永年勤続でリフレッシュ休暇を3日もらいました。9月で定年退職なのでサッサと使ってしまわないと消滅します。
暑くも寒くもない早春の今が最適だと思い立ちました。年度末は勤め人は多忙で休めない人も多いでしょうから。
もう自身は職場の戦力としては期待されていないし、業務に関する責任もないので、好きな時に好きなだけ有給休暇を取っても問題ありません。(と本人は考えている)
自分勝手にわがままに行動したかったので、「一人で出掛けてくる」と嫁に宣言しました。現役の彼女は私に合わせて急に休暇など取れないでしょうから。
今回の旅行の計画にはいくつかのテーマを盛り込みました。
(1)行った経験の少ない中国地方に向かう。
(2)昼間からアルコールを呑みたいので、自家用車ではなく鉄道・バスを利用する。
(3)未乗車のJR路線に乗る。
(4)中国地方にある醸造所の地ビール(クラフトビール)を地元で呑む。
(5)一眼レフには最近使用することが少ないMFレンズ、Ai28mmf2.8の1本のみを付け持っていく。
3/22(水) 朝6時に最寄り駅から出発しました。
泊りで出かける日に、自宅を出る時から雨だったことは生まれてこのかた一度もありません。(晴れ男自慢)
長い望遠レンズを入れることができるように友人がカスタムで作ってくれたショルダーバックに、着替え他すべてを詰め込みました。
いつも車で出掛ける時はカメラバッグとして使っています。あとでこのチョイスが失敗だったと気づきます。
名古屋での新幹線自由席は想定外に混んでいましたが、一人なので3人掛けの真ん中にギリギリ席を確保できました。
外人と春休みの学生が多いように感じました。
新大阪からは904発 特急こうのとり3号城崎温泉行に乗り換え。
新幹線で米原通過時に霧でかなりガスってるなと思ったら、この濃霧の影響で東海道線が遅れ発車が6分遅れました。
この直流電車は中央西線では見かけない車両。
全席指定ですが、新大阪を出る時にこの車両は私一人で貸し切り状態でした。
学生は温泉には行かないのですね。
城崎温泉に向かうのであれば、通常は京都で降りて山陰線を下るのですが、テーマ(3)の乗ったことのない福知山線に乗るコースにしました。
柏原駅の桜はまだ蕾で、開花は来週と思われます。
福知山線は篠山口までは複線で線路状態も良く、ローカル線のイメージはまったくありません。
複線のうちに遅れを余裕で回復しました。
福知山から山陰本線に入り快調に飛ばします。
ともに未乗車の福知山線と播但線でしたが、今回は福知山線に。
和田山駅に到着前に合流する播但線を車窓から見ると、良い感じのローカル線でした。
しかしこんな風に乗っていた特急こうのとりの到着直前に、姫路方面の各停が発車してしまうところなどチグハグな感じ。
和田山にはSLの時代から知られていたレンガ造りの機関庫が残っていましたが、屋根が抜け落ちていました。
給水塔と共に完全に処分していないのは文化財として保存の思惑でもあるのでしょうか。
壊すのにも費用が掛かるので、朽ちるのを待っているのか。
山陰本線の車窓からは養父駅の駅舎(https://www.city.yabu.hyogo.jp/soshiki/kyoikuiinkai/shakaikyoiku/1/1/1954.html)や八鹿駅の跨線橋(https://www.tajima.or.jp/furusato/147798/)など、国鉄時代そのままの建造物を見ることができました。
車窓からはろくな写真が撮れなかったので帰ってから調べると、すぐにヒットするくらい有名なようです。
最初の下車駅城崎温泉には1151着。
故郷の丹後に近いので子供の頃から城崎の地名は知っていましたが、日本海に面していると勝手に思ってました。まだ円山川沿いなんですね。
テレビなどでよく見る川の両側に並ぶ温泉街です。
川にイモリを探しましたが見つけられませんでした。石をぶつけたかったのに。
下車目的は温泉ではなく、テーマ(4)の地ビールで昼食。まだ近畿ですが。
