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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

夢を追い求める (大人になって知る防衛機制⑤ 10/10)

2019-01-15 | 第九章「愛」

 もう20年くらい経つが、新しい我が家に引っ越ししてきたとき、我が家から富士山が見えなかったことに、ちょっとがっかりしたものだが、近くの丹沢山系の山の頂が見えて、少し和んだものだった。しかし、その後いろいろな人生の変曲点があり、今では富士山が見えなくても、丹沢山系の最高峰であるヒルガタケが見えることに満足している(富士山が見えないことのヤセガマン?)。

 今は富士山も世界遺産となり、信じられないほどの観光客が世界からやってくるが、縄文時代(他の時代も殆どそうだが)は噴火を繰り返したりし、私たちの祖先にとっても良い印象だけではなかったようである。そして13000年くらいの縄文時代に崇められた山は三輪山のような神奈美型、円錐型の山のようで、吉野裕子さんなど一流の学者は蛇信仰の関係を指摘されている。この多摩の地から見えるヒルガタケもまさしくそうした神奈美型であり、冬至にその頂きに太陽が落ちる場所は、ストーンサークルの田端遺跡だけでなく大国霊神社(武蔵国総社)も含まれている。

 太陽が殆ど死に絶えるばかりの冬至に、ヒルガタケの山頂と交わり太陽が復活する。そこに、私たちの祖先は死と再生の神話を見いだしたのだろう。

 さて、「人は考えたとおりの人間になる」というお話を少し前のブログに書かせていただいたが、今、老年に達した私にとっても、その言葉はやや複雑な思いを伴うものの、きっと本当だと思うしこれからのチャレンジに身を震わせたりもしてしまう。考えたとおりの人間になるといっても、すんなりなれる訳では無く、様々な強烈な障害が存在するものだ。U先生のブログを読んでいたら、イギリスの心理学者ボウルビーの理論の説明があった。人は受け入れがたい障害(例えば死)に直面したとき、次のような心理プロセスを通るというものだ。「抵抗」-> 「反抗」-> 「あきらめる」-> 「解放感に襲われる」-> 「希望をもつ」。このターミナルケアにも応用できるというボウルビーの理論もよいが、私は若い頃に学んだ湯川秀樹先生が応援していた等価変換創造理論を思い出した。

 これは、工学的な発明プロセスなどで今でも応用されているが、考案者の故・市川教授は次の話をよくされたようである。青虫が成長し生殖という目的の中でサナギとなり、アミノ酸レベルまで分解し蝶蝶に完全変態を遂げる。その中には生命の本質や方向性、変化すべき属性などの話があり、夢を実現していくプロセスが美事に表現されているようだ。クリスマスも正月も終わった今、私もサナギのように具体的に変わり、縄文小説を書くなり、生き甲斐の心理学の普及活動をすることを考える必要がある。

大人になって知る防衛機制⑤ 10/10

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