イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

命を大事にするための知恵!(心の健康度 ⑤ 2/10)

2014-05-24 | 第四章「愛とゆるし」

 村上海賊の娘を読んでから、「つる姫」(阿久根治子著)を読んだり、同時代の黒田官兵衛の歴史書「キリシタン黒田官兵衛」(雜賀信行著)を読み直したりし、想像の世界を羽ばたいている(笑)。

 その中で、自分をストレス曲線に少し追い込んだのは、「つる姫」の悲しい話である。つる姫が愛する明成が九州からの攻撃を受け、決死の自爆テロではないが特攻死を遂げる。これで村上氏は生き残るのだが、つる姫は深く傷つき海で自死を遂げてしまうのだ(竜神になる)。自死が自死を呼ぶ話ともいえるのだ。

 自死については、年をとっていくと、自然に自死をする人に出会うのだが、高校1年のときにクラスは違ったA君が自死をした。そのことは、当時も大きな話題になったが、還暦を過ぎてから高校生のときの友達が集まった時にもその悲しい話題はでた。それほど大きな傷を周りにも残すのだ。

 自死は何故起こるか?U先生のブログに、人の感情生活はストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、うつ、錯乱)と幸福曲線(平安、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)からなるが、ストレス曲線が異常に増大し、ある分岐点に達すると自死を選ぶ傾向になるとあった。しかし、対策はあり、ストレス曲線はもともと物事の解釈の仕方から起こるので、その解釈を変えることができれば自死を防ぐことができる。

 さて、村上海賊について、もう一つ。黒田官兵衛はフロイスの日本史などにも載っている当時は有名なクリスチャン。そして、秀吉の九州攻めでは、クリスチャンにはならないが小早川隆景と親交を深め、村上海賊の娘(景)の兄である能嶋村上の村上元吉が下関で洗礼を受け、毛利氏の次の世代(小早川隆景の子供)、毛利秀包も受洗をする。このあたりの歴史というか宗教史は実に面白い。

 村上海賊の娘では安芸門徒の話などが沢山でてくるが、そうした宗教事情の中で、ひょっとしたら私の祖先もキリシタンの影響をうけたかもしれないと妄想してしまう(日本の人口の一割がキリシタンになった時代)。ストレス曲線の蔓延する戦国時代に、何故、信仰を持つ人が増えたか・・・心理学の先輩たちの理論も面白い。神仏を信じると幸福曲線の傾向が増大するというのは真実なのだろう。

 鴨さんものんびり。私も今日はのんびりしよう。

心の健康度 ⑤ 2/10

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人それぞれの愛の想いを大切に!(心の健康度 ⑤ 1/10)

2014-05-23 | 第四章「愛とゆるし」

 生命が誕生してから自分が出現するまで約40億年。現世人類が誕生してから自分が出現するまで約20万年。自分が生まれてから今までのXX年。そういう長い?歴史を背負っているのだろう、個人、個人の生育史は固有であり、愛の原形も異なる。従って、愛と感じる内容も随分違うようだ。

 人は、身体と魂と心(生育史)からなるとすると、この三つの要素から複雑に絡み合う、自分の感じる複雑な愛。自分でもよく判らないくらいなので、恐らく他人にとっても謎なのだろう。しかし、自分の中には何か、思い込みがあって、これが愛だとどこかで思っている節がある。そして、その自分の愛をリファレンスにして、他人をよろこばせようとしても、意外に相手は喜ばない。相手の愛の原形も長い時間の中で作られ、充分自分と異なるからである。

 結婚生活をしているカップルがいるとする。Aさんは、古風な家庭で育ち、何か嬉しいことがあると家で祝った。Bさんは、商売をしている家庭で育ったため、何か嬉しいことがあると、お出かけして外食をした。そんなこともあってか、Aさんは、嬉しいことがあると家でスキヤキをしようと思うし、Bさんは、街のレストランで食事をしたいと思う。

 こんな時に、自分の愛の思い込みを主張しあうと、せっかくの楽しい祝い事が修羅場と化してしまう。そうではなく、相手の愛の原形に敬意を払い、自分の思い込みを引っ込めて、相手の思い込みに乗るのが良いようだ。そして、愛の多様性に気付いた時、平和がやってくるようだ。

