イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

他者との違いを楽しむ縄文の世界(1/10 縄文を五感で探る)

2022-07-20 | 第十一章「五感で面白おかしく」

人を愛し愛されるノウハウは個人の幼い頃の生育史に縛られやすい傾向があるので、自分だけでなく他者の世界を柔軟に知れば、だいぶ世界は広がり心の世界は豊かになると思う。大事な人とのかかわりあいで、意見の相違など「違い」とどう付き合って行くかが大事なようだ。

普通は「違い」に遭遇すると愛の孤独を感じ、心を開くというより閉じる方向に行きやすい。つまり防衛機制を働かせ自他肯定のスタンスが崩れやすい。このときにうまく間をとったりしながら傾聴モードに切り替えて、相手の愛の原型を探ったり、こちらの愛の原型に関する思いを語ったり出来ると良いのだが。

とはいえ、なかなかそうはいかない。好転する時を待つことも大事だと思う。その時に、日常生活を五感体感でイキイキと真善美に触れつつ過ごすということがとても大事な気がする。今の世の中はマスコミその他が騒がしく、自らの喜怒哀楽が他律的に決められやすい(どちらかと言うと怒りや哀しみの方向)こともある。自己否定の雰囲気や他者否定の雰囲気の中では、心を開くというより閉じる方向になってしまう。

比較文化論、比較宗教学を取り入れた生き甲斐の心理学の人間観は、人は身体(医学の領域)、こころ(生育史で臨床心理学の領域)、そして魂(一つの代表的な定義として、人が死んで身体から離れる生命体であり愛そのもの。これは宗教や哲学の領域)からなるとしている。

そんなことを考えつつ、騒がしい現代日本から離れ縄文人のことを考えると、暦に従って祭りを楽しんだり行事を楽しむ姿が思い描かれる。そこでは五感体感を通して真善美にふれる機会が定期的(二至二分など)にあるのだと思う。縄文後期に宗教に関係すると思われる配石遺構やストーンサークルが増えたりするのもこのようなことと関係しているのだと思う。

このような縄文時代からの文化遺産は今でも正月などに生きていると思う。身体を休め、美味しい物を食べたり五感を楽しませる。太平洋戦争が終わるまでは数え年が普通であったから、正月は皆の誕生日。それ故お年玉を楽しんだりもした。さらに除夜の鐘や初詣、ミサで祈る習慣は魂の領域かもしれない。

さらに縄文の面影をより残している事例もあると思う。私は何年か前に沖縄の久高島を訪れた。そこにはそれこそ縄文時代からと思われるような暦を中心にした生活が息づいていた。

親子、夫婦、職場、地域・・・いろいろな人間関係があるが、違いを楽しみ愛の多様性を楽しみたいものである。

1/10 縄文を五感で探る

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       森裕行

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