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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

怨霊封じの文化を思い出す(自発性を考える 2/10)

2018-05-22 | 第四章「愛とゆるし」

 しばらく、本棚にある本をまた買ってしまうという愚かなことをしていなかったが、昨日久しぶりにしてしまった。「世界の地獄と極楽がわかる本」(田中治郎著)である。八年くらい前に買って一度読み大切にしていたが、別の場所においてたため気がつかなかった(笑)。あーあと思いつつも、失敗をした分気合いを入れて読もうと思い直し、読み始めたが今の世相を予言したかのようで、どんどん引き込まれて行った。

 「神話と他界観を失った現代」という章があったが、最近の一連の権力者(政治家だけでない)と不祥事リークの延々とつづくマスコミ報道を思うと、何か切実になってくる。

 日本の原型ができた7世紀では、怨霊封じが権力者の間でも大きな関心事であったようだ。有名な梅原猛学説、法隆寺の怨霊封じ論もそうだが、持統天皇の30回以上にわたる吉野行幸も、怨霊封じ的な意味あいがあるのでは感じてしまう。天武天皇が亡くなる2年前に甚大な被害をもたらした巨大地震(白鳳地震)があり、さらに大津皇子の変(持統天皇による謀殺説もある)が起こる。持統天皇は罪悪感を感じたり、怨霊に恐れおののいていたかもしれない。もちろんその前には2-3万人が亡くなった白村江の戦い、直接関与した血生臭い壬申の乱もあった。

 日本の為政者は、真剣に他界を思索し、真剣に方策を練るなどいろいろ対応してきたのだろう。それをしなければ、深いニヒリズムに陥り破滅するという警告が、当時の日本の文化の中に息づいていたのではないか。

 他界観など前時代的、今は科学と合理主義の万能時代と思う方も多いかとおもうが、私は宗教は科学と相容れないものではなく、分からないことばかりの世の中で、生きる上の貴重な指針を与えてくれるものだと考えている。科学は進歩するかもしれないが、人の心の仕組みは簡単に変わるものではない。

自発性を考える 2/10

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