異文化交流クイズ、フォースシーズン「14歳のアメリカ人少女の見た明治開花」シリーズ第7回は、熱心なクリスチャンだったクララが、日本人が神社で「木や石や金や青銅の塊を拝」んでいるのを見て、それくらいならナイル川の『とある動物』を拝んだ方がマシだ、と書き記していますが、この『とある動物』とは一体なんでしょう? という問題でした。
今回の正解は・・・『ワニ』でした。
前回のヒントで「日本でも『ナイル川にいたその動物そのもの』ではないですが、ある意味で“それ”を祭っている所があったり」と云うのは鰐は鰐でも「鰐鮫」の事でした。一番有名なのは因幡の白兎に出てくる鰐の話ですね。
さて、こんな具合に来日当初のクララの筆はかなり過激に及びます。と云うか、まだ少女そのものの年齢ですから論理も滅茶苦茶。
明治当初、官公庁は当初『イチロク』と云って、日の下の桁が1と6の日が休みだったのですが、太政官公布で「日曜日を休日にする」と定められた日の日記の末尾の一文。
『本当に主が悪魔を滅ぼし、全世界を支配する道を着々と築いていらっしゃるように思われる。神に栄光あれ!』
・・・何故日曜が休みになると悪魔が滅びるのか、我々には到底理解しかねる論理なのですが、クララ本人は至って大真面目。しかももう少しクララが長じた後ですが、同志社の創設者である新島襄とキリスト教談義を頻繁にしてますので、そう考えると少しばかり怖いところもあったり(苦笑)。
もっとも日本の生活が長くなってくると、内心はどうだか分かりませんが、日記では過激な文面も少なくなってきます。
確かに聖書からの引用などは何度も登場して、リスト教の教えに従うことに揺るぎはありませんが、それを日本人にストレートに押しつけようとしたりはしなくなります。
が、ただ一点、クララがどうしても破ることを許せなかった戒律があります。
しかも他ならぬ、日本人の中で一番尊敬していたと思われる勝海舟のことで。
来日から4年後の明治12年5月29日。クララは「翌月から数ヶ月長崎に行く」という海舟の三男梅太郎から、重大な身の上話を聞かされます。
有り体に言えば、クララがずっと弟のように可愛がってきた梅太郎が、たみ夫人の子供ではなく、海舟の長崎時代の愛人で、早逝した『梶くま』の子供だった、ということを聞かされたわけです。
ここは短い文面ですが、相当ショックを受けていることが伝わってきます。と同時に「そんな重大なことを伝えて貰えた信頼」にも感激していたり。もっとも自分たちが信頼を勝ち得たのは『神が私達にそのようなお立場をお与えになったためなのだ』というのは実にクララらしいかと。
さて、このシリーズも残り3回となりましたので、そろそろクライマックスに。
次回は勝家をメインに、とりわけ「勝(梶)梅太郎」の話題となっていきます。
今回の正解は・・・『ワニ』でした。
前回のヒントで「日本でも『ナイル川にいたその動物そのもの』ではないですが、ある意味で“それ”を祭っている所があったり」と云うのは鰐は鰐でも「鰐鮫」の事でした。一番有名なのは因幡の白兎に出てくる鰐の話ですね。
さて、こんな具合に来日当初のクララの筆はかなり過激に及びます。と云うか、まだ少女そのものの年齢ですから論理も滅茶苦茶。
明治当初、官公庁は当初『イチロク』と云って、日の下の桁が1と6の日が休みだったのですが、太政官公布で「日曜日を休日にする」と定められた日の日記の末尾の一文。
『本当に主が悪魔を滅ぼし、全世界を支配する道を着々と築いていらっしゃるように思われる。神に栄光あれ!』
・・・何故日曜が休みになると悪魔が滅びるのか、我々には到底理解しかねる論理なのですが、クララ本人は至って大真面目。しかももう少しクララが長じた後ですが、同志社の創設者である新島襄とキリスト教談義を頻繁にしてますので、そう考えると少しばかり怖いところもあったり(苦笑)。
もっとも日本の生活が長くなってくると、内心はどうだか分かりませんが、日記では過激な文面も少なくなってきます。
確かに聖書からの引用などは何度も登場して、リスト教の教えに従うことに揺るぎはありませんが、それを日本人にストレートに押しつけようとしたりはしなくなります。
が、ただ一点、クララがどうしても破ることを許せなかった戒律があります。
しかも他ならぬ、日本人の中で一番尊敬していたと思われる勝海舟のことで。
来日から4年後の明治12年5月29日。クララは「翌月から数ヶ月長崎に行く」という海舟の三男梅太郎から、重大な身の上話を聞かされます。
有り体に言えば、クララがずっと弟のように可愛がってきた梅太郎が、たみ夫人の子供ではなく、海舟の長崎時代の愛人で、早逝した『梶くま』の子供だった、ということを聞かされたわけです。
ここは短い文面ですが、相当ショックを受けていることが伝わってきます。と同時に「そんな重大なことを伝えて貰えた信頼」にも感激していたり。もっとも自分たちが信頼を勝ち得たのは『神が私達にそのようなお立場をお与えになったためなのだ』というのは実にクララらしいかと。
さて、このシリーズも残り3回となりましたので、そろそろクライマックスに。
次回は勝家をメインに、とりわけ「勝(梶)梅太郎」の話題となっていきます。
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