いつの間にか週末。休みが過ぎるのはつくづく早いな、と実感。
工作室の室温は32度もありましたが、慣れました。まったく作業に支障なし。
エルロン、エレベーターの可動部スジ彫りのみエナメル黒で墨入れし、スムースクリアつや消しを全体に吹きました。
ウエザリングカラーのブルーとグレイを下面に。上面はグレイと黒を掛けてほとんど拭き取ってしまいます。
その後小物を付けつつ最終チェック。
アンテナマストは0.8mm真鍮線で置き換え。
本当は丸棒ではなく翼断面なのかもしれませんが、テーパー削りして、捩じったエナメル線を半田付け。
画像を見てて、砲塔付け根の整形処理が雑なことに気づきました。
エナメル線の線径は実測で0.1mmでした。
壊れたフィルムカメラを捨てる時にバラしてモーターを取ってありました。そのエナメル線です。
そのヒートンが黒く塗ってないので、光っておかしいことに気づきました。
いろいろ写真チェックは大切ですね。
ネットを徘徊していたら、このGL+QBというコードの実機の画像を見つけました。
この塗り分けとは違って見えました。特に尾翼の鉤十字が50%以上大きく、ラダーに掛かるほどでした。
低翼レイアウトなので、脚が長く腰高な感じ。
この機体のコンセプトのひとつは、後部胴体の存在意義の低さにあると思います。
後部胴体は尾翼を連結するためのタダのブームに過ぎない、という考え方に基づいた味気のない形状なんですね。
分厚いデカールは意地悪を言わなければ、なんとかごまかせている感じです。
主翼付け根の機銃は、0.7mm真鍮パイプに置き換えしました。
先端のガラスは中からゴミが付着しててガッカリ。
実はキャノピーもマスキングを取ったら内側が汚れてたので、エナメルシンナーを接着部に流してから強引に剥がして表裏を磨き、付け直したのですが、先端のガラスはガッチリ付けたので取りたくありません。だからそのまま。
プロペラは当初RLM70ブラックグリーンのビン生で塗ってましたが、実物の写真を見ると、RLM74との明度差がもっとあるように見えたので、RLM70に黒を多めに足してほとんど黒に近い色で塗り直しました。
今回、排気煙はエナメル黒にバフを足した濃いグレーを吹きましたが、まあまあ成功しました。
コツが何となくわかってきました。
でもこんなに後方に向かって真っすぐではなくて、翼下面に沿って曲線を描くんじゃないかなあという気もします。
翼端灯を整形の際に削り落としてしまったので、何とかしないとなあ。
試作機の初飛行はモスキートと同じ1940年です。
モスキートはマーリンエンジンが安定した高出力を発揮し660km/hも出たのに対して、アラドは当初のDB601Aでは610km/h程度と大きく負けています。
零式艦戦が500km/hそこそこで正式採用になった年ですね。
スタイルは優雅な曲線美と、かたや武骨なメカメカしさは好みでしょうが。
高翼面荷重で小さいので、エンジンさえ良ければ、速度だけは早くなる素質があるんじゃないかと、素人考えでは思いますね。
カッコいいから許すけどね。
1942年に改良型のAr440の試作機が飛んでいて、DB603を積んで速度は700km/hを超えていました。
速くても一撃離脱しかできないんでしょうけどね。直線番長ってやつ。
1942年といえば、日本では高速を目指した雷電が、600km/hそこそこしか出せてなかった頃ですからね。
一方、双発戦闘機はキ83が1944年に初飛行で680km/h程度でした。排気タービン、層流翼でね。完全に負け戦だなあ。
私にとって、飛行機趣味は形状がすべてだと思っています。
性能とか、戦歴とかじゃなくて、カッコ良ければ正義なの。
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機首のガラス内側のゴミは残念でしたが、その他は完璧!素晴らしいです。
スポット迷彩塗装もいいです。
排気管やアンテナ回り、脚周りなどの細部もシャープで引き締まっています。
やはりカッコイイですね。
後半のスピード比較も興味深く読ませて頂きました。
カッコ良ければ正義・・・同感です。
1/72でしかも資料が少ないせいか、省略されていてシンプルなキットだったのでサクッとできました。
でも、暑くて次のキットに取り掛かる気力がありません。
完成したのを眺めてて、双発で双尾翼だと両プロペラ真後ろに垂直尾翼が位置するので、何らかの効果があるのかな、とか思いました。そう思うと多発機で双尾翼でない機体の垂直尾翼が、やたら大きく見えるのはそういうことなのかも。