よしーの世界

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北欧流小さくて最強の組織づくり   可兒鈴一郎+オッレ・ヘドクヴィスト

2023-03-30 06:30:52 | 
家具販売のイケア、アパレル大手のH&M(へネス・アンドマウリッツ)のように北欧から海外に進

出して成功している企業は「異文化適応能力」が高いという。昔からよく言われる日本の「島国根性」

との違いを指摘する言葉は耳が痛い。日本の製品はその品質の高さを認識されながら、多機能に走り、

中国、韓国、東南アジアの国々との競争に勝てないのが現状だ。日本のブランドを前面に押し出し「

異文化適応能力」を身に着け、世界に打って出るしか方法はないように思われる。


「ガラパゴス化」と言われていたように日本の産業は内向きだ。それも昔のように1億総中流の時代

にあった旺盛な消費慾が国内の隅々に行き渡っていたときなら良かった。今や人口減少が続き、高齢

化が進む国内市場に大きな期待を抱くのは難しい。


日本の漫画、アニメやゲームは世界中に通用するソフトパワーだ。日本に昔からある「ものつくり」

の伝統も海外で評価されている。年々増加する日本への観光も日本の良さをアピールするチャンスに

なっている。世界を意識しない産業はこれから厳しくなっていく可能性がある。働き方に関しても日

本基準では世界と太刀打ちできない。


私のイケアやH&Mに対するイメージは品質の点であまりいい印象はない。日本が戦後「安かろう、

悪かろう」から脱却したように、世界での日本製=高品質は最低限維持してほしい。そのために低価

格競争には巻き込まれない戦略が重要だ。


 北欧流小さくて最強の組織づくり   可兒鈴一郎+オッレ・ヘドクヴィスト   講談社+α新書
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