先週はいきなり冬の気候になったので、ついにダウンパーカを出して着ました。
けど、今週末はそれほど冷えなかったので、プラモデル製作がはかどりました。
基本塗装の終わった彩雲に、クレオスのウエザリングカラーで表面に1層フィルター的に色をのせます。
下面は、ブルー、グレー、ブラックで明灰白色の明るさを1段暗くする感じです。
上面はグリーンとブラックとグレーで、濃緑色の鮮やかさを白っぽくぼやけさせる感じ。
全体に伸ばして塗って、ほとんど拭き取ってしまうイメージですが、やったとやらないのとでは大違いなんです。
昔は半艶クリアのなかに、薄くベージュなどを混ぜて吹き付け、空気のベールを掛けるなんて言ってやってました。
ウエザリングカラーを拭き取る際に取れそうなので、編隊灯はフィルターの後で作りました。
予め銀で塗った基部の上に、100均のUVレジンをこんもり盛って、19歳の生娘のようにツンと張りのあるうちにUVライトで一気に固めます。
以前、94水偵の時にも同じようにトライしましたが、この時はお婆さんのようにタレて広がってしまい失敗でした。
敗因は、UVライトの性能が悪く短時間で固められなかったためでした。
なので、今回強力なUVライトを購入し再挑戦したら、タレる前に数秒で固まり成功しました。
針先に1滴付け、息を止めて凹みにチョン付け、即UV照射。
このキットは合いが悪い箇所があるものの、こういう編隊灯基部のような細かいディテールはちゃんとモールドで表現されていて、好キットだと思います。
インテイクの中のメッシュまで別部品で再現してあります。
ところが組み込めない。この期に及んでミス発覚。
試作型などのバリエーション展開のため、機首のインテイクやカウルフラップなどに余剰パーツがあります。
その使わない方を間違って付けてしまいました。
幸い機体からきれいに外せ、間違ったインテイクのリップも取れました。
シンナードボンしてすり合わせ、再塗装しました。
今回、アンテナ線を止めるのにパイプを使ってみようと考えていました。
手持ちで一番細い外径0.5X内径0.1という真鍮パイプを使いました。
0.1の孔に0.2mmドリルで当たりを付けて、0.35mmのドリルで拡げます。
0.5mmのムクの真鍮線のスラスト方向に孔を明けるなんてとてもできませんが、パイプだと元の孔がガイドになるので可能なのです。
それを輪切り。
0.2号のナイロンラインを、このリングにこんな風に通して止めるつもり。
孔の深さは径の10倍程度にとどめないと折りそうです。
今回は4個作るのに、1本もロストしませんでした。
ナイロンラインは油性マジックで黒く塗ってます。
アンテナマストのヒートンに通して、ある程度張ったところで、ヒートンの真ん丸輪っかをつぶしました。
そして更にテンションを掛けながら引き絞り、接着。
いつものストレッチリギングにせず、釣り糸にしたのは、機内引き込み用の支線が2本あって、メインラインには負荷が掛かるから。
こんなにヒートンと密着させずに、両端にループを残すようにした方がもっともらしいのか、試行錯誤してます。
リングはこのようにメインラインの両側に長めの2個。
中央部の碍子の表現に短めのを2個を使います。
碍子用の短い方を白で塗ったところ。
アップで見ると、ちょっと異形になってるなあ。
アンテナが前後で2回路になってて、その結合部なんでしょう。
偵察機の主力兵器は無線機ですもんね。
アンテナをなるべく長く展張できるように設計してあります。
今回は胴体背中の接着線を上手に消せました。
最後部のキャノピーも、本当はクリアパーツなのに、外板と一体のように見えます。ヨカッタ。
照準環と照星はファインのPEパーツ。
旋回機銃MG15は金属パイプに置き換えず、キットの銃身に穴を明けました。
外径0.8mmに0.55mmの銃口です。
これも発売したばかりのファーストロットを買ってあったので、型ズレしておらず、銃身がちゃんとした円筒だったからできたこと。
アンテナ引き込み支線は、メインラインの釣り糸より太いのですがストレッチリギングを使いました。
先にメインラインに接着してから、機体に明けた孔に、クサビと一緒に挿し込んでテンションを掛けて止める作戦。
でも、あんまりピンとしてないなあ。
