【#中央日報】自宅隔離指針を破って銭湯に行った６０代に逮捕状請求＝韓国

自宅隔離指針を破って無断外出した６０代に対して逮捕状が請求された。ソウル東部地検は１３日、Ａ氏（６８）に対して感染病予防および管理法違反の疑いで逮捕状を請求した。これに先立ち、ソウル松坡（ソンパ）警察署が申請した令状を裁判所に請求したものだ。

検察と警察によると、１０日米国から入国したＡ氏は翌日、自宅隔離場所を離脱して摘発されたが送りかえされた。だが、Ａ氏はまた出かけていたところ、銭湯で警察に逮捕された。

Ａ氏は新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）検査で陰性と判定されたが、警察はＡ氏が繰り返し隔離規則を破ったうえに、人が集まる銭湯を利用した点などを考えて令状を申請した。検察もＡ氏が米国から入国した後、住居場所が一定でない点を考慮したという。Ａ氏は入国当時、電話番号と住所を虚偽で申告したことが分かった。

ソウル城東（ソンドン）警察署も自宅隔離中に携帯電話を家に置いて外出した３０代女性Ｂ氏に対して拘束令状を申請する方針を検討中だ。警察関係者は「Ｂ氏が『しばらく何かを買いに外に出た』と述べた」と話した。

これに関連して捜査機関の措置が多少行き過ぎたのではないかという指摘もある。ある弁護士は「自宅隔離を違反したということだけで逮捕状を請求するのは他の犯罪に対する処罰に比べると公平性に欠けた措置」と話した。一方、チョ・ヒョンス弁護士は「Ａ氏が連絡先を虚偽で記載し、多重が密集した銭湯などを利用したため感染の恐れが大きいと判断した可能性もある」として「防疫に大きい支障を与えた人々に対しては今後も逮捕状請求が行われるものとみられる」と話した。

一方、１５日総選挙当日、投票所として使われる学校は翌日、オンライン授業を午後１時から始める。防疫に必要な時間を確保するためだ。全国６３９４校（５４％）が対象となる。