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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の不安感 (不安感を思索する 7/10)

2018-01-09 | 第九章「愛」

 愛とは何か。宗教や哲学で様々な定義や研究がされているが、U先生の生き甲斐の心理学では、各自が愛と思うものが愛と定義している。立場が臨床心理学的であるので当然といえば当然である。

 さて、このところ里中満智子さんの「持統天皇物語 天上の虹」再読中であるが、ギリシャ神話などでも作品のある里中満智子さんの愛のとらえ方はとても的確だなと感心している。しかも時々万葉集の名歌が盛り込まれていて感激する。今読んでいる範囲でも、ナルシスト的な天智天皇をめぐっての愛の孤独の問題。そんな天智天皇を額田王が愛し、共感していくことで天智天皇が一回り大きな人間となっていく過程はとても興味を覚える(詳細をもっと知りたいくらいだが、物語では単純に描いている)。

 そのほか、愛されているかの不安、愛しているかの不安、愛にまつわる嫉妬、三角関係(天智天皇ー天武天皇ー額田王、高市皇子ー大友皇子ー十市皇女)、太田皇女では親しくなるのを避けようとする心理など、愛にまつわる感情の曼荼羅のようだ。

 様々な愛の不安感の中で、生き甲斐の心理学はどのように対処法を見せてくれたり、人間理解の援助をしてくれるだろうか。このブログでも今まで沢山述べたが、今日は人間観から3つの分類をしてみることをしてみたい。愛の不安といっても、身体からくる不安感、成育史からくる不安感、そして魂からくる不安感と分類するのだ。

 例えば、ある登場人物は、相手の男性から愛してもらってないと不安感を抱く。それはどうも身体くる不安ではないようだ。もし、それが臨床心理学の分野(成育史)であれば愛の原型が問題であり、相手が愛を示しているのに、それを愛だと感じないということかもしれない。多様な愛の原型に通じてないとこのような悲劇が起こることもあろう。

 日常生活でも、愛に関する様々な不安が起こる。その時、このように身体、成育史(こころ)、魂と分類してみると、ハッとすることがある。もちろん、身体、成育史、魂は人間の大事な要素であるので、どれも大切に考える必要はあると思う。そして、自分の愛の不安を分析できると、そうした自分を受け入れやすくなるようだ。

不安感を思索する 7/10

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