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小学生のころ父の書棚の中から数学の本を見つけ、開けてみれば難しい記号ばかり。そのうち父から微分とか積分とか、そんな言葉も教えてもらった。大きくなってそんなことが分かれば良いなと単純にあこがれた。そして、浦島太郎の玉手箱みたいに高齢者になった今、自分の人生で理性や論理的思考が自分の人生を大きくリードしてきたことに驚くが、一方この22年「生き甲斐の心理学」を通して学んだ感情をキーとした知の思考の不足を嘆かわしく思う。
昨日も「平安感」ということで勉強会に参加したが、その言葉から見えてくる自分の世界の大きな深みに驚くと共に、人それぞれの深みに感動を覚えた。
感情には、何となく感じてもいないのに感じているような錯覚もあるように思うし、その時点では不都合だが真実の自分を表す感情もある。勉強を深めていくと自分の本当の感情は自分の真実を表しているように思えてくる。さらに、真実の感情を他者が表現してくれれば、それは真実の姿であり本当に有難い。
最近、縄文時代の勉強では解説書や論文もありがたいが、そっけない表紙の遺跡調査報告書をありがたく感じるようになってきた。縄文時代のある時点のある場所に残されたモノ。それは縄文の祖先の真善美と五感体感、喜怒哀楽の一致した何かなのである。今より生きるのは大変だったが、私たちよりずっと自然にまじかに接してた祖先だと思う。きっと喜怒哀楽を大事にし真実の世界により近く生きていたのではと思う。
祖先は日常の観察の中で、時・暦を知り、自然の動きを知り、自分や他者の感情を知る。日本列島は美しい場所ではあったが世界でも有数の危険な場所でもあったと思う。その中で生きながらえて私たちに命のバトンを送ってくれた縄文人は、感情のエキスパートであったように思う。その文化は今でも残っている。万葉集の4500の歌。俳句や和歌はいまでも健在。私の友人の一人も最近詩人となったりしている。あるいは漆、陶芸、建築などの世界も。
2/10 らせん状に幸福へ
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縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森 裕行
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