韓国の保守系最大野党「未来統合党」所属に所属する太救民(テ・グミン)=太永浩(テ・ヨンホ)=当選者と、太氏の選挙区である江南、そして有権者を卑下する「ヘイト」「差別」コンテンツがインターネットに登場している。
主に親与党系のネットユーザーが未来統合党と江南地域を嘲る過程で、少数者の脱北者に対する嫌悪や差別意識が剥き出しになった、と分析されている。
こうした親与党系ネットユーザーらは、江南駅周辺の地下鉄の名前を「リョクサムリョク」(駅三駅)、「ロンヒョンリョク」(ノンヒョン駅)など北朝鮮式に変えて呼称したり、アイパークを「エミナイパーク」(『小娘パーク』くらいの意味。エミナイはケジャンアイ〈女の子〉の北朝鮮語)、プルジオを「プルディヨ」、eピョナンセサン(安らかな世の中)を「インミニ(人民が)ピョナンセサン」、レミアン(来美安)を「ネレミアン」(『後でごめん』くらいの意味。ネレはナジュン〈後刻〉の北朝鮮語)ともじって、こんな北朝鮮風の名前のマンション団地が江南に建てられるだろうと主張したりしている。さらに、歌手PSY(サイ)のヒット曲「GANGNAM STYLE(江南スタイル)」に引っかけて、太当選者を「GANGNAM STALIN(江南スターリン)」と呼んだり、「行き詰まった南北対話の再開のため太永浩当選者を北朝鮮特使として送ろう」と主張したりするケースもあった。
16日には、青瓦台(韓国大統領府)の国民請願掲示板に「江南区再建築地域にてセト民(セロウン〈新たな〉トジョン〈拠り所〉民の略。脱北者のこと)マンション義務比率を法制化してほしい」というタイトルの国民請願も掲載された。この請願では「冷戦時代の守旧的イデオロギーの障壁を超えて太救民氏を選択してくれた江南区民の高い政治意識と時代精神に敬意を表する」として、「江南区全域で進められている再建築・再開発事業において義務的にセト民マンションを入れてほしい」と主張した。
次いで「江南区民の高い政治意識を考慮するならば、明らかに反対は少ないだろう」とも記していた。この請願は、始まってまだ一日の17日午後5時現在で9万人以上の同意を得ていた。
北朝鮮関連の写真をアップして「今後4年間の江南区の姿」と主張するコンテンツも少なくなかった。北朝鮮軍人の写真をアップして「こうした『リンミンボク』(人民服)が今後江南住民のファッションになるだろう」と称したり、北朝鮮の地下鉄の写真をアップして、地下鉄の先頭に表示された行先に「江南」の文字を合成したりしたものもあった。
このほか、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の写真をアップして「太永浩がなれるのなら私もなれる、そうじゃないか?」と書き添えた。「不動産共和国江南区大峙洞ウンマ・マンション再建築鳥観図」と称して、「将軍様に従って千万里」という立て看板が置かれた北朝鮮のビルの写真をアップしたり、「狎鴎亭50階再建築承認」というタイトルを付けて、平壌市内の高層ビルから市内を見降ろす金正恩の写真を載せたりするものもあった。こうした掲示物は、富裕層をからかうもののように見えるが、実際は脱北者に対する差別意識を露わにしたものだと分析されている。
太当選者は、未来統合党に入党して総選挙出馬の意思を表明した際、「個人の自由と人権を徹底して保障する大韓民国の自由民主主義体制が非常にありがたく、さらには誇らしく感じられる」と語った。北朝鮮の追跡を避けるために付けた「救民」という仮名も、「北朝鮮住民を救いたい」という意味からだった。だが一部のネットユーザーは、自由と人権を求めて脱北した太当選者が北朝鮮生まれだという点をからかった。カン・ドンワン東亜大学教授は「自由を求め命をかけて北朝鮮からやって来た人を否定するのは、自由民主主義と市場経済体制を否定すること」だとして、「脱北民は先んじてやって来た未来であり、統一を準備する呼び水であり、彼らと共に生きていく準備がまさに統一の準備」と語った。
脱北民や北朝鮮人権団体などは17日、ネットユーザーらの太当選者嘲弄に対し激高した反応を見せた。姜哲煥(カン・チョルファン)北朝鮮戦略センター代表は「(文在寅〈ムン・ジェイン〉大統領に近い)親文勢力は、腕章を巻いたかのように早々と権力に酔い、力なき人々をなぶる不良の輩へと変わった」として、「社会主義式の世論駆り立てで選挙区民の選択をおとしめるのは、民主主義の根幹を揺るがす行為」と指摘した。イ・ヨンファン転換期正義グループ代表は「民主主義を掲げる彼らが、太救民当選者と選挙区民に対して一線を越える嘲弄と卑下を何らはばかることなく行っており、民主主義破壊犯としての醜い素顔を露わにしている」と語った。
キム・ミョンソン記者
主に親与党系のネットユーザーが未来統合党と江南地域を嘲る過程で、少数者の脱北者に対する嫌悪や差別意識が剥き出しになった、と分析されている。
こうした親与党系ネットユーザーらは、江南駅周辺の地下鉄の名前を「リョクサムリョク」(駅三駅)、「ロンヒョンリョク」(ノンヒョン駅)など北朝鮮式に変えて呼称したり、アイパークを「エミナイパーク」(『小娘パーク』くらいの意味。エミナイはケジャンアイ〈女の子〉の北朝鮮語)、プルジオを「プルディヨ」、eピョナンセサン(安らかな世の中)を「インミニ(人民が)ピョナンセサン」、レミアン(来美安)を「ネレミアン」(『後でごめん』くらいの意味。ネレはナジュン〈後刻〉の北朝鮮語)ともじって、こんな北朝鮮風の名前のマンション団地が江南に建てられるだろうと主張したりしている。さらに、歌手PSY(サイ)のヒット曲「GANGNAM STYLE(江南スタイル)」に引っかけて、太当選者を「GANGNAM STALIN(江南スターリン)」と呼んだり、「行き詰まった南北対話の再開のため太永浩当選者を北朝鮮特使として送ろう」と主張したりするケースもあった。
16日には、青瓦台(韓国大統領府)の国民請願掲示板に「江南区再建築地域にてセト民(セロウン〈新たな〉トジョン〈拠り所〉民の略。脱北者のこと)マンション義務比率を法制化してほしい」というタイトルの国民請願も掲載された。この請願では「冷戦時代の守旧的イデオロギーの障壁を超えて太救民氏を選択してくれた江南区民の高い政治意識と時代精神に敬意を表する」として、「江南区全域で進められている再建築・再開発事業において義務的にセト民マンションを入れてほしい」と主張した。
次いで「江南区民の高い政治意識を考慮するならば、明らかに反対は少ないだろう」とも記していた。この請願は、始まってまだ一日の17日午後5時現在で9万人以上の同意を得ていた。
北朝鮮関連の写真をアップして「今後4年間の江南区の姿」と主張するコンテンツも少なくなかった。北朝鮮軍人の写真をアップして「こうした『リンミンボク』(人民服)が今後江南住民のファッションになるだろう」と称したり、北朝鮮の地下鉄の写真をアップして、地下鉄の先頭に表示された行先に「江南」の文字を合成したりしたものもあった。
このほか、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の写真をアップして「太永浩がなれるのなら私もなれる、そうじゃないか?」と書き添えた。「不動産共和国江南区大峙洞ウンマ・マンション再建築鳥観図」と称して、「将軍様に従って千万里」という立て看板が置かれた北朝鮮のビルの写真をアップしたり、「狎鴎亭50階再建築承認」というタイトルを付けて、平壌市内の高層ビルから市内を見降ろす金正恩の写真を載せたりするものもあった。こうした掲示物は、富裕層をからかうもののように見えるが、実際は脱北者に対する差別意識を露わにしたものだと分析されている。
太当選者は、未来統合党に入党して総選挙出馬の意思を表明した際、「個人の自由と人権を徹底して保障する大韓民国の自由民主主義体制が非常にありがたく、さらには誇らしく感じられる」と語った。北朝鮮の追跡を避けるために付けた「救民」という仮名も、「北朝鮮住民を救いたい」という意味からだった。だが一部のネットユーザーは、自由と人権を求めて脱北した太当選者が北朝鮮生まれだという点をからかった。カン・ドンワン東亜大学教授は「自由を求め命をかけて北朝鮮からやって来た人を否定するのは、自由民主主義と市場経済体制を否定すること」だとして、「脱北民は先んじてやって来た未来であり、統一を準備する呼び水であり、彼らと共に生きていく準備がまさに統一の準備」と語った。
脱北民や北朝鮮人権団体などは17日、ネットユーザーらの太当選者