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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

正月明けに、嫌だと思う仕事に戻る時に (不安感を思索する 4/10)

2018-01-06 | 第二章「五感と体感」

 感情には裏表がある。不安感は平安感。怒りは友好的感情。身体症状は健康感。ウツは幸福感。錯乱は統御感・・・そして、例えば怒りと友好的感情は同質だと。このことはU先生の「生き甲斐の心理学」で学んだが、実に含蓄がある智慧だ。また、日々の生活でうんざりする程の不安感に向き合うとき、そうした感情にも実は裏面があって、ひょっとしたきっかけで平安感になることを思い出すと良い。不安感に向き合うことが随分楽になる。

 この感情の裏表は、何も現代の心理学が発見したというより、昔ながらの智慧ではないかと私は思う。恐らく1万年前とか10万年前とか、そんな長い歴史があると思う(縄文時代の宗教などを考えると良くわかる)。日本は随分世俗化しすぎた感があるが、例えば正月は、その前に師走があり、大掃除があり、大晦日も年越しそばを食べて質素にお寺の鐘をきいたり、夜中に初もうでをしたりして暮らす。そしてお正月は逆に、お餅や正月の遊びなどなど。不安感やウツが新しい年になると同時に平安感や幸福感に切り替わる。神社仏閣の参拝もそうだ。長い参道や急な階段を上り、やっと到達してみそぎというか水で清めて境内に入る。そして、お参りすると何か不安感や鬱が切り替わり平安感や幸福感が訪れる。キリスト教教会などでも同じで、カトリック教会などには入り口に聖水盤があり、そこで十字を切りお御堂に入る。クリスマスも、その有難さはその前に待降節があり、質素で内面的な生活を送ることで一層クリスマスに感動する。

 さて、正月三ケ日が終わり、私も仕事など日常の生活に戻る。ブルーサンデーではないが仕事のことを思い出すと何か不安感(嫌だななど、ときにはときめきのような微妙な感情も)が湧きおこる。そして、実際に仕事をするのだが、昨日の森羅万象を楽しむというスタンスは、不安感を平安感に変える重要な心構えだと思う。森羅万象(まわりの現象)は本来中立的なものかもしれない。こちらがかってに解釈をして不安感を感じているだけに過ぎないかもしれない。さらに、森羅万象には何か問題を解決するトリガー(きっかけ)が隠されていることも多い。伝統宗教の聖水盤のようなものだ。そして、何かに触れた時に、それが恩寵のようなもので、不安感が平安感に変わっていく。

 ところで、人間の業とか原罪などについて少し。この世の中、生き抜くために、どうしても他の生命を食べたりすることなどがある。世の中の仕事などでも、生き残りをかけて、いろいろな仕事を選別して優先順位を付けたりすることもそうかもしれない。そんなことで他者否定的な面が生じるのだろう。そして、私の若いころなどはどんな仕事も神聖で同じように見えたこともあったが、優先順位や選別が叫ばれすぎる時代になると、心の内にこの仕事は大事だが、この仕事は手を抜いてもいいなどという変な解釈が蔓延するようになった。そうすると森羅万象を楽しむというより、苦しむという感じになるように思う。優先順位重視の生き方、森羅万象重視の生き方は感情生活の上で随分ちがってくるようだ。

 難しい問題に立ち入ってしまったが、バランスというものは大事なのだろう。そして、人それぞれの個性やタイミングに応じ、優先順位重視と森羅万象重視の両方を見ながら生きていけばよいとも思う。ただ、一度決めた仕事などは、どうせやるなら森羅万象を楽しんで行った方がよいと思う。そんな中で、多くの発見をし、時にはつまらない仕事と思っていた中でのヒントが大切に思っていた仕事の中に生かされたりする。自戒の念をこめて。 

不安感を思索する 4/10

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