ビジネスでもプライベートでも気ごころが通じ合う会合は豊かな結実があるようだ。
私も昔は仕事でよくプレゼンテーションをしたり打ち合わせをしたが、この気ごころが通じているかどうかの判断は大切で、間違っていると(気ごころが通じていないのにあると錯覚したりする)すべてが無意味と化した。
心理学でも、この気ごころを通じさせることは大切で(たとえばカウンセリングや心理療法など)、さまざまな研究や訓練方法が開発されてきた。もちろん、背後にあるきちっとした人間観が最重要であるが、訓練で身に着けるべきポイントもある。その一つが傾聴訓練の次のポイント(「生き甲斐の心理学」27P)である。
1.無防備 :かまえや、かざりがなく、リラックスしていること
2.共感性 :温かみと共感性があること
3.受容性 :相手のあるがままを受け容れ質問にも嫌味がないこと
4.間 :ゆったりと間をおいて応答すること
5.理解力 :相手の要点を的確に把握していること
6.熱意 :相手に興味、関心をもち、かつこれを相手にも態度で示すこと
対決するのではなく、一緒に床の間の掛け軸を愛でるような連帯感が生まれた時、気ごころが通じラポールが形成される。そして、この連帯感の中から豊かな結実がうまれるのだろう。でも、私にとっては簡単なようで難しいポイントで、生涯訓練をするしかない。
思考・感情・行動 8/10