城崎町家 地ビールレストランgubigabu という直営店です。
記念すべき旅行1杯目はソフトなヴァイツェン。
つまみはソーセージだけ。これだけあれば一人なので十分。
ビールのおかわりは呑み比べで全種類制覇。
ここは定番のIPAがありません。くせの少ない呑みやすいものばかりでした。
おいしいなぁ。
ここでWBCの日本優勝の一報を聞きました。気持ちよく乾杯。
30分ほどで店を出て駅に戻ります。
血圧が高いので、飲んだら風呂には入らないことにしてるので温泉はパス。
鳥取に向かいますが、1本で直通する各停は1日に2本しかなく、次の1317発で行くと乗り換えが2回必要です。
途中の酒屋を覗くと丹後ビールのIPAがあったので、ホームで電車を眺めながら呑んで時間つぶし。
かなり強烈な個性のIPAでした。丹後やるな。弥栄町の蔵。
各停はほとんどキハ40系のタラコ色です。
乗ったのはキハ47の若番車。1977年製だそう。
若い頃は新参者の40系なんて全然興味がなかったけど、50年近く前の車なんだから今じゃ大ベテランです。調べてみたら、このキハ4710というのはマニアの間では有名な車でした。ラッキー。
新幹線で儲けているJR東海では既に全車廃車ですが、山陰線ではサッシなどを手直しして大事に使っているようです。
30分で香住着。ここで1時間待ち。乗って来た香住行きの1時間後に城崎温泉を出る浜坂行の各停に乗ります。
城崎でもう1時間潰すか香住に行ってから待つかの選択で、香住にしました。
海に向かって歩くと、しおかぜ香苑という公園がありました。
この後何度も痛感するのですが、ローカル線の各停は狭い地域のサービス・利便性に徹しており、各停を乗り継いで遠くまで行くという用途は考慮していないようです。
効率が悪くて、青春18きっぷで元を取るのは大変じゃないでしょうか。
じじいが海を見てるだけでは1時間は潰れないので、駅で鉄分補給。
このキハ189という特急気動車は往年の181系などを彷彿とさせるデザインでカッコイイと思いました。
浜坂駅の留置線が手狭なので、ここまで退避しているのでしょうか。
香住駅の桜はチラホラ咲き始めていました。
香住を出ると遠くに海を望みながら高度を上げていきます。
こんな入り江で釣りがしてみたい。間違いなく釣れると思う。
登りきったところでトンネルを抜けると有名な余部橋梁です。
旧鉄橋は架け替えられてしまいました。ここは上から見るもんじゃなくて下から眺めるものですね。
浜坂着1509。ここは乗り継ぎが良く、同じホームから9分待ちで鳥取行きが出ます。
タラコ同士の交換なんて見るのは何十年ぶりでしょうか。
部活帰りの高校生らを乗せて鳥取に1612着。
夕食はこの旅2軒目のクラフトビール屋として、駅前のビアボンズ アカリ(Beer Bonds AKARI)というバーを予定していたのですが、残念ながら臨時休業で目論見が外れました。
仕方ないのでこの日の2軒目に予定していた、全国旅行支援のクーポンが使える居酒屋を1軒目に変更。
当初はクラフトビールを軽いツマミで2杯呑んで、ここで日本海の魚と地酒を楽しむ計画でした。
まずはモサエビ。北陸で言うガサエビと似たもの。
足が早いのでほとんどが地元で消費されるといいます。
クセもなく甘くおいしい。
それとやっぱりアジ。
鳥取県内の純米酒を3種類呑みました。
共通していたのは色が濃い目で、樽の香のような古酒のようなテイストだったこと。
ホテルに戻ってTVを見るとWBC優勝のニュースで盛り上がっていました。
敬老の日の連休に、毎年恒例の南信州果物ツアーに犬連れで行ってきました。
木曽街道を北上。須原の酒蔵でひやおろしを1升購入。
峠を西から東に越えて、伊那のドッグランで運動をさせました。
我が家のミーちゃまは、もともとが牧羊犬なので、逃げるものを追いかけるのは大好きなのですが、しつこく尻に付いて来る犬が大嫌いです。
