イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「間」の達人になりたいな!(傾聴 8/10)

2013-03-26 | 第一章「意識と知覚」

 私事で恐縮だが、昔セールス・パーソンであったころ、営業成績が悪い時と良い時をいろいろ経験した。

 その中で、間が悪いと、もう決まってしまった商談に首をつっこんだり、5-6年先のことを考えている人に頻繁に通ったりした。当然成績は上がらない。その反対に、いざという時に瞬発性のよい行動が取れるときは成績がぐんぐん上がった。

 これは拙い私の営業の経験であったが、理論的にも対人関係は、間のとりかたが重要なようだ。

 商売、政治、教育、福祉・医療など対人関係が基軸の分野は当然、間は重要だ。傾聴、カウンセリングや心理療法の世界でも大事で、世界的に間の名著宮本武蔵の五輪書が訳されて読まれているそうだ。

 混乱しているとき、ゆったりと自分の感情を聴いてくれ、さらに細心の注意をはらって、ここぞという時に助けてくれる。そんな「間」の達人は愛の達人かもしれない。

 (写真は天香久山から畝傍山方面に落ちる夕日を撮ったもの。日本人の政治家としても超一流だったとおもわれる持統天皇。持統天皇が藤原京の大極殿から夕日を眺めた情景もこんなだったかもしれない。)

 傾聴 8/10

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同じ現象に多様に反応するわたしたち!(傾聴 7/10)

2013-03-25 | 第一章「意識と知覚」

 昨日は私の誕生日であった。しかし、その日に限ってパソコンのメールシステムが壊れてしまった。年度末なので慌てる私を、ちょうど居合わせた家族が哀れに思って回復作業を手伝ってくれた。結局は、遅滞なくシステムは普及したが、いろいろ考えさせられた。

 パソコンのメールが使えないという現象でストレス曲線の階段(不安・怒り・身体症状・ウツ・錯乱)を上がる私。

 その現象を憐れみ、回復作業に手を貸す娘。それを傍で見守る家族たち(イヌを含めて)。

 ちょうど、読んでいた本に次の短歌が載っていた。

 「手をうてば鯉は餌と聞き鳥は逃げ女中は茶と聞く猿沢池」

 さて、傾聴では相手を理解することが求められている。この場合、今回のように専門用語が飛び交う問題もあり、私の苦悩のロジックを理解するのは困難なことが多い。しかし、傾聴では専門用語を理解するより、相手の感情を理解することを最も大切にする。

 私の感情は、私の固有の生育史から育まれている。幼いころのいくつかの衝撃の事件?(友達の交通事故、海で溺れそうになったこと・・・)の原型もあるだろう。パソコントラブルの経験もあるだろう。今置かれている状況もあるだろう。

 そして、そこから生まれる感情を、理解するのが傾聴である。

 そして、その感情を暖かく受容し、批判せず、そのまま傾聴していく。そうした理解の仕方のなかで、相手は落ち着きを取り戻し、自分の回答方法を見出していく。

 どんな現象(手をうつ、メールが壊れる・・・)でも、それに反応する人の感情は極めて多様だ。恐らく現在生きている70億人の人類、それぞれ全く違うだろう。それを理解するには、感情が近道。

 (写真は、猿沢池ではなく、佐紀盾列古墳群)

 傾聴 7/10

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7世紀の受容の精神!(傾聴 6/10)

2013-03-23 | 第一章「意識と知覚」

 先日、久しぶりに飛鳥寺に寄った。そして、すぐそばに蘇我入鹿の首塚があることに気づいた。ちょうど、蘇我氏の本拠地の甘樫の丘を望む形で首塚がある。

 記紀は当時の政権に力を及ぼす藤原家の影響もあり、蘇我入鹿は極悪人とされている。しかし、実際はどうだったかだろうか。かなりの善政をしたとの説もあるようだ。

 複雑怪奇な7世紀の日本。沢山の血が流され、思想的にも文化的にも政治的にも日本の原型が形成されていく。

 蘇我入鹿を殺めた天智天皇の子として、殺めた年に生まれた持統天皇。57歳まで生き抜くためには不思議な能力も必要必要だっただろう。

 4歳のときに実父が当時の蘇我氏のNo.1の祖父でもある石川麻呂を殺し、石川麻呂の子である実母が狂う。弟がそのせいもあり障がいを持って生まれ、やがて夭折する。祖母は斉明天皇だが、半島の百済支援に家族総出の大遠征途上で亡くなる。実父の敵?ともいえる立場の天武天皇と政略結婚をし後に実父勢力と袂を分かつ夫の天武天皇側につき壬申の乱で勝利する。子である草壁皇子を産むが、甥の大津皇子を謀殺し、天武天皇の長男である高市皇子も牽制していく。蘇我氏と敵対する可能性の高い藤原不比等と手を組み国を統一していくのは凄い。

