イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情を羅針盤に人生を選んでいく(青春時代と気になること 2/10)

2018-09-20 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 13歳から22歳のエリクソンのいう青春時代を自分を当てはめて考えると、両親の影響の大きかった少年少女期から、だんだん自分の独自性を出していく時期だったんだなとしみじみ思う。興味対象からいうと、宇宙や科学から人文科学、野球などの集団スポーツからジョギング、地理から歴史、マンガからかたい本(マンガも大人になっても読んでたが)・・・ロジャースの人格形成論の19の命題を見ていると変化がよく分かる。

 独自性とはなにかなと考えると、思考も大事だが自分の感情のあり方かなと思った。青春時代の様々な場面に湧き起こる感情。その自分の感情のあり方を、自分以上に周りが配慮してくれたことに、今更ながら感謝してしまう。青春時代は、アイデンティティの統合の時代であるが、その時に感情生活が健全であり、周りもそれを理解していることは本当に大事だと思う。

 感情というと漠然としてよく分からない話になりがちだが、原初感情である、好きか嫌いか、怖いか怖くないをベースに単純化して考えたらどうだろうか。こころがある程度健全であれば、どんな感情でも自分の方向性を考えるうえで、貴重な羅針盤になるようだ。例えば、中学校のころは、地理の勉強はなじみ易く楽しかったが、歴史のはなしはよく分からなかった。それは自分との関わりがどうも分からないからだったようだ。それが、奈良県出身の担任の先生に指導されて、関西へのはじめての修学旅行に行くと、自分との関わりが増したようで高校では日本史が好きになった。

 青春時代は一度しかないが、人生は一生をとおして変化し続ける。私たちは死ぬまで選択を迫られ、人生を選び取らなくてはならない。そして、その選び取るやり方は青春時代と同様に自分の感情、本音を理解しているかが鍵である。不安感は将来のことなので必ず生じるものだが、何というのだろう爽やかさを伴う不安感というのだろうか、そんな中で気合いが入り新しい世界が開けてくるようだ。

青春時代と気になること 2/10

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気になることを大切に・・・(青春時代と気になること 1/10)

2018-09-18 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 蛙が古池に飛び込んで、世界をあっと言わせる俳句ができる。公園のリンゴが落ちて万有引力の法則が誕生したりもする。何かの拍子に、ちょっとした気になることで世界を良い方向に変えることまでできるのだと思うが、私はチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られっぱなしのようでもある。

 さて、今私は青春時代で気にしていたことをいろいろ考えている。今までもブログに書いてきたが、青春時代のある時期に気になったこと(嫌だったり、気乗りしなかったり・・・)は意外なことに、気にならなかったことと比べ人生を左右するひとつのきっかけになっているように思えてならない。しかも良い方向に。

 一例では、中学校2年生の時の好きだった科目は今ははっきり思い出せないが、嫌いだった国語ははっきり思い出される。そして、当時は辛い経験だったが、今となっては自分を形成する大きな引き金になったんだなと素直に思う。

 学友も沢山いるが、普通につきあっていた友達も大事だったかもしれないが、何か抵抗があるような人、気になる人は今の自分に、結局はいろいろ良い影響を与えたように思う。そんな過去の日常的なことをいろいろ考えながら生き甲斐の心理学の世界を深めてみたい。

青春時代と気になること 1/10

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旅と歌の文化(青春時代を考える 10/10)

2018-09-16 | 第七章「光と復活体」

 今年の6月に吉野にちょっと立ち寄ったのだが、国栖(くず)の浄見原神社には辿り着けず残念な想いをした。古事記では神武天皇が、国栖の縄文文化の香りがする毛皮を着て穴居に住む先住民に助けられ、大和に向かった場所であり、また天武天皇と持統天皇自身が壬申の乱で世話になった場所でもある。

 その吉野に、女帝の持統天皇は30回以上訪れる。政権トップとして、日本の原型を作るという大きな仕事をする中での行動だ。この行幸は大きな謎であるが、「持統女帝の謎」(1988年立風書房)で山本さとし氏は、時代の変革期に生まれた大詩人、西行と芭蕉も吉野を愛したことと関係づけて、女帝も旅(当時は厳しい労力が必要)と歌を愛した方ではないかと推察している。「旅と和歌」の文化は江戸時代や室町時代どころか、どうも縄文時代まで辿れる日本の文化なのかもしれない。

 確かに、持統天皇は記紀から推察しても、若い頃は四国や九州に斉明天皇や天武天皇と共に行かれてるが、その後も日本各地を巡る行動派であったことは確実だ。さらに詩人としては万葉集に和歌を5つしか残してないが、大詩人の柿本人麻呂の政治的パトロンであったことは確実であり、万葉集が今あるのも、持統天皇のお蔭かもしれない。