今日ご相席になったシバは、逃げるのが好きな子で、追いまわせるので良い相性でした。
昼はよく寄るラーメン屋で塩ラーメンにしました。
ここのは、どれもかなり好き。
伊那から南下しながら、梨やリンゴの規格外品を安く購入。
梨にはやや遅く、リンゴの盛りには少し早い感じで、帰ってから食べてみたら、あっさりした味の軽いものが多かったです。
おやつはイートインのあるケーキ屋さん。
少々高めですが、無料のコーヒーがおいしいので満足です。
この間、ミーちゃまは駐車場の車に置き去りにします。ドッグランで疲れているので寝て待っています。
ハイブリッド車なので、この時期ならエンジンを切らずにエアコンを付けっぱなしにしても、ほとんど燃費に影響がありません。
子供の電話を買い替えたので、それをネットで売ったり、HDDに溜まった画像や音楽ファイルを、普段はオフラインにしているバックアップ用のHDDにコピーしたり等々、そういう面倒臭い作業も気候が良くなったので取り組むことができるようになりました。
そろそろ趣味も始動できそうです。
しかし何もしていないもうひとつの大きな理由は、色々改善したオーディオで音楽を聴くのが楽しくてしょうがないのです。
ウーハーのエッジを軟化させたら、低音が出過ぎてバランスが崩れたので、吸音材などで部屋の響きを変えたりした結果、かなりスッキリしたお気に入りの音質になりました。
今までなんて濁った雑音を聞いていたのかと思うほどです。
いろんな曲をとっかえひっかえ半日聴いても疲れないし、飽きないんです。この病は重篤です。
先週の週末は埼玉に帰省してきました。
癌を患っている母親が生きているうちに、大きくなった孫を見せてやるのが唯一の目的で、男二人旅です。
台風に西から追いかけられるような日になってしまったので、なるべく台風の通る太平洋岸から遠いコースにしました。
諏訪で中央高速を降り、旧中山道を佐久に抜けR254で下仁田へ。本庄からまたR17=旧中山道に戻って蕨の友人宅へ。
「来るのは構わんが、泊まるのは勘弁」と末弟が言うので蕨・川口周辺でホテルを探しましたが、観光地でもないのにどこもいっぱいでした。
田舎の広い家なら兄弟宅などに泊まれるのでしょうが、都会の狭い家だとお嫁さんにも気を遣うせいか、帰省しても実家そばのビジネスホテルに泊まる人が多いからでしょうね。
今回はタイミング良く、本人以外の家族は岡山に帰省して独り留守番している、という高校時代の友人宅に泊めてもらえることになりました。
その友人とは学生時代、野宿中心で3週間のバイクツーリングをした仲で、うちにも何回か泊りに来たことがあって、ご家族さえいなければ気楽なのです。
晩ご飯は近所の居酒屋。我々以外のお客は一人もいませんでした。こういう時期だからですね。
お小遣いは本とCDに費やしているというだけあって、ライブラリーをチェックするだけで小一時間かかるほど。
彼が何かの記事を書くための資料として、最近集めたというビーチボーイズをお勧めで借りてきました。
ビーチボーイズは我々の世代ではコンテンポラリーではなく、ほとんど聞いてきませんでした。
彼の解説(資料本を数冊買って勉強したらしい)を聞きながら、寝る前に鑑賞会になりましたが、酔っぱらっててほとんど覚えていません。
2日目の午前中に母親に会いに行きましたが、コロナで会わなかったこの何年かで痴ほうが進行していて、私のことも誰だかわかっていないような。
孫の名前は何回聞いても覚えられず、「あんたには初めて会うよね。」を何回も繰り返していました。
痴ほう以外はまったく元気なのですが、会話が成り立たないので、訪問から1時間で帰ることにしました。
昼飯くらい外でご馳走しようと考えていましたが、全然無理なようです。
現実を目の当たりにして、色々考えさせられました。
明日からまた仕事です。
安倍元首相が奈良県で選挙応援中に銃撃され亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
