イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

時代のうねりや息吹を感じると平安が訪れる!(意思力 9/10)

2018-04-24 | 第一章「意識と知覚」

思い出の手紙とか写真の持つパワー。東日本大震災でも大きな話題になったが、生きる上での宝だなと思う。特に、五十年より以前の記録だと、当時の人たちも殆ど亡くなられていたり、背景の景色なども大きく変わっていたりしていて、昔の記録はどこか高いところから自分の居る世界を俯瞰しているような気持ちにさせてくれる。

今年になって、たまたま一枚の葉書をいただいたが、それは私が母の胎内にいるときに、母へのお祝いの言葉を綴った祖父母や伯母たちの寄せ書きであった。戦後の混乱がまだ残っている日本に、私はこの生を受けたわけであるが、不思議な平安感をいただいたようだった。この平安感には、少しわけがある。「生き甲斐の心理学」をU先生から学ぶと、生育史の大切さに気がつきあれこれ思い出したり解釈を楽しむのだが、自分の生育史の中に謎が生まれてきたりもする。そんなときに、生まれた時の時代を楽しむといろいろ気づきがあるとのことだった。生まれたころの歴史的背景、時には当時はやっていたこと、環境なども調べたりもした。そんなときの一枚の葉書は、当時の時代を表していたし、とても温かいものでもあった。

ところで、最近は7世紀ごろの古代の日本の本をよく読んだりしている。持統天皇がテーマではあるが、例えば、大津皇子が天武天皇が亡くなって間もなく処刑されてしまう。それに対して、様々な持統天皇への解釈が始まるわけであるが、持統天皇が大津皇子を謀殺したという説、大津皇子が謀反を実際に起こそうとしたという説、いろいろあり、それに対し持統天皇は悪役になったり悲劇のヒロインになったりするわけである。そうした様々な創作を拝見するのは楽しいことであるが、画期的な証拠が見つからない限り、真実は歴史の闇の中に葬られてしまうだろう。

しかし、ある歴史家の本を読んでいて気づいたが、当時の東アジアにおける外交上の日本の位置とか、律令制度の進展度といったような大きな視点を得ると、実際に持統天皇が大津皇子を謀殺したのか、逆に大津皇子が謀反を働いたのかなどは、半分どうでも良いように思えてくる。大きな歴史のうねりの中で、持統天皇が生き残り、外交上の平和とか律令制の完成といった、大きな仕事を成したことに個人への礼賛をとは別の感銘を受けるのだ。

時代というものに意思があるかどうかは分からないが、より大きなうねりや息吹を感じると、日々の小さな疑惑や恥辱は蔭を潜める。

意思力 9/10

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