ほっこり祭を訪ねるのは初めて。家事を済ませて午前10時頃に、会場に到着した。会場から少し離れた空き地(たぶん元JA=農協=のあった場所)に車を止め、支所に向かった。
会場に入る直前に、買い物を済ませた知人に出会った。「もう何もないよ」。イベント開始から1時間しか経っていないが、爆発的な売れ行きの様だ。
私は購入することは難しそうだが、それはそれでしょうがない、というか、出店した方々には順調な売れ行きは喜ばしことなのだろうと思いながら、会場に入る。
そこで見たのが、丸い環っか噴き出しながら動く古いエンジン。これは面白い。
この一角には古いエンジンがずらっと並べられていた。なかに古い脱穀機とエンジンがあったのだが、記憶違いでなければ、脱穀機には「昭和34」年と刻印されていた。私の誕生年の1年前だ。65年も昔の機械とエンジンのようだ。
これら古いエンジンを調整しながら稼働させようと整備が続いており、約1時間後にはすべてのエンジンが動いていた。しかし、これだけ古い装置が、動かせる状態で保存されていたのは「すごい」の一言しかない。
それにしても、脱穀機は、似たようなものを昔むかーし見た記憶がある。懐かしいの一言だ。
会場をめぐり自然薯と田人中の生徒達が実習でかかわって栽培された(と理解したが・・)お米(天の粒かな。おまけに同小1年、2年生が作ったというどんぐりのコマつき)を購入しった後、公民館のサークル発表を見学した。
七宝焼き、絵手紙、生け花など、それぞれの作品がまとった美しさに目を奪われた。
墨絵サークルの作品展が併設されていた。どれも素敵な絵で驚きながら拝見した。
墨絵サークルの方のお話では、そのうち一点が遠野和紙を素材とした作品だという。許可をいただいて撮影させてもらった。
素敵な絵だ。遠野和紙を利用したことがある方の話だと、最初はにじみが少なくて使いにくい紙だと思ったという。しかしそれは誤解で、筆に水をたっぷり含ませればにじみもしっかり表現できると気づき、そのような方法でにじましたのが右上方の薄い雲越しに見た太陽なのか、月なのかの部分だという。その方法に気がついてからは、良い紙だと思うようになったとおっしゃっていただいた。
絵を利用される方々の満足をいただける紙ができるといいな、と思う。
絵手紙のコーナーに面白い作品を見つけた。
たぶん「流行」とタイトルがつけられた作品。作品全体もユニーク。だが、作品に添えられた手紙が秀逸だと思った。
こうある。
「世界の何処かで戦争が起こっている。今も日本の何処かでいじめも起きている。やさしさのインフルエンザが流行しないかしら。思いやりの症状がまんえんすればいい」
迷惑どころか、下手をすれば人の命を奪うインフルエンザだが、「やさしさ」という症状だけを引き起こすインフルエンザならば誰しも歓迎するのではないか。逆手にとった発想が素晴らしい。
隣の作品には「世界の子供たちの平和を願って」と記されていた。賛同します。豊かな感性で物事をとらえて訴える力。見習いたいなと思う。
作品を拝見させていただいて、会場を辞した。
それにしても人出は多かった。到着した10時頃、植田方面の車線は渋滞が発生し長い車列が伸びていた。付近の空きスペースは軒並み駐車場になっていたが、押し寄せるお客さんにはそれでも不足していたようだ。最大の魅力は田人で収穫された新鮮野菜にあるのだろう。野菜・・地域の魅力の一つなんですね。
今年は行けなかったのですが、10時で野菜等の大半は売れてしまったのですね。
軽トラバザール、出店者も減っているのでしょうか。漬物など、規制が厳しくなった関係で出せなくなった人も多くいるのでしょうね。
高齢化が進んでいて、これから先、どのように継続していけるか、も難しい問題と思います。
まずは盛況でよかったです。