 さて、有名な持統天皇の和歌

「春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天の香具山」

 この中の白たへの「たへ」であるが、よく調べてみると「元来楮(こうぞ)で作った粗末な白い布」(萬葉集1,小学館・刊 校注・訳 小島憲之 木下正俊 佐竹昭広 1971年)という説明に出会うことができた。楮は紙の原料でもあるので、確かに粗末な衣だったのかもしれない。豪華な絹ではない白妙の衣、しかも洗った衣に想いをはせる持統天皇は、芭蕉のように、わび・さび、を感じていたのかもしれない。

 私の拙い青春時代も旅と歌は思い出深い。しかし、その伝統は縄文にまでたどれそうだ。

青春時代を考える 10/10

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何のために生きているのかなぁ・・(青春時代を考える 9/10)

2018-09-15 | 第七章「光と復活体」

 「何のために生きているのかなぁ」といったことを本当に考え始めるのは青春時代からだったと思う。高校1年生のときに夏休みの宿題で平家物語を読んだが、「祇園精舎の鐘の音・・・」に触れたときは、何処まで分かっていたのだろう。しかし、1969年の高校3年生の卒業の時は学園紛争で、入学当初は自由を標榜していた学校が、入館証がないと入れないほど不自由な学校になってしまった。そんな中で、後で知ったが信じられないほど多くの先生が退職されたりもした。「祇園精舎の・・・」ではないが、目に見えるもののはかなさ、日本の伝統的な表現で言えば「もののあはれ」を知った頃かもしれない。

 この世の表面的な栄華が崩れた時に見えるもの、それは痛みを伴うものだが、「何のために生きているののかなぁ」という自問自答をしている自分自身であろうか。もちろん、この問いかけに正解はない。その証拠に今でも私はこの問いを考え続けている。ただ、不思議なことにこの自問自答は、こころを落ち着かせ、表面的な問題から距離を置き、自分を再構成させてくれる力となるようだ。だから、悩んでいるときこそ、この自問自答は大事かもしれない。

 ただし、「もののあはれ」もネガティブが側面もあるようにも思う。その最たるものは自死なのだろう。しかし、例えば生活苦の中であっても、人間は本気になるとものすごい力を発揮できる存在だ。自死だけはやめたほうがよい。暗い感情は明るい感情を生むためのシグナルと生き甲斐の心理学では言うが、本当だと思う。

 最近、50年くらいの歳月の後に、高校時代の仲間に会うことがあったが、卒業のころの入校証などの話題もでたが、自分の道を元気に歩んでいる仲間の姿に感動した。蛇足ながら、「もののあはれ」の時は、真善美の力強い世界を開く時だと思う。

青春時代を考える 9/10

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「甘え」の文化を考える (青春時代を考える 8/10 )

2018-09-13 | 第九章「愛」

 家庭でも、職場でも「甘え」の文化は、良き潤滑剤のようでうまく機能すれば、最良の果実をもたらすと思う。私の青春時代も今考えると「甘え」の文化の中で大いに助けられたと思う。「甘えの構造」という土居健郎先生の本は昔40年前くらいだろうかベストセラーとして多くの人に読まれたが、この年になって再読してみるとなるほどと納得できるところが多い。今の世の中、日本の欧米化が一層進んでいることもあり、当時は気にもならなかった日本人の隠れた特性をこの本であらためて理解することで、今の変なストレスを解消してくれる。さらに、反対の欧米化の良い一面も見えてきて、今後生き抜く知恵が深まるようにも思える。

 日本人独特の甘えたり、すねたり、ひがんだり・・・こうしたことは身近な言葉になっていることでも分かるように、深く文化に根ざしているようだ。甘えの文化はいつからあったのだろうか。日本が国として形成されてきたのは、7-8世紀のころだが、その頃の人に斉明天皇がいる。持統天皇の祖母、天武天皇、天智天皇の母でもある。この女帝の一生もいろいろな小説に書かれるほど波瀾万丈だが、そのお墓は最終的に7世紀の終わりごろ、持統天皇が上皇のころに整備されたようだ。それは、今では牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)ではないかと言われている。私も、2年前に現地に行ってみたが石室の内部までが見ることができ驚いた。この御陵には、斉明天皇の他に間人皇女(斉明天皇の娘)、そして持統天皇の弟である夭折した健皇子が合葬されていると記され、さらに御陵の前に持統天皇の姉である太田皇女の稜まで発見されている。

 そこまで考えるのは行き過ぎと叱られるかもしれないが、私は、この御陵に斉明天皇の愛しい人達への熱い想いを感じながら、日本人の甘えの構造も感じるのである。この御陵は地震等で崩れたりし、今では建設当時の面影を感じるのは難しいが、例えば横口式石槨は巨石をくりぬいて作られており、また使用された石は550トンともいわれ、比較的近いといわれる二上山から持ってきたとしてもその労力は想像を絶するものだ。当時の律令制の底力を見せつけられるようだ。

 私は持統天皇の研究をしているうちに、日本の古層である縄文との関わりを感じるようになった。梅原猛氏のように吉野・熊野、九州、隼人・・・を思索していくと、6-7世紀の日本だけでなく、どんどん縄文時代を遡っていく。

青春時代を考える 8/10

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