イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の真善美を楽しもう。(自己実現、今も昔も 10/10)

2020-12-07 | 第一章「意識と知覚」

 実は「生き甲斐の心理学」で話題になる真善美をこの数週間ずっと考えている。これは心理学の世界のはなしだが、考え続けているといろいろな真善美に出合う。

 コロナ禍で有名になったある学者のインタビュー動画をみていたら、科学者は基本的に一人で考えるところから始まる・・・そんなお話があり、はっとした。私も一応、理系の人間で卒論も数理モデルや実験心理学の分野だった。ある現象、領域でもいいが、それに興味を持ち一つの論を自分でたてることは本当に楽しいことであった。

 真理の追求に関しては師弟と言えどある意味で対等である。社会に入ると様々なしがらみから自分をねじ曲げるところがあるが、真理研究での自由意志を尊重する科学の精神は素晴らしいと思う。

 文系の学問については、私は生き甲斐の心理学を学び、さらに歴史や考古学に興味を持つようになっても基本は同じであるようだ。政治の世界では説明責任をきちんとしないで真理をねじ曲げるようなことが最近横行して実に悲しいが、真面目な学問の世界は、文系といえども同じ精神が流れている。真理の前では一人一人が対等。

 縄文時代の研究でも重要な研究をされている吉野裕子氏の「持統天皇」を再読している。古代の科学とも言える易経の論理をつかって、真理に肉薄しているのは、ピタゴラスの三平方の定理のように爽やかだ。真理追究の創造的喜びというのは貴重であり、執筆者もそうだろうが読者にも創造的喜びが湧き起こる。

 美に関しては、五感・体感という切り口を「生き甲斐の心理学」をとおして気がつかせていただき間口が広がったように感じている。だいぶ以前、視覚障害者が山に登る喜びを述べていて驚いたことがあったが、現代の視覚・聴覚偏重の世界は多分まやかしなのであろう。

 縄文時代の美についても、最近は土器の触感に目覚めてしまった。機会があれば土器を作ってみたいと思うほどだ・・・一万年以上も野焼きで作り続けてきた縄文土器。視覚的な造形の美も確かにあるが、もっとプリミティブな臭覚とか触覚の美もあるのではないだろうか。すでに私たちが忘れているような。

 善に関しては、コロナ禍は良いチャンスかもしれない。方丈記の中で鴨長明は飢饉で真っ先に死ぬのは心優しい人・・のようなことを書いている。自分の食べるべき食物を、愛する人のために捧げるのは良いが、愛すべき人をおいて先に死んでしまう。普通の世の中では善とされることが、飢饉の時代は決して善ともいえない。今もアイデンティティが揺すぶられ、善が見えにくくなる時代だ。しかし、こうした時代でも善はあると確信している。そして、先の真理ではないが一般的な善というものではなく、一人一人が考えることから始まる善なのであろう。そういう善に気づく感受性も大事なのだろう。

(自己実現、今も昔も 10/10)

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