イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分と他者 (ドアを開けると 9/10)

2018-02-20 | 第一章「意識と知覚」

 動物園に行くと、いろいろな関係をみることができる。写真の花と蝶もそうだが、前回は寒い日だったので、家族で身を寄せ合う微笑ましい光景も見ることができた。

 

 ビジネス用語ではWin-Winという言葉は有名だが、共存共栄という関係というのだろうか、このような関係は生命体にとって何か良い感じではないのだろうか。

 新しい関係を築くときも、この共存共栄が良いと思うのだが、今の世の中はどうもそうはいかず、支配・非支配、自己肯定・他者否定的な関係があまりに多いように感じるのが、どうだろうか。

 さて、心理学で良く引き合いにされる話題に、コップに注がれている水の話がある。人それぞれコップの水の解釈があるという話だ。「もう水が少ない、誰か水を注いでくれたらな・・」。「まだ、これだけ水が残っている。感謝して飲まなければ・・・」など。私などは「この水がビールだったらな・・」と妄想するかもしれない。一杯のコップの水でも、おそらく解釈は人それぞれなのだ。

 それなのに、一つの解釈がなにか幅をきかせ、あたかも真理のごとくなってしまう。時には自他混合みたいになってしまう病的な関係もあるように思う。しかし、所詮人それぞれの世界なのだ。親と子、夫婦、兄弟、いろいろとあるがそうなのだ。それを忘れてはいけないと思う。

 テレビで冬期オリンピックの話題が取り上げられ、一位と三位の日本選手の映像は、もう何回も見たりする。しかし、二位の外国人は誰でどういう演技をしたかはほとんど取り上げられない。観たいと思う自分の興味はおかしいのだろうか、私はへんな日本人なのかとふと思ったりする。放映する側は、もうすこし人間の本質を考えるべきだと思ったりする。

 日常の人間関係はいつも難しいものだ。葛藤は、それこそ旧石器・縄文時代から今にいたるまでしょっちゅうなのだろう。

 ちょっと乱暴で、あまり好きではないが、次のような刺激的な言葉がある。「自分は変えられるが、他者は変えられない」。

 自分なりにこれを解釈すると・・・本当は自分を変えることも難しいのだが、他者に視点を合わすより、まずは自分に眼を向けた方が得策。他者を変えるより自分を変えるほうがまだ簡単。そして、自分が変わることで他者も変わる可能性がある・・・

 今日は、あちこち自分と他者について考えたが、皆様はどう考えるだろうか?

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ターキンからストレスを学ぶ(ドアを開けると 8/10)

2018-02-18 | 第二章「五感と体感」

 暗い感情は理想と現実のギャップから生じる。そして、それを放置していくと、不安感から怒り、怒りから身体症状、身体症状からウツ、ウツから錯乱と不安感はどんどん高まって行くものだ。人間関係など、こうして欲しいという期待(理想)が叶わず、不安は怒り、そして苦悩、ウツとなってくると、自分の無力さにも気がつき自分を責めたりする。さらに、放置すると自他破滅的な錯乱にまで行くことすらある。

 しかし、暗い感情は怒りなら友好的感情、ウツなら幸福感とまるで裏表の感情が隠れていて、それこそ理想と現実の考え方一つで、明るい感情に変化するものである。その知恵は宗教や哲学からも学べる。もちろん生き甲斐の心理学からも学べるが。ただ、どういうわけか今の世の中では、そういう知恵が悲しいことだが隠れてしまう傾向があるようだ。誰も教えてくれない知恵とは何だろう。

 そもそも理想も現実の把握も、個人がある意味主観的に作ったものに過ぎない。そして、考え方が変われば理想も現実も変化するものなのである。

 さて、昨日は多摩動物公園に孫と二人で行き楽しんだ。日々のストレスの中でのささやかな楽しみは、心理学的にいえばこころの防衛機制の活用であったりし、それ故に怒りやウツ感情が不思議に変化し、日々の大きな生きるエネルギーに変わることすらある。怒りやウツをどう昇華したりするか・・・