 心の健康度という面で考えてみると、自分の愛の構成概念が絶対だという堅く信じる段階はやや不健康だ。そうではなく、構成概念は自分で作れる、自分で変えられると思える状態のが心の健康度は良い状態。とは言え、思い込みは自分でもどうしようのないときもある。ただ、優しい眼差しの中で楽しく過ごしたり、のんびりしていると、自分の想いこみに気付く事がある。そんな恵みの時を意識してみる価値はあるようだ。

 さて、今朝、たまたまFBで「この世を去る父が贈った、涙と笑顔に溢れたサプライズ」という動画を観た。すい臓がん末期の父と、その家族が、娘の父と結婚式を挙げたいという願望を実現した話なのであるが、子供の愛の構成概念を思い遣る気持ちは素晴らしい。愛の多様性を学ぶ良い話でもある。

心の健康度 ⑤ 1/10

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親友をつくるための自己伝達力!(心の健康度 ④ 10/10)

2014-05-22 | 第四章「愛とゆるし」

 心の奥底をキャッチし、自分や他者に何かを伝達する自己伝達力。ホントの本音というか、そういうものをキャッチするのがポイントになるが、それは自分の感情を聴くということがとても重要なようだ。

 頭で、これは好きなはずだと考えて、それらしい感情が湧いたと錯覚するのではなく、湧き起こる感情をしっかりとらえ、「好き」「嫌い」を意識に挙げる訓練は、自己伝達力をつけるポイントだと思う。そして、その感情をしっかり思索しつつ、うまく言語化していくと、自己伝達力はついてくる。

 自己伝達力がついてくると、ステレオタイプではなくなるので、嫌われ離れて行く人もでてくる。これは、ちょっと寂しいことであはあるが、逆に不思議に近づいてくる人もでてくる。

 八方美人のひとは親友を得にくいが、自己伝達力が優れた人は生涯の友を得やすいと思う。

 もうひとつ、出会いを大切にすることが重要だと思う。もちろん、出会った人を人は瞬時に「好き」か「嫌い」かを判断するらしいが、その感情を、昨日のアースフィーリングではないが、相手を良く知ろうとするバネにすることは極めて大事だと思う。

 人間は狭い経験からくる思考に囚われがちなので、とかく第一印象で間違いを犯す。じっくりと付き合ううちに、自分の狭い経験では捉えられなかった人であることを悟ったり、自分の狭さに赤面したりする、そして関係が深化していくもののようだ。

 最後に、先日のアースフィーリングから学んだ北村透谷の詩を載せたい。

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 みどりご

ゆたかにねむるみどりごは、

 うきよの外の夢を見て、

母のひざをば極楽の、

 たまのうてなと思ふらむ。

ひろき世界も世の人の、

 心の中にはいとせまし。

ねむれみどりごいつまでも、 

 棘なくひろきひざの上に。

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今日は、反省のうちに。赤ちゃんは偉大なのだろう。

心の健康度 ④ 10/10

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自分を位置づけるということ!(心の健康度 ④ 9/10)

2014-05-21 | 第四章「愛とゆるし」

 このところ三つのことを継続して勉強している。一つは何と簿記である。学生時代から少しは知っていたが、最近NPOや太極拳のサークルで経理関係に触れることが多くなり、きちっと複式簿記を勉強したくなったのである。金銭の出入りを判りやすく理解し、自分たちが居る経済的位置を正確につかみたいという願望が湧いているからなのだろう。

 二つ目は、何と占星学である。前にも書いたことがあるが易・経はすでに愛用しているが、占星学もバビロニアの時代というので、暦の歴史以上に古いようである。そして、意外に知られていないが、第二次世界大戦でも連合国側もヒットラー側も占星術師を雇ったということもあり、歴史に影響を与えていることは確かなようであり、心理学者のユングなども研究したことで知られてもいる。自分の星座などを、定評ある本などで調べてみると、意外に当たっているようでもあり楽しくなる。まあ、真偽は不明だが、生年月日時間と誕生地から、自分ではわからない運命が位置づけられるという考えは、どこか自分を安定させるところがあり、これまた、自分を位置づけるという意味で安定させてくれるようだ。また、少なくても4-5千年の歴史のある占星学は、馬鹿に出来ない人類の知恵が隠れているようで興味がつきない。自分の意識の世界だけでなく、無意識の世界を考える上でも大事なのだと思う。

