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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

こころの傷を友達とのかたらいで癒やす (人間とは何だろう② 4/10)

2019-05-26 | 第二章「五感と体感」
 日常の中では心をゆるして会話を楽しむということは意外にないものだ。運良く私はもう20年近く前にU先生にめぐり会い、生き甲斐の心理学の勉強会に参加しだしてから、本物の傾聴の空間(ブレーンストーミングの雰囲気に似ているが、もっと徹底しているのだろう)を知るようになった。その中では、心理学用語でいうと防衛機制(抑圧・抑制、知性化、合理化、置き換え、感情転移、などフロイトは14挙げている)からかなり開放され、自分を見つめ、無意識の意識化を実現する助けとなる。
 
 傾聴の空間は健全な人間観(信頼)が基礎ではあるが、他者の発言を非難したり、アドバイスをするのではなく、基本的に発言をひたすら聴いていく中で醸し出されるのだと思う。受容や共感というのは、心理学での訓練でよく言われるが、社会の中で鍛えられ自然と身につける方もいらっしゃる。心理学用語の受容や共感は、賛同するということではなく、相手の立場を静かに確認する中で、相手の発言・感情を五感体感をもって理解することだと思う。正確には、生き甲斐の心理学のテキストを熟読していただければ幸いである。
 
 さて、日々のこころの流れの中で、過去の生育史が、日常の中で何となく影響を与えるという現象がある。何年も生き甲斐の心理学を学ぶ中で、過去の自分にとっては何らかの出来事(事件と呼ぶ)を意識化して、解釈を変えることで、随分こころが嫋(たお)やかになってきたと感謝している、それでも幾つか未解決の問題が残っているようだ。未解決の問題は渦中にあると解決していくのは難しいが、例えば50年前のこころの傷などは再解釈が比較的容易かもしれない。できるものから取りかかるのが良いようだ。
 
 私の縄文小説を書くエネルギーの一つは、生育史での問題を再解釈していくことと深く関わっていると思う。最近は、50年前の高校時代をいろいろ考えている。運良く、友人にも恵まれ、また、傾聴空間にも恵まれているので、当時は渦中で見えなかったものが見え始めてきている。私の場合は高校紛争のごたごたがあり、多感な時期でもあり、辛い体験だった。その後、その大きな問題の幾つかは成長する中で不思議なほど解決できてきたが、それでも、この年になって解決できない部分があるようだ。
 
 昨日は、友達との語らいの中で、その問題を随分意識化して来たように思う。自分では手に負えないような事件。そういったものが世の中にはあるが、これはちょっとしたことで起こったり、起きなかったりする。因果関係というのは、本当に地球の裏の蝶々の羽ばたきが、台風を招来するような不可思議なところがあるのかなと気づかされる。しかし、渦中にいると蝶の羽ばたきなどは意識できず、結構自分を責めたりしてしまう。
 
 そして、例えば私の高校紛争の体験もその解釈を変えることで、世界は変わって嫋やかになって行くようだ。それでも、なお未解決の問題がある。それは、希望に関係する問題かもしれない。希望は不信感とも関係するが、絶望感にも深く関係する。パンドラの箱に残らなかった空虚と絶望を嘆くのではなく、残った希望にこころを寄せる。
 
人間とは何だろう② 4/10

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