 昼過ぎに動物園に入場すると、園内放送でターキンの説明会があることを知り、シャトルバスで一挙にアジア園へ。そしてターキンのところへ。やがて、楽しい説明がはじまる。ターキンは有名なパンダとともに絶滅危惧種であり、中国ではベスト3に入る人気の動物だという。世の中説明を受けることで印象が全くかわってくるものだ。そして、3000メートル級の高山の厳しい環境に適応していることも知る。先月生まれたターキンの赤ちゃんナズナは、もう立派な子供で、あちこち飛び回り、そして、崖を降りたり登ったりもする。足の爪が独自に発達していて、簡単に上り下りができるという。さらに、牛と同じように反芻する能力があり、食べた草を徹底的に活用しているようだ。また、高山の雪などで食物の摂取が難しくなると、何と家族を解散して分散し、個体の生き残りをかけたりする習性もあるという。

 ストレスをバネにDNAまで変えて適応するいのちの不思議。さらに家族を解散したり、反対に大家族を形成する知恵は何だろうか。別にストレスを哲学するわけでもないようなターキンの不思議。生命の不思議に感動してしまった。

     

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朝の気分を楽しんでみる (ドアを開けると 7/10)

2018-02-16 | 第一章「意識と知覚」

 6歳の小学校に入学したころを思い出す。幼稚園は楽しかったが、なぜか小学校にはなじめず、なんとなく暗い朝を迎える。母とつまらないことで言い争いをし、父に怒られて泣き出し、泣き顔が恥ずかしいといって学校に行きたくないという。さらに父に叱られて、しぶしぶ学校にいく。

 さすがに還暦を過ぎ、前期高齢者となってしまった私は、まだ仕事をしていたりするが、仕事にいきたくない気分のときももちろんあるが、子供のようなことはもうない。

 朝の気分。生き甲斐の心理学を学ぶようになってから、その大切さを意識するようになった。大人でも、心理学の知識がない人は、朝の自分の感情・気分に注意を払う人は少ない。騒々しいテレビをつけて、なんとなく朝刊を読み、朝食を食べる。味もよくわからない・・・

 朝の気分を大事にすることは、自分を大事にすることであり、その延長に他者を大事にすることが隠れているものだ。朝の気分は、それこそ愛犬をなくして落ち込むような時もあり、人生の一つの節目の日であれば、快い緊張感に満ちている時もある。身体が快調で爽やかさがあるときもあれば、逆に変な調子で重い感情のときもある。

 そうした感情のメッセージに耳を傾け、その意味を考える。考える視点は、自分を大事にすることと、他者を大事にする視点だ。卑下、傲慢、破滅的な考え方は経験上避けた方が無難だ。

 暗い気分であれば、ストレスが理想と現実のギャップからくるという理論が助けてくれる。理想が高すぎないか、現実の認識が偏っていないか。試行錯誤をしていると不安感が消えることを経験する。それは感情の意味を考える大きな知恵である。

 こうして固く理論で意味を考えることも大事かもしれないが、柔らかく想像を巡らすのも大事かもしれない。祈りも馬鹿にできない、感情を契機に考えを巡らしていると、ふとある考えが浮かぶ。恩寵のような考えが浮かぶ。それが、その日を輝かす考えであることもある。

 朝の気分から、前向きな気分が生まれ、何か元気になっていく。

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私の好きな由木村  (ドアを開けると 6/10)

2018-02-15 | 第七章「光と復活体」

 私の住む場所は八王子市の中であるが、1964年まで由木村であった。由木村は大栗川を東西に、それこそ旧石器・縄文時代からの歴史あるところで1964年に八王子市に合併された。そして、私は旧由木村がかなり気に入っている。それ故に私の縄文小説の舞台の中心は、由木村になってしまった。 

 今でも農業や酪農が息づいている由木だが、ところどころに小さな祠や神社、お寺があり、ここにすむ人たちの温かさが伝わってくる。明治時代の廃仏毀釈で壊されたと思われる仏様もつぎはぎであるが元に戻され、花が手向けられていたりすると何か胸にジーンとくる。

