを経験してくる。コンビニ人間の主人公も18年コンビニに勤める中で、ある種のスランプを経験しているのだろう。当然ながら、その時々の6条件の環境が必要だったりする。

 そんな時、生き甲斐の心理学を学んで自問自答で乗り越えることもできるかもしれないが、やはり、助けてくれる身近な存在がいたほうが良いと思う。

現実吟味力はあるか? 8/10

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