日本の文化に傾倒し、著述をする外国人は多い。そして日本人以上に精通し、しかも論理的に書かれて
いるので日本人が気が付かなかったところもよく理解できる。小泉八雲は教科書で知っていただけで今
迄読んだことがなかった。しかしその瑞々しい感性と優しいまなざしに思わず引き込まれてしまった。
明治20年代の日本が描かれているが、様々な出来事が今読むと新鮮に映り、西洋人のキリスト教を基
本とした上から目線ではない、日本の多神教に対する文化に寄り添っていることが親近感を感じる。
それにしても明治時代に書かれたものが、古さを感じさせないことは驚きだ。随所にみられる八雲のユ
ーモア、鳥や昆虫たちに対する接し方、自然に対する畏敬の念も日本人には分かりやすい。だから日本
の生活に溶け込むことも容易で、日本において家族形成をすることで安らぎを覚えることも出来たのだ
ろう。
各編とも文学的に優れていて、出雲の自然の描写は見事としか言いようがない。日本を外国に紹介する
時に本書を参考にすれば良いと思ってしまう。
神々の国の首都 小泉八雲 講談社学術文庫
いるので日本人が気が付かなかったところもよく理解できる。小泉八雲は教科書で知っていただけで今
迄読んだことがなかった。しかしその瑞々しい感性と優しいまなざしに思わず引き込まれてしまった。
明治20年代の日本が描かれているが、様々な出来事が今読むと新鮮に映り、西洋人のキリスト教を基
本とした上から目線ではない、日本の多神教に対する文化に寄り添っていることが親近感を感じる。
それにしても明治時代に書かれたものが、古さを感じさせないことは驚きだ。随所にみられる八雲のユ
ーモア、鳥や昆虫たちに対する接し方、自然に対する畏敬の念も日本人には分かりやすい。だから日本
の生活に溶け込むことも容易で、日本において家族形成をすることで安らぎを覚えることも出来たのだ
ろう。
各編とも文学的に優れていて、出雲の自然の描写は見事としか言いようがない。日本を外国に紹介する
時に本書を参考にすれば良いと思ってしまう。
神々の国の首都 小泉八雲 講談社学術文庫