 三つ目は、このブログで書いている心の健康度である。身体の健康度も大事だが心の健康度も大事。しかし、一般には殆ど知られていない。ロジャースの7つのストランズを再勉強しているが、病理論やエリクソンの理論との関係も興味があるところだ。

 さて、一番関係するロジャースの7つの尺度のうち、今日は4番目の自己の伝達のところであるが、そのポイントの一つは、自分のこころの奥深いところを自分や他人にうまく伝達できるかどうかということである。自分の本音をつかみ、それをうまく伝達することで自分も他人も幸福になっていくことは真実だと思う。

 そして、ふと思ったが、自分の様々な位置を知る事。それが、経済であっても、人生の流れであっても、心の状態であっても・・・それは、より自分を安定させ、希望を持たせることだと思う。

心の健康度 ④ 9/10

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アース・フィーリングを楽しむ!(心の健康度 ④ 8/10)

2014-05-20 | 第四章「愛とゆるし」

 昨年、U先生と所属するNPOの仲間たちと共に飛鳥や吉野、そして奈良に旅したことは忘れがたい思い出である。普通の旅行と違い、U先生の発案でアース・フォーリングを大事にした旅行だったのである。大和三山をこころゆくまで楽しみ、太極拳までしたり、日本の聖地の一つである吉野を訪れたりしたことは、普通の観光では味わえない実に貴重な経験だった。

 歴史的な地に立ち、そこで湧きあがる感情を気楽に語り合える相手がいることは実にすばらしいものである。都会の生活で忘れられていた。古代からの知恵を頂いた旅であった。

 そんなこともあり、昨年後半から、東京タワー周辺を旅したり、四谷界隈を旅したり、府中・国分寺を旅したりした。そのポイントは、訪問する土地に敬意を払うというか、大切なあなたと私の関係を築くようにすることだと思う。それには、ただ訪問するだけでなく、心から興味を持つことに通じて、その訪問の前後に歴史を楽しく調べたりすることに繋がる。

 さて、昨日は、いつも良く行く薬師池公園周辺に立ち寄った。期待していたアヤメや花ショウブは残念ながら時期を過ぎ、公園は閑散としていたが、行基和尚と縁の深い薬師堂はいつもの落ち付きを保っていたようだった。そして、そこからぼたん園に向かう。ほんの数分で行けたかと記憶していたが、実際は10分くらいの距離で戸惑った。こちらも、残念ながら、ぼたんの盛りは済んでいたが、殆どだれもいない園内は清々しかった。そして、以前何度か行った石坂家の跡のあずまやに向かう。

<写真はクリックすると拡大できます>

  

  

   

  

   

 何とも静かなたたずまいで、かつての多摩の魅力を残しているようだった。そして、石坂昌孝のお墓や北村透谷と石坂美奈子の出会いの場所に建てられた記念碑を拝見させていただいた。何とも言えないアース・フィーリング。そして、このアース・フィーリングを胸に、家に帰ってから石坂昌孝や北村透谷をWikipediaで調べたり、さらに北村透谷の詩集や島崎藤村の北村透谷や妻のことを無料のKindleで読んだりした。

 北村透谷が、25歳で亡くなったこととか、最終的に亡くなったのが芝公園であったこと、生れが小田原であったこと、あるいはキリスト教の洗礼を受けたことを知り、さまざまな想念が湧きたった(つまり妄想!)。そして、芝公園にある、私が所属するWAC(長寿社会文化協会)から、メールが届いたり・・・意味ある偶然の一致かとも。

 最後に、昨日、心に残ったトマス・アクィナスの言葉(この文章には直接関係ないものの、どこかで繋がる)を・・・

 「私の神よ、私があなたを忘れても あなたは私を忘れないでください。」 

心の健康度 ④ 8/10

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