過ぎてしまえばアッという間の一年間。会社は厳しい状態ですが、僕個人としては、10数年ぶりぐらいに平穏な気持ちで過ごすことが出来た年でした。あと数年、目立たず、騒がず、注目されずにフェイドアウトしていくことを望むばかりです。今年も、数々の神社を参らせて頂く機会に恵まれました。八百万の神々を詣でることで平穏に過ごすことが出来た、いや、そもそも、神社へ行ける時間が得られたこと自体、天神地祇のご加護に感謝です。ので、今年最後も神社のお話で締め。
倭姫宮です。倭姫命を祀ってある。内宮の別宮であり、外宮と内宮を結ぶ御幸通りに面しており、側には皇學館大學、神宮徴古館がある。
崇神天皇の時代に国中に疫病が流行り、それまで宮中に祀ってあった天照大神の御魂を恐れ多いとして、豊鍬入姫命が笠縫村に磯堅城の神籬を建てる。その跡を継ぎ、天照大神の御杖代として大和国、近江等をまわり、御神託によって現在の伊勢神宮・内宮の地に天照大神を祀った皇女。伊勢に鎮座するまでに、天照大神のご神体を奉じた場所を元伊勢というわけです。
12月初旬の夕方。静かで優しげな感じでした。倭姫命の旅が斎王制度の起源とも言われています。某神社関係の有名な方の講演で、”壬申の乱で 大海人皇子(後の天武天皇)が進軍した道順が、倭姫命の順路と丁度逆である”なんて裏話を聞きました。日本武尊命が東征の際に、神剣(天叢雲剣/草薙剣)を渡したのも倭姫命。神宮皇后等に比べれば、華奢で優しいお姉さま的な女性を連想してしまうのだけど、古代史において重要人物であったろうと思わる。倭迹迹日百襲姫命同様に、倭姫命に古き良き大和撫子を想像してしまうのは自分だけだろうか。
っとまあ、ここ1.2年で訪れた場所に絡む部分はリンクにしてみたのだけど、結構、行かせてもらったな~って思います。ありがたいや(笑)。