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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

不安感や怒りをバランスさせる生活 (不安感を思索する 9/10)

2018-01-11 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 感情のセルフコントロールと言葉ではよく聞くが、実際はどうしたらよいのか。

 今朝は熟読中の漫画から、持統天皇がなぜ吉野宮滝の離宮に生涯で31回も行幸したかを考えていた。持統天皇は政治家として忙しい生活を送る中、政治的にも感情的にもいろいろ波乱万丈があっただろう。そんな中で、吉野は何だったのだろうか。簡単に結論は出ないが、ひとつには心理的にセルフコントロールをするためでもあったのでは。そんなことを考えた。

 大きな古代の事件に壬申の乱がある。大海人皇子(天武天皇)と大友皇子の戦いであるが、結末は大友皇子が破れ、その死体は関ケ原の行宮で検分された。恐らく、勝者は死体を前に勝鬨を挙げたに違いない。

 人は戦うときがある(人と戦ったり、自然と戦ったり・・・)。生涯戦わず暮らしたという人は少ないと思う。そして戦う時は、当然ながら敵を憎み突進する。怒りという感情は、戦いの時(生き残る)の糧だ。怒りがなければ戦えない。そして、私達の祖先が戦ってくれたおかげで今の自分があるという考え方もあり、単純に怒りや戦いを否定できない。

 ただ、怒りっぱなし(怒りかたもあるが)でいればよいかというと、そうではないと思う。壬申の乱の大友皇子の直属の側近だった石上麻呂は、乱後、処刑もされず大海人皇子政権に引き立てられて、右大臣にまで上り詰める。乱の時の怒りの感情がどこかで変わり、平安感などにバランスされている。歴史の中にも復元力のようなものがあるようだ。

 さて、U先生の生き甲斐の心理学では、日々の生活の中で使える心理学を一枚の系統図で表現している。その中に、「思考・感情・行動」という項目がある。つらつら思うに、思考・感情・行動は私達の刻々の在り方の三つの切り口である。私たちは例えば不安感を抱くと、健康ならば思考や行動が連動して変化していくものだ。

 単純な図式化は良いことも悪いこともあるが、私の経験では激しい怒りが現象としておこると、自他肯定の思想が揺らぎ、他者否定・自己肯定的になったりする。そんな思考や行動の変化を意識化して、自他肯定のスタンスを模索することは大切だ。その時の対応の一番目は、怒りに自分自身で共感することがあるかもしれない。怒るのも無理はないねと。

 そして、怒りが生まれた自分の理想と現実の解釈を探ってみる。解釈が変われば理想と現実のギャップである感情も変わる。解釈が変わらず怒りが収まらない場合は、14の防衛機制(フロイト)でうまく開放することもあるだろう。逃げるとか、合理化するとか・・・この時、抑圧・抑制は避けるというのもポイントだ。また感情転移など他者に迷惑になることも。

 あれやこれやと今朝は考えたのだが、冒頭の写真は奈良東大寺の三月堂だ。私はこの三月堂が想いで深いのである。中学校の修学旅行で来たのだが、どうも、担任の先生との思い出が重なっているようなのである。それはセルフコントロールの原型的なものだったかもしれない。さらに、美しいものを見ることは、渦中であればその余裕もないものの、見る余裕ができた時は何か新鮮なものを自分の中に見つけるようだ。

不安感を思索する 9/10

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