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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

しらけ世代の連帯力を大切に!(忠誠心 3/10)

2011-10-22 | 第五章「和解と平和」

 高校から大学の学生時代。思い出してみると、合計7年間のうち2年くらいがロックアウト状態で休講であった(浪人の一年をのぞく)。

 そんな混乱の中、自分のアイデンティティをどう確立できてきたのだろうか?少なくとも大学に入学したとき、自分の将来像が全く見えなかった。その混乱からの脱出のポイントの一つめは連帯力ではなかったかと思う(明日は二つ目に)。

 この連帯力の存在に気づいたのは、連帯力のなさで活力をなくしている世代の存在(若い世代)に気づいたからかもしれない。考えてみれば、1970年ころに、しらけ世代の多くが共感した文言のひとつは、東大全共闘の「連帯を求めて孤立を恐れず」という言葉ではなかっただろうか。この言葉に馴染まない方でも、連帯という言葉にどこかひっかかるのではなかろうか。

 自分の成育史を辿り、青春時代のことを考えると、当時の家族・親戚の絆は今と比べると格段に強かった。私の家の隣にも従兄弟が住んでいて(3人)、大学受験で希望通りに合格できなくても、従兄弟が同じ大学にいっていたので気楽に入学した。戦後の家族(大家族だったり)の絆をバネにしたのか、様々な連帯の絆は強く、生徒総会やクラブ活動なども結構盛んであった。何となく群れる、連帯力はしらけ世代の特長なのだろう。当然ながらロックアウトでもやることは山のようにあった。

 遊びの為に、趣味の為に、家族の為に、生徒集会等の集団の為に・・・連帯する。何か希望が湧いてくる。

 しらけ、生き甲斐がないときに元気になる方法。それは、生き甲斐の心理学でいう3Vの法則で説明がつくかもしれない。例えば小さいことを例にとってみる。

 嫌なことがあって落ち込んでいるときに、楽しい友達との語らいを思い出す(Visualize)。そして、それを実現するためいろいろ考えてみる(言語化する、Verbalize)。そして、「麻雀をやろう」と電話をする(Vitalize)。こんなことで、連帯の輪を広げていく(単なる遊びも)。

 しかし、こうした小さいことや大きいことの繰り返しの中から、現在に至るアイデンティティの道筋がついて行ったように思う。3Vの連鎖なのだろうか?

 連帯というのは、弱い人間に与えられたプレゼントである。一人ではできることは限られているからである。ちょっとした遊びからポーランドの解放に導いた「連帯」まで。連帯はパワーそのものである。

 さて、連帯の見方を変えると、これはフロイトの14の防衛機制の一つ、同一化の防衛機制と関係があるようだ。同一化により、こころの安定を得られるメリットがあり、一方、それゆえ人間的成長がとまってしまうデメリットもある。全共闘の落書きの反対、「孤立を恐れて連帯を求める」という風にもなる。

 でも、そうした連帯でも、将来への貴重なプレゼントになったりするのも確かだ。世の中は不思議でいっぱいである。

 忠誠心 3/10

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