40年以上も前の小学生の夏休み、埼玉から京都の田舎に帰ったら、ずっと雨で退屈だった思い出がある。
何年かに一度くらいの割で、雨がちだったり、冷夏だったり、ノーマルっぽくない年があるんだね。
土曜日は朝3時半に起きて、魚雷の工作。
けば立たないナイロンのミシン糸をワイヤーに見立てて、懸吊ワイヤーにした。
懸吊・・辞書をひくまで「けんちょう」と読むなんて知らなかったのは、ナイショ。
ヒレの後ろの框板を木材っぽく塗った。
框・・「かまち」は読めた。
きょうばんと書いている人もいたが、やまと言葉でよいと思う。
これは、機体から落とされた魚雷が、回転しないように空中姿勢を保つためのもの。
回転すると、水中姿勢の自動制御装置が効かなくなるので、なんとしても天地が変わらずに水中に突っ込ませたいのだ。
框板は水中突入時に壊れ脱落する。
そんな廃棄する板を樫木で作るとは思えないので、杉板っぽい色を狙った。
エバグリのパイプで置き換えたので、かなり真円度は改善したが、面白みのないウドの大木だったので、アクセントにスジを入れた。
リベットまではやらない。
後部の細くなり始める辺りから、キットのオリジナルパーツ。
うちの魚雷は弾頭だけ金属なので、重量バランスが悪く、何回もお手玉して落とした。
落とすとシルバー塗装は弱いので、塗り直しとなる。
部分吹き直しのマスキングをスジで見切るので、ブロック毎にシルバーのトーンが違うが意図的ではない。
黒鉄は2回、8番銀は3回吹いたか。
ついでに20年近く前に作った、1/72フジミ流星の魚雷も塗り直した。
弾頭赤色、胴体黒で塗ってあったのをオーバースプレー。
写真では写ってないが、框板は付いていない。
この頃はパイロットなしでも飛行姿勢にしてたんだねえ。
2重反転スクリューだが、色がゴールドの指定になっている。
艦船のスクリューの砲金のイメージなんだろうが、いろいろネットで調べると、どうも鉄系っぽい。
魚雷の胴体はクロモリ系の炭素鋼で、スクリューも水中突入時の衝撃に耐えるためにクロモリ系の鋼材らしい。
だとすると銀色でいいはず。
銀は鋼材のミガキ鋼の表現で、弾頭は鍛造時の黒皮の状態。
表面処理無しだと、すぐ錆びるよね。
油でも塗ってるんじゃないだろうか。
なので、ウエザリングカラーのマルチブラックを塗った。
油塗ったら、懸吊作業中に手が滑って危ないんじゃないかねえ。
俺は、ウエザリングカラー塗ってる時も落として傷つけて、8番銀から塗り直したよ!
魚雷ばっかりで土曜日が終わった。
この拘りが完成度の高さ、リアリティに繋がるんですね。
確かにこういうパーツは「真円度」って大切ですし、材質感も重要です。
でも私ならただ塗ってお終いでしょうね。
少し見習わなくては・・・。
暑くて集中力が続かないので、小物工作に逃げてるのバレました?
雑誌やWEBモデラーにもかなり手を入れた上手な作品がありますが、魚雷は丸く見えるので、ウチのはよっぽどハズレだったみたいです。
ワイヤーをグルっと巻いちゃいましたが、どうも間違いのようです。直しませんけど。
夏が行かないうちにアウトドアしなきゃ!