先週の週末は埼玉に帰省してきました。
癌を患っている母親が生きているうちに、大きくなった孫を見せてやるのが唯一の目的で、男二人旅です。
台風に西から追いかけられるような日になってしまったので、なるべく台風の通る太平洋岸から遠いコースにしました。
諏訪で中央高速を降り、旧中山道を佐久に抜けR254で下仁田へ。本庄からまたR17=旧中山道に戻って蕨の友人宅へ。
「来るのは構わんが、泊まるのは勘弁」と末弟が言うので蕨・川口周辺でホテルを探しましたが、観光地でもないのにどこもいっぱいでした。
田舎の広い家なら兄弟宅などに泊まれるのでしょうが、都会の狭い家だとお嫁さんにも気を遣うせいか、帰省しても実家そばのビジネスホテルに泊まる人が多いからでしょうね。
今回はタイミング良く、本人以外の家族は岡山に帰省して独り留守番している、という高校時代の友人宅に泊めてもらえることになりました。
その友人とは学生時代、野宿中心で3週間のバイクツーリングをした仲で、うちにも何回か泊りに来たことがあって、ご家族さえいなければ気楽なのです。
晩ご飯は近所の居酒屋。我々以外のお客は一人もいませんでした。こういう時期だからですね。
お小遣いは本とCDに費やしているというだけあって、ライブラリーをチェックするだけで小一時間かかるほど。
彼が何かの記事を書くための資料として、最近集めたというビーチボーイズをお勧めで借りてきました。
ビーチボーイズは我々の世代ではコンテンポラリーではなく、ほとんど聞いてきませんでした。
彼の解説(資料本を数冊買って勉強したらしい)を聞きながら、寝る前に鑑賞会になりましたが、酔っぱらっててほとんど覚えていません。
2日目の午前中に母親に会いに行きましたが、コロナで会わなかったこの何年かで痴ほうが進行していて、私のことも誰だかわかっていないような。
孫の名前は何回聞いても覚えられず、「あんたには初めて会うよね。」を何回も繰り返していました。
痴ほう以外はまったく元気なのですが、会話が成り立たないので、訪問から1時間で帰ることにしました。
昼飯くらい外でご馳走しようと考えていましたが、全然無理なようです。
現実を目の当たりにして、色々考えさせられました。
明日からまた仕事です。
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本人はあっけらかんとして、苦痛も悩みもないようなのであれでいいんでしょう。トイレや着替えも自分でできるし、あの程度なら弟もなんとかやっていけそうでした。
死ぬ前に孫に会わせておくべきだったって、後悔したくなかったので、自分の気休めのための行事だったんでしょうね。
私の母親も認知症が進行していて、私が誰なのかはか判るのですが、会話は殆ど成り立ちません。
会いに行くことにも段々と意味を感じなくなってきましたが、やっぱり自分の親なので時々顔を見せに行っています。
こればっかりは仕方のないことですね。