ネットでもいろいろな情報が出ていますが、政治的、思想的なテロではなく、犯人の個人的な恨みによるものという見方が大半のようです。
捜査の結論を待ちたいところですが、恨みの相手が宗教団体という情報もあり、マスコミは忖度して核心のところは報道しないのでしょうね。
聴衆に犠牲者が出なかったことが、せめてもの救いでしょうか。そう意味では人徳のある、運の強い人なのか。
政治家としての評価は、いずれ歴史が定めるのでしょう。
先月の犬連れ家族旅行は、京都から自宅に帰らず、もう少し西まで脚を伸ばしていました。
岡山県の北部、ほとんど鳥取県境にある、蒜山高原という観光地です。
犬OKの観光地はなかなか街中にはなくて、日本海まで50Kmというところまで来てしまいました。
ドッグラン付きのハーブ園で散策。
ブルーベリーにはやや早く、ラベンダーにはやや遅い時期でした。
岐阜県の最北部にひるがの高原という観光地がありますが、名前も似てるしイメージもよく似た感じでした。
牧場が多くあり、ジャージー牛のソフトクリームが名物のようです。
うちはみんな羊好きなので、生ラムのジンギスカンセットにしました。
こんなに乳の臭いが強いラムは初めてでした。
新鮮でおいしかったです。
非常に早い梅雨明けになりましたが、梅雨の戻りのような天気になってますね。
今日は長袖のTシャツをまた出してきました。
だらだらと何もしない休日でした。
梅雨があっという間に明けました。
関東から関西方面への中高生の修学旅行は、昔から雨がちで一般観光客の少ない梅雨時期に設定されていました。
つまりこの時期は宿が空いているのですね。今年は猛暑ですが、本来はジトジトして観光に不向きなので。
夏至を過ぎ、寅年もあと半年というこの時期に、我が家も犬まで連れて、関西で下宿している娘と落ち合い、にわか京都市民となってたおやかな休日を過ごすことにしました。
宿は愛犬も同伴可能な、京の町家をリノベーションしたキッチン付きのこちら。
格子戸を開けると、いきなり土間がダイニングキッチンで1階奥はお風呂。
2階にベッドルーム2部屋。
梅小路の駅から歩いて数分の住宅街にあります。
近所の飲み屋で酔っ払っても歩いて帰れる。もちろん京のおばんざいを持ち込んで家呑みも自由。
初日の晩は嫁の女子大時代の同級生が料理持ち込みで乱入されました。
一度言ってみたかった「ぶぶ漬けでもどうどす?」を使ってみましたが、神戸のばばあにはまったく通じず。
お嬢様女子大出身の片鱗は微塵もなく、飲み足りないと大騒ぎ。
この壁では初日からお隣にご迷惑をお掛けしたようです。
翌朝は、京都市民を気取ってご近所を犬のお散歩。
自分の縄張りではないので、犬もお上りさんのようにおとなしく散歩ができました。
早朝は犬連れが多く、皆さんお知り合いのようでした。
里山の自然豊かな散歩も良いですが、街の優雅な散歩も良いですな。
散歩の帰り道で見つけた、アゴ(トビウオ)出汁の自販機。
お金があるなら青山、と唄ったのは高田渡ですが、朝飯前の散歩帰りにアゴ出汁のペットボトルを買って、さらっと素うどんでブランチという生活にも憧れます。
お金持ちの年寄りならね。
昼間は貴船の川床を見物に行きました。
街は暑くて外にいられないので郊外を物色しましたが、大原三千院は犬連れ不可なので、貴船神社に落ち着きました。
それでも川床に犬は無理なので見てるだけ。
家族とのんびり非日常を過ごせればそれでいいので、観光地でなくても、ご馳走を食べなくても良いのです。
涼しいだけで十分。
今回もイカリスーパーで買って宿で食べた1丁¥350の豆腐は、以前南禅寺のコース料理で食べた豆腐の何倍もおいしかったです。
居場所や雰囲気に金を払うのが、ケチには我慢できません。
釣りも模型もして無いけど、死ぬまでの時間つぶしは何でもいいと思っています。
定年になったら、海の近くのキッチン付きの宿を旅して回るのをやってみたくて、その予行練習も兼ねてます。
気に入ったので、近いうちにまた京の人になる予定です。