伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

汚染水の外洋流出に抗議する決議採択

2015年03月02日 | 市議会
 いわき市議会の代表質問が今日から始まりました。今日の本会議、最初の日程では、福島第一原発2号基屋上から汚染雨水が外用に流れだした問題に抗議する決議を採択しました。志帥会が提案し、各会派の意見を入れて修正された決議です。日本共産党からは、情報の開示が遅れるのは、発生した事象の原因究明が優先されていることにあるため、問題事象の発覚後、ただちに公表する内容を盛り込むよう、文面の修正を提案しました。

 今日の代表質問では志帥会(自民系)、創世会(社民、民主など)、清政会(自民系)の3会派から質問に立ちました。志帥会の質問では、戦後70周年にかかわって、安倍首相が準備をすすめる談話に関わり、かつての河野、村山談話は「事実無根」の問題が根拠と、従軍慰安婦の強制はなかったという立場から発言していた。それって言いすぎだろうと思います。

 また、いわき市の水道水源の一つ夏井川の水源域にあたる小野町で運営し、埋め立てが終了していたウィズウェイスト社の一般廃棄物処分場を、2度目の嵩上げで引き続き使おうとしていることに関して市長は、「断固反対していく」と答弁していました。

 明日も引き続き代表質問。私は午前10時、1番目の質問です。

 採択された決議は次のとおりです。



福島第一原子力発電所からの汚染雨水の港湾外流出問題と情報公開の不備に抗議する決議

 東京電力株式会社は、2月24日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋大物搬入口億上部にたまった高濃度の放射性物質を含む雨水が、原発構内の排水路を経由して港湾外へ流出していたと公表した。東京電力株式会社は、港湾外の海水の放射性物質濃度に変動はないとするものの、今回の事象を昨年4月には把握していたとされる。

 これまで本市議会は、汚染水対策と情報公開の徹底について繰り返し求めてきたところであるが、今回再び係る事象が発生したことには、深い失望の念を禁じ得ない。これまでの廃炉に向けてのさまざまな取り組みや、トラブルが発生するたび幹部が発する、再発防止対策を徹底するとの言葉に対しても、強い疑念を抱かざるを得ないところとなった。

 復興は道半ばである。東日本大震災と原子力発電所事故から4回目の春を迎え、さまざまな復興事業が具体化し、ふるさとの再生へ着実に階段を上っていくときに、最前線で取り組むべき東京電力株式会社が、復興の足かせになっていることは断じて許されない。まさに東京電力株式会社が掲げる安全・着実な作業と丁寧な情報公開に専心しながら、会社組織一丸となって、福島の復興に力を尽くすべきである。

 よって、本市議会は、この度の汚染雨水の港湾外抽出問題とそれに関する情報開会の不備について、断固抗議するものである。

 東京電力株式会社においては、今回の事象について、原因究明を早急に行い、責任の所在の明確化と厳正な処置に立って新たな管理体制を構築するなど再発防止対策を確実に実施しながら、新たなトラブルを誘引しないよう管理を徹底するとともに、排水路、海域のモニタリングを確実に行い、また同様の事象が繰り返されていることを重く受け止め、問題事象の把握後、ただちに情報を公開するよう改めることを強く求める。

 以上、決議する。

 平成27年2月26日

いわき市議会


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