 持統天皇は蘇我氏の血を引いていた。祖父の菩提寺山田寺の再興をしたり、この蘇我氏の寺である飛鳥寺も大切にしただろう。

 こうした持統天皇の生涯を外観すると、女帝にとって敵とは何だったか不思議になる、敵にどういう思考・感情・行動がともなったのだろうか。

 現在の日本でも、日常の中では殺し合いは少ないかもしれないが大変な葛藤はいたるところにある。その中で逞しく生きるにはどうしたらよいか?

 聖書には有名なルカによる福音書6-27に次の言葉がある。「敵を愛し、あなたの憎む者に親切にしなさい。悪口を言うものに祝福を祈り、あなたを侮辱する者のために祈りなさい。」

 7世紀の日本の思想は良くわからないが、 怨霊思想などの原型はあったに違いない。その中で持統天皇は長寿で57歳まで生きぬく。聖書の言葉は知らなかったかもしれないが、何らかの受容とかゆるしの思想を理解していただろう。

 因みに、生き甲斐の心理でいう受容とは、相手に賛同することではなく、相手の個性を尊重し意見を認めるだけ(自問自答でも基本は同じ)。このこつを知っているのと知らないでは厳しい世界では随分違う。敵を愛すという言葉も受容という観点で見ると理解が進むようだ。

 天香久山から畝傍山方面に夕日が沈む。遠くの山の右側に大津皇子にゆかりの二上山が見える。

 傾聴 6/10

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花祭りや復活祭の前は祈りの季節!(傾聴 5/10)

2013-03-22 | 第一章「意識と知覚」

 今日は朝から、いつもは無縁なソフトウェアの実務の問題で頭をつかっていた。

 しかし、ほんとに凄い時代だなと思う。一昔前、大学の研究室で可愛く?Basic言語のソフトをつくったりしたことが懐かしい。本当に技術は進歩し、それと共に複雑怪奇なとんでもないことが起こる世の中になってきた。

 先日いった奈良旅行の時も、デジタルカメラの凄さには驚いた。遠くの景色も、目の前の小さなものも鮮明にブレずに移すカメラ。何とも素晴らしい。一昔前は考えもしなかった性能のカメラが安価に買え、素人にも簡単に使える。

 しかし技術の進歩、それは良いことなのだろうか、悪いことなのだろうか?ふと、考えてしまう。やはり手放しで喜べるわけではないようだ。

 普通の自然の中では存在しない原子力発電所は、強烈な負の遺産を残してしまった。コンピュータ技術の進歩も、サイバー攻撃など大きな破壊力も生み出している。負の資産を意識したとき、身の丈でない技術を安易に所持することの恐ろしさが身にしみる。技術は進歩しても人間性が進歩するとは限らない。

 人間性が進歩するとは何だろう?そのためには深い反省が必要なのだろう。

 4月8日の仏教の花祭り。キリスト教の復活祭は3月31日(春分の後の満月を過ぎた次の日曜日)である。そして、その前は祈りの季節。自己否定・他者否定の破壊の道ではなく、自己肯定・他者肯定の楽しい道を探しだしたい。

 傾聴 5/10

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キリンの赤ちゃんユララは可愛い!(傾聴 4/10)

2013-03-21 | 第一章「意識と知覚」

 昨日は、仕事の前に孫と動物園に行った。今回は、1月3日に生まれたキリンのユララを見ることが楽しみであった。前回は室内で見たが今回は?と思っていると、大運動場に居た!動物も実に子供は可愛い。

 時間が余りなく、見るものは限られたが、春は動物園も赤ちゃんが多いようだ、ワラピーやチータも見たかった。

 さて、赤ちゃんは無防備である。傾聴のポイントの一つにも無防備がある。対人関係の仕事をしていらっしゃる方は経験的に知っていらっしゃるが、こちらが緊張していると相手も緊張する。防衛機制が活発化するのだ。従って、本音の話をしたいときは、こちらもリラックスする必要がある。相手がいない自問自答のときでも、基本は同じ、リラックスがキーワードである。

 のんびりができたとき、人は自分の中の深いところにある回答が見えてくる。「回答は自分の中にある」は真実だと思う。

 傾聴 4/10

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