ひさかの腹鼓

蝉の声

しづかさや岩にしみ入る蝉の声

と一句詠うにはちょっと早すぎますがー。

蝉の声が聞こえるようになってきました。

夏到来だなー、と思うよりもまず。

また大雨でかき消されるんでしょう。

更なる被災が心配な豪雨の今日この頃。

線状降水帯、いい加減にして―。

と、そんな憂鬱を吹き飛ばそうと一枚。

「セミです。数日ほど、ご迷惑をおかけします」

別にいいよー。君たちも恋の季節がんばってー。

「はい、断るまでもなくそうさせていただきます。

なにしろ、数年を地下で過ごしてきましたから」

礼儀正しい上に物静かだね。

「はい、ワタクシ。雌でございますので」

レディでしたか。これは失礼を。

「出会ったばかりですが、そろそろ」

気を付けてねー。
フィアンセに出会う前に食べられないように。

「はい、重々気を付けます。それでは。」

セミさんは飛び去って行かれました。
ねがわくば……。

「わーい(≧▽≦)」

あ、小鳥さん(;・∀・)

ちなみに。
庭先で木の枝にひっかかっていたセミを解放して
直後に小鳥に食べられるのを目撃したことがあります。

こんなオチで終わっていいのかな、と少し不安ですが。


それでは。


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