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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

こころの自由を奪う劣等感の克服のしかた (未知の世界にこんにちは! 6/10)

2018-03-02 | 第一章「意識と知覚」

 1959年になり、まだ一年もアラスカに暮らしていないのに、急遽父の仕事の関係で帰国することになった。ちょうど私が8歳になるころだった。そして、帰国の前に父が米国の視察をするということで、一時シアトルなどに滞在した。そのころの話であるが、私には生涯忘れ得ない経験をした。

 ある方(Aさんとしよう)が車で私たちをピックアップして、移動する車内での会話だった。父の知り合いのAさんは日本人であるが、私に興味をもったようで運転をしながら、息子さんはどのくらい英語ができるようになったかと訊いてきたのだ。そして、突然私に英語で、英語はできるかと訊いたのである。子供の世界ではなんとか片言を話せるようになっていたが、大人のAさんの英語は全く異質で、ぜんぜん答えられなかった。そのとき、父があれこれ私の替りに話していて、傷ついた私に配慮してくれたのが思い出となっている。それはもう50年以上前の話であるが未だに記憶しているのは不思議だ。そして、それは良い意味でも悪い意味でも私の人生に大きな影響を与えたのだと思う。

 劣等感を人が感じる時は、U先生のブログによると二通りあるようだ。一つは感じた側の問題で現実吟味力がないなど。もう一つは相手の問題で、自己愛パースナリティ障害的な問題の場合だ。なんとなく上から目線で、話していると劣等感を感じ、自身をどんどん無くすような人は時々いるが、そんなタイプだ。

 今考えると、どうもAさんは自己愛パースナリティ障害的であり、私は一方的に傷つけられたのだと思う。もともと私は身体が小さく、当時の私はそれ故に劣等感を感じ、相撲を愛し赤胴鈴ノ助のようになることを夢見ていて健全ではあったが、この出来事は確実にこころの傷になったようだ。今であれば、生き甲斐の心理学を学び、自己愛パースナリティ障害的な問題への耐久性がついたとは思うが。

 劣等感や罪悪感を過度にもつようになると、確実にこころの自由を失い、生き甲斐も見えにくくなってしまう。そして、それ故に自分のアイデンティティとか方向性を失いがちになってしまう。劣等感であれば、自分は何のために生まれ、どんな技能をこつこつと身につけていくかというポイントや勤勉性が損なわれたりする。それ故に、さらに劣等感が潜在する。

 エリクソンの人格形成論によれば、8歳から12歳は技能ー勤勉性ー劣等感の時代とされる。そして、今度は自分の劣等感を克服していくときの事例を考えてみたい。

 小学校の4年生のころであった。私は決して学校の成績も全般にさほど良くなく(クラスの平均くらいか)、先生や親からも評価は高くはなかったようだ。さらに、私の父や祖父は優秀なエンジニアであったことも、私の劣等感を加速していった。そんな中、家の近くに同級生の友達(Bくんとする)ができた。そして、下校時に一緒に遊んだり(いたずらをしたり)したが、学業も私と同じようなところがあったようだ。

 ある日学校に行くと、担任の男の先生から自由勉強帳を作って、毎日提出しなさい、どんな勉強でもいいから帳面に記入して提出しなさい。そんな課題を与えられた。そして、Bくんと話すなかで、何ページ自由帳に書くかを競争するようになった。私は国語が嫌いであったので、苦手の漢字の練習をページを稼ぐために、1ページに同じ漢字を何十個も書いたりした。それで、成績が良くなったかは覚えてないが、先生が何も言わず判を押してくれたのはありがたかった。それ以降書くことに興味を覚えて、中学校の1年の時には小説を書いて、気になる女性の同級生に読んでもらったりしたことも。それが、今考えると縄文小説の原型(笑)だったかもしれない。

 厳しい世の中、いろいろ評価(けち)されるものであるが、親友・同志を一人でも良いから持ち、励まされつつ自分に向いた技能を身につけていく。それが真善美の世界に結びつけばさらに良いと思う。ついでながら、親友とはお互いのことだが、賛同ではないにしても共感(エンパシー)してくれる人だ。 

未知の世界にこんにちは! 6/10

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