◎マリー・アントワネットとルイ16世 4
★マリー・アントワネットとルイ・オーギュストとの結婚式
◎1770年5月16日、2人の結婚式はヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂で行われた
花婿は15歳と9か月、花嫁は14歳と6か月
・マリー・アントワネットは16日朝9時半にヴェルサイユ宮殿に到着した
彼女には、結婚式の準備のために、マリー・ジョゼフ・ド・サックス(ルイ・オーギュストの母、1767年3月13日に亡くなった)が住んでいた居室が用意された
身支度のあいだに、王太子の2人の妹、クロチルド王女9歳とエリザベト王女6歳に会った
クロチルド王女は丸々としていて「太っちょマダム」というあだ名をもらっていたが、気立てがよく愛されていた
エリザベト王女は人見知りでとてもかわいらしい子どもだった
また、2人の義弟プロヴァンス伯ルイ・グザヴィエ14歳半とアルトワ伯シャルル12歳にも会った
・マリー・ジョゼフの所持品だった高価な宝石類はマリー・アントワネットのものになる
国王からも、ダイヤモンドをちりばめた扇、ブルーの七宝焼きの留め具にMAというイニシャルが描かれダイヤモンドの飾りがついたブレスレットなどが用意されていた
・12時半ごろ、王室礼拝堂に十字架を首から下げた王太子が現れた
銀のラシャのドレスを着たマリー・アントワネットが王太子の腕に手をかけていた
ランス大司教のラ・ロッシュ エモン枢機卿が式を執り行う
ランス大司教は13枚の金貨と結婚指輪に祝福を与える
王太子がマリー・アントワネットの薬指に指輪をはめ、金貨を手渡す
それから、2人は紅いビロードのクッションの上にひざまずき、ランス大司教の祝福を受ける
ミサのあと、結婚契約書への署名
いちばん上は王の「ルイ」、それから王太子の「ルイ・オーギュスト」3番目は「マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ」
マリー・アントワネットの署名の1つ目のJの上に羽ペンから滴った大きなインクの染みがある
結婚式のあとは、贈り物の交換、大使たちのパーティ、鏡の間での国王の演奏
新築のオペラ座では公式国王晩餐会が開かれた
マリー・アントワネットは食欲がなかったようで、王太子も少ししか食べなかったようである
夜、アポロンの池で大がかりな花火が打ち上げられることになっていたが、雷雨によって中止となり、花火は翌日に延期となった
・零時になると、お輿入れの儀式が行われた
王と寵臣たちは慣習にならって、新婚の寝室まで押しかけた
ランス大司教が寝台を祝福し、国王が王太子にナイトガウンを渡し、最も身分の高い既婚女性のシャルトル公爵夫人が王太子妃にナイトガウンを渡した
2人が床入りすると、寝室に入る許可を得た人たちが退出した
そして、寝台のカーテンが引かれた
・翌朝、夫は「何もなし」と日記に記した
(「マリー・アントワネット」アントニア・フレイザー 「マリー・アントワネット」シュテファン・ツヴァイク 「ルイ16世」ベルナール・ヴァンサン 「ルイ十六世」ジャン=クリスチャン・プティフィス)
★マリー・アントワネットとルイ・オーギュストとの結婚式
◎1770年5月16日、2人の結婚式はヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂で行われた
花婿は15歳と9か月、花嫁は14歳と6か月
・マリー・アントワネットは16日朝9時半にヴェルサイユ宮殿に到着した
彼女には、結婚式の準備のために、マリー・ジョゼフ・ド・サックス(ルイ・オーギュストの母、1767年3月13日に亡くなった)が住んでいた居室が用意された
身支度のあいだに、王太子の2人の妹、クロチルド王女9歳とエリザベト王女6歳に会った
クロチルド王女は丸々としていて「太っちょマダム」というあだ名をもらっていたが、気立てがよく愛されていた
エリザベト王女は人見知りでとてもかわいらしい子どもだった
また、2人の義弟プロヴァンス伯ルイ・グザヴィエ14歳半とアルトワ伯シャルル12歳にも会った
・マリー・ジョゼフの所持品だった高価な宝石類はマリー・アントワネットのものになる
国王からも、ダイヤモンドをちりばめた扇、ブルーの七宝焼きの留め具にMAというイニシャルが描かれダイヤモンドの飾りがついたブレスレットなどが用意されていた
・12時半ごろ、王室礼拝堂に十字架を首から下げた王太子が現れた
銀のラシャのドレスを着たマリー・アントワネットが王太子の腕に手をかけていた
ランス大司教のラ・ロッシュ エモン枢機卿が式を執り行う
ランス大司教は13枚の金貨と結婚指輪に祝福を与える
王太子がマリー・アントワネットの薬指に指輪をはめ、金貨を手渡す
それから、2人は紅いビロードのクッションの上にひざまずき、ランス大司教の祝福を受ける
ミサのあと、結婚契約書への署名
いちばん上は王の「ルイ」、それから王太子の「ルイ・オーギュスト」3番目は「マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ」
マリー・アントワネットの署名の1つ目のJの上に羽ペンから滴った大きなインクの染みがある
結婚式のあとは、贈り物の交換、大使たちのパーティ、鏡の間での国王の演奏
新築のオペラ座では公式国王晩餐会が開かれた
マリー・アントワネットは食欲がなかったようで、王太子も少ししか食べなかったようである
夜、アポロンの池で大がかりな花火が打ち上げられることになっていたが、雷雨によって中止となり、花火は翌日に延期となった
・零時になると、お輿入れの儀式が行われた
王と寵臣たちは慣習にならって、新婚の寝室まで押しかけた
ランス大司教が寝台を祝福し、国王が王太子にナイトガウンを渡し、最も身分の高い既婚女性のシャルトル公爵夫人が王太子妃にナイトガウンを渡した
2人が床入りすると、寝室に入る許可を得た人たちが退出した
そして、寝台のカーテンが引かれた
・翌朝、夫は「何もなし」と日記に記した
(「マリー・アントワネット」アントニア・フレイザー 「マリー・アントワネット」シュテファン・ツヴァイク 「ルイ16世」ベルナール・ヴァンサン 「ルイ十六世」ジャン=クリスチャン・プティフィス)