強めにテンションを掛けると、経年劣化した際に切れる気がするので、弱めにしたからしょうがない。
ストレッチするということは、多分可塑剤が入ってるんですよ。可塑剤は数年で抜けますから。
抜けるとカピカピになって柔軟性がなくなり、テンションに耐えられずに切れる。
テンションが弱ければカピカピでも耐えるんじゃないかなと。
窓が大きくて、中が良く見えるんですわ。
敵を発見しやすいですね。コクピットの手抜きもできないけど。
ガラスには表裏共にワックスを掛けてあります。
右舷はあんまり塗装剥がれしてません。
展示棚にしまってしまうと、出して修正などまずしないので、写真に撮って念入りに最終チェックです。
付け忘れはないかな。
排気煙の煤汚れをエナメルで極く薄く吹いてあります。
プロペラの黄線は他のキットの残りデカールを、細切りして貼りました。
銀ハゲはスポンジポンポン。
このキット、自重変形タイヤが付いていて、しかもホイールと別部品になってました。
塗り分けは楽だし、主翼に主脚柱を接着後に、タイヤの接地面を回しながら位置決めできるのでチョー楽チン。
そのお陰で余裕ができたので当工場初、ブレーキ管を付けてみました。
フライフィッシングの毛バリに巻く、錘用の0.01インチ鉛線。実測0.3mmでした。
ドラムブレーキ内蔵側のホイルを先に脚柱に接着し、穴を明けて配管を付けました。
この時タイヤはまだつけてません。
自重変形タイヤでないと、脚柱もタイヤも全部接着した後、駐機姿勢にして前後運動、敷いたペーパーの上でヤスってました。
タイヤの平らにした面が地面にピタリと付いてなくて隙間が見えるのは、非常にガッカリですからね。
こういう脚柱のディテールなどの、細かいところのデキも良いでしょう。このキット。
垂直尾翼がオフセットしているのもちゃんと表現してあります。
かなり取り舵に切ってます。
誉のパワーが目論見通りならトルクがすごいんでしょうね。
こんなところまで再現してるのに、翼端の切り上げは気付かなかったのね、ハセガワさん。
ポリパテを仕込んで上下面を接着し、思い切り切り上げましたが、上面がタレたままなのでこの程度でございます。
昨年の彗星で激しく塗装ハゲをやったので、こいつは控え目にしようと考えていました。
誉の調整で何度も開けたカウリング周辺と、搭乗員の乗り込む径路を中心に銀ハゲを付けました。
胴体の日の丸は白縁付き。緑で白縁を塗りつぶしたのはカッコ悪いから嫌い。
デカールの尾翼機番は、いつもの通り並びの好きな数字を選んだだけなので、塗り分けや日の丸との組み合わせが史実と違うと思います。いつものデタラメです。
この彩雲でもいくつか新しいことは試しましたが、結局はいつもとあまり変わり映えしないOUTPUTですね。
上手くもねえけど、下手くそと言う奴もそんなにいないでしょう。
これと言ってとりえのない、いつものつまらんデキですな。
ここから、ひと皮むけるためには、リベットを打つとか、なにか劇的に違う工作をしないと変化が無いのでしょうね。
さっき届いたこの本のように。
せんせいの本でも読んで、今後を考えるかな。
でもリベットは打ちたくねえなあ。外板のうねりはやってみたい気がする。
実物の飛行機のリベットって、数メートル離れたら全然見えねえじゃん。
パネルラインは見えなくても彫り直すけど。
凸リベットのボツボツなら、再現すると面白そう。
でも、何か作るって精神が落ち着いていいなあ。やめられない。
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ウォッシングの効果でグッと落ち着いた感じになり、ハゲチョロ表現との相乗効果で金属でできた飛行機の実感がきっちり表現されています。
ブレーキパイプや機銃口、アンテナ線など細部の工作も、ひとつひとつ拘って手を掛けられた成果がちゃんと出ていて素晴らしいです。
最後の写真が特にいいです。
私も見習わせて頂きたいと思います。
今回は最後まで集中力が切れずにできました。失敗箇所がいくつかあるのですが、下面ばかりなので助かりました。
スケビとモデルアート、丸メカ、世傑を見ながら製作しましたが、スケビの作例は素晴らしいけど、あまり参考になりませんでした。