 U先生のブログを拝見して最近なるほどと思ったが、こうした祠や地域の神社、仏閣を大切にすることで、人々の友好的感情が醸成され、それが地域の幸福感につながってくるという。神仏を大事にする一万年以上の伝統が、今に続くコミュニティを支えているのだと思う。

 さて、もう一つの由木の話となるが、江戸時代の晩期に生まれ変わりの話が由木の東中野村に起こった。当時の日本の大学者である平田篤胤が勝五郎さんが程久保の藤蔵さんの生まれ変わりという話を取材し、「勝五郎再生紀聞」という本を書き一躍有名になったのだ。この話は小泉八雲も取り上げ、世界的にも勝五郎の再生伝説は有名になってしまった。

 勝五郎のお墓は、由木村の役場があったという永林寺にあり、私も訪れたが、勝五郎さんは明治まで生きていたことを知って感動した。生まれ変わりが人から人。これは縄文時代の宗教観にも関係しているとも思うが、魂の話は何か心が温かくなる。

 私にとっての魂は何か。もう27年以上の時がたってしまったが、私の父が現役で働いている最中になくなった。父はある会社の役員を務めていて当時の社会の風潮もあり立派な葬式となったが、葬式後悲しみの車中で浄土真宗の導師が、「お父さんは今極楽にいらっしゃる」と断言されたのが印象的だった。私はカトリックの幼児洗礼を受けていたものの、当時の信仰は曖昧で父がどうなったか不安だったのだろう。導師の一言で、眼が覚めるような気がした。

 浄土宗や浄土真宗はよく一神教的だと言われ、その言葉も影響したのか今ではカトリックの信仰を違和感なくいただくようになった。

 今日は由木村の話から個人的な信仰の話にまでなってしまった。昨日はカトリックでは灰の水曜日だった。4月1日の復活祭に向けての祈りの四旬節が始まっている。

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森の民と砂漠の民・・・(ドアを開けると 5/10)

2018-02-14 | 第三章「無意識の世界」

 昨年の夏に島根県の「三瓶小豆原埋没林」を見学したとき、自分の中の縄文時代のイメージが大きく変わった。火山の爆発の影響で縄文時代の巨木の森がそのときのまま保存されていたのだった。その影響もあり、縄文小説に手直しを加え昨年の秋に新しい版を起こした。日本の森は本来巨木も多く、今の普段見るような木々のイメージはどうも私たちの深層にあると思われる森と違うかもしれない。

 今の世の中、日本人も若い人を中心に、意識的には権利意識が高く闘争的になってきているように思う。しかし、実際他の文化の人と仕事をしたり暮らしたりした経験を踏まえると、よく「森の民と砂漠の民」といった分類をすることがあるが、自分がどうも少なくても砂漠の民でないことを知る。和をもって貴しとなす・・そんな縄文からの伝統を引き継いだ森の民(海の民という部分も古来からあるようで、これも一考に値すると思うが)の文化が心の奥底にあるのではないだろうか。

 最近、小学生や中学生のころに観た映画のことを考える。一つは日本でも有名なサウンドオブミュージック。映画の冒頭のアルプスの山からオーストリアの山々を飛行し主人公を映し出す場面は何か懐かしい心の底に触れるようだ。もう一つは、アラビアのロレンス。井戸泥棒をあっさり殺害する砂漠の民のイメージはとても衝撃的で異質。

 そもそも今の日本の原型ができてきた7-8世紀のころ。今の大仏殿より一廻り大きな大仏殿や塔。出雲大社も非常に高い神殿だったという証拠も出ている。もちろん木造。帰化人の影響が大きい大和政権が日本の原型を構築する中で、昔ながらの森の文化との統合も意図したと考えるのは自然ではないだろうか。持統天皇が役行者と交流していたり、ひょっとして行基とも面識があったなどと妄想すると楽しくなる。

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