今回は良い事ばかり書けませんので以前オカメインコを死篭りせた時の事を書きかます。
数十年前の話ですがオカメインコのホワイトフェースのペアを繁殖をしていました。
産卵数は4個でしたが3個が無精卵で1個が有精卵でした。
3個の無精卵は取り除き1個だけを抱かせていましたが親は温めなくなりました。
仕方なく孵卵器に入れ孵化予定当日に予定通り卵の殻が少し穴が開きかけていました。
その頃大変忙しく飛行場に行かなければいけない用事があり後ろ髪をひかれる思いで出掛けていきました。
数時間後に戻って直ぐに孵卵器を覗くと嘴だけが出た状態でピクッともしない雛を確認しました。
それでも動くのではないかと暫く様子を見ていましたが、どう見ても息をしていない様子でした。
慌てて殻を慎重に剥くと呼吸はしていなく、それでも諦められなくて暫く見ていました。
結局その子は亡くなってしまいお墓を作ってあげて名前を天と名付けました。
これを教訓に2度目の産卵では5個産卵して全て有精卵でしたが4羽孵化して1羽は前回と同じようになかなか孵化しなかったので孵卵器に入れ様子を見ることにしました。
やはり出てこずそのまま暫く様子をみていました。
殻はひび程度に割れたままで進展せず出すべきか自然に任せるか葛藤しました。
結局良い悪いは抜きにして命を優先しました。
殻を数ミリずつピンセットと剥いでは温めての繰り返しで時間は覚えていませんが長い戦いのようでした。
雛は呼吸をしていました。抱きかかえたい気持ちを抑え直ぐに孵卵器に戻し休ませてあげました。
雛は幸せそうにスヤスヤと眠っていて時折り寝返りをうつと「可愛い~」って叫んでしました。
結局その子は大きく育ちお迎えされました。お迎えされた方にも孵化の過程を説明しましたが
「私は繁殖には興味がありませんので寧ろこの子でお願いします」と言われ安堵しました。
それから20年くらい経ったくらいでしょうかお迎えされた方にショッピング中に偶然に会い
「あの子は元気ですか?」と尋ねる「毎日元気に騒いでいますし繁殖したんですよ」と言われ
「えっ!」耳を疑いました。お話を聞くと成長するにつれ欲が出てしまいせめて友達をと考え相方をお迎えされたそうです。
いつの間にか産卵して慌てて段ボール箱を入れてあげたら普通に孵化して普通に育てたんだそうです。
それは良かったですね~と言うと冗談風に「繁殖はしないって言われたじゃないですか!」って叱られました(笑)
私は言い訳けで「繁殖はしますが育てませんよ」って言い返しますと「ちゃんと育て上げました」って大笑い^^
原因は分かりませんが相方さんが自然孵化で見習ったのではないかと思います。
間違っていたか正しかったは分かりませんが命が地球に一つ芽生えました。