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■コラム「一歩」
本欄にタイトルを設けよう。少し前から考えていた。日頃の不勉強がたたり、良い言葉が見つからない。あきらめていた。ふと、「一歩」という言葉を思い出した
▼中学3年の時、班毎に壁新聞を作る課題が与えられた。班員から紙名の良い案もなく、班長の私は悩んだ。そして、着実に前に向かう思いを込めて「一歩」という紙名にした
▼紙名は他に負けない。内心自画自賛していた。でも、今、その言葉を持ち出すという事が、私の発想力は中学生がピークと天下に周知することにならないか。ムム・・
▼本欄は起承転結を心がけて書いている。起承承結になる時もあるけれど、一番時間をかけて書いているのが本欄だ。タイトルで、文字数がさらに少なくなり余計に大変になる。ザワ・・。
■いわき市議会6月定例会
一般質問で遠野高校存続の意見伝達求めました
まちづくりに寄与する人材育成の観点で市の考え方を伝えたいー市長答弁
いわき市議会6月定例会が6月13日から27日まで開かれ、提案された全議案が可決され閉会しました。私は17日に、学校統合や国保、なりすまし詐欺等の問題を取り上げ1時間の一般質問に立ちました。今回は県立遠野高校の統合に関わる質問をお知らせします。
伊藤 2月に県教育委員会は、県立高等学校改革前期実施計画を発表し、2019年度から2023年度までの5年間で県立高校25校を13校に再編し、市内では小名浜高校と海星高校及び湯本高校と遠野高校を統合する方針を明らかにしました。
小名浜・海星高校では改革懇談会で懸念も示されており、わずか2年間の準備という進め方には拙速さを感じます。生徒や保護者、また地域等の意見を十分踏まえながら魅力のある学校づくりという観点から、もっと時間をかけて議論もしつくして準備を進める視点が必要と思います。
湯本高校と遠野高校の統合では、遠野地区に高校がなくなることになり、生徒の学業や地域に対する影響も大きい内容となっています。そこで、この湯本高校と遠野高校の統合を中心に質問します。
まず、県立高等学校改革前期実施計画の前提となる県立高校改革基本計画はどのようなものですか。
教育部長 県立高等学校改革基本計画につきましては、本県の未来を切り開くチャレンジ精神を持った人づくりを推進することを基本理念として、各高等学校の新たなあり方を検討し、再編整備と特色化を図る中で、より良い教育環境を提供することによって、生徒一人ひとりの資質や能力を向上させることのできる魅力ある高等学校づくりを推進するため、県教育委員会が平成30年5月に策定したものです。
伊藤 この計画では、生き抜く力をつけることが目的となっていました。では、遠野高校の市内高校教育での役割の認識を伺います。
教育部長 少人数教育のメリットを生かしたきめ細かな指導を行い、学力向上や進路指導の面で、特色ある教育を実施している高校の一つと認識しています。
伊藤 特色を持った取り組みで子ども達の豊かな成長を保障している側面があると私も思います。
遠野高校では、遠野和紙等地域団体とタイアップした教育展開に取り組んでいますが、こうした取り組みをどう評価していますか。
教育部長 市内各高校は、いずれも地域と連携した様々な教育活動を展開しているものと認識しており、遠野高校は、遠野和紙を活用した卒業証書作成など地域資源を生かした特色ある教育活動が展開されていると考えています。
伊藤 非常に地域との関係性が高い教育プログラムを実践していただいていると思います。杉やヒノキを活用したボールペンや定規の作成など、民間の事業者のみなさんとコラボした地域資源活用の取り組み、こういうことも進めています。
このような取り組みが生徒の体験を広げ、イベントでのボランティア等での地域の人々との交流を通じてコミュニケーションスキルを高めたり、自分と社会のつながりの認識と自覚を高め、社会に巣立つ準備を進める貴重な機会になっていると聞いています。
こうした地域等と結んで遠野高校が生徒たちに育むものは、他で得ることができない貴重なものになっています。
県の計画では統合後の校舎は湯本高校を使用するとしていますが、現在遠野高校が持っている機能が新設校にどのように引き継がれるのか、伺います。
教育部長 統合校の具体的な学校運営ビジョン等が、明らかになっていませんが、今後、県教育委員会が開催する当該高校に関わる高等学校改革懇談会等で、具体的に示されていくと考えています。
伊藤 高等学校がなくなる遠野地区にはどのような影響を及ぼすと考えていらっしゃるのか、伺います。
市民協働部長 遠野高校の生徒のみなさんは、「遠野千本桜公園さくら祭り」等の地域行事への参加を通し、遠野地区の賑わい創出や交流に寄与しており、また、同校では「遠野和紙」の原料となるコウゾ等の栽培や、自らの卒業証書の紙漉きを行うなど、伝統文化への理解や関心も深めています。
遠野高校は、遠野地区のまちづくりに様々な貢献をしており、なくなった場合は、一定の影響が出る可能性があると思われます。
伊藤 答弁のように、地区にとっても非常に大切な高校になっています。ですから、待ちではなく、積極的に求めていくことが大切です。
高校関係者及び地域には、立地条件等も含めて、高校あるいはその機能を遠野地区に存続させることが必要という意見があります。市として、遠野高校の存続を求めるべきと考えますが、いかがですか。
教育部長 市教育委員会としては、遠野高校の存続の可否について判断しうる立場にはありませんが、県教育委員会主催による高等学校改革懇談会等において、中学校における進路指導等に関しまして、想定される課題等を伝えていきたいと考えています。
伊藤 遠野高校の創立70周年の記念式典で生徒会長は、「少人数を生かして学力を身に着けることができています。遠野高校が地域に支えられていることが浸透し、旧3村以外の生徒の比率が高まっています。私は植田町出身ですが、遠野が大好きです。自己実現と社会貢献を果たせるよう、遠野高校生として誇りを持っていきたいと思います」と話していました。
学校と地域が協力して成果を生み出せる。こういう機能は、遠野という地域に学校があるからこそ発揮できたものだと思います。
遠野高校の統合は、いわきの子ども達にとって非常に大きな問題、いわきの将来を担う子ども達を育成する上で非常に大きな問題ですので、市長のご所見をお聞かせ下さい。
市長 市としては、改革懇談会で、中学校における進路指導に支障をきたさないよう対応することを求め、本市のまちづくりに寄与する人材を育成する観点から、市の考え方を伝えたいと考えています。
関係者等の意見集約は、県教育委員会が、地域や学校関係者のみなさま等の意見に耳を傾けて、意見交換を重ねていくべきと認識しています。
伊藤 ぜひ、市としての声を県に届け、住民の声、生徒たちの声、教育関係者の声、こういうものが今後の計画策定の中に生きるように取り組んでいただきたい。
■日誌(写真は紙面画像でご覧ください)
応急手当講習ー5月20日、議会主催の応急手当の講習会に出席しました。3回目の受講です。心臓マッサージ、人工呼吸、そして 自動体外式除細動器(AED)の使用方法の訓練。繰り返す大切さを感じました。
現場視察ー5月22日、市役所地下の耐震工事の現場を視察。
滝富士登山ー5月26日、下滝ふれあい会が主催する恒例の滝富士登山が行われ、参加者のみなさんと山に登ってきました。山野草を楽しみながらの往復約2時間。爽やかな空気を楽しみました。
植樹祭ー6月1日、市の植樹祭が好間町のいわきワイナリーで開かれ、出席しました。ヤブツバキを2本植えてきました。元気に育ってほしい。
遠野地区地域づくり振興協議会総会ー6月12日、遠野地区地域づくり振興協議会の総会が開かれ、総会後遠野和紙漉きに取り組むまちおこし協力隊・平山ご夫妻が活動を報告しました。左は東京の作家が遠野和紙で制作した立体切り絵です。美しい。
体育祭ー上遠野中学校の体育祭が6月23日に開催され、拝見しました。開会式はあいにくの雨模様でしたが、その後、持ち直し、生徒たちは5つの種目で競い合いました。息を合わせて飛ぶ大縄跳びは圧巻でした。
平和行進ー核兵器廃絶を願う国民平和大行進。40年近く参加してきました。日程上、難しいと思いましたが、6月26日、何とかごく一部に参加ができました。参加の継続ができて万歳。
■後記
6月定例会をみなさんにお伝えしなければならないので、会派会報を作ったり、ニュースを書いたりで、自分の中で6月定例会が継続中。一区切りつくと、おそらく「えっ9月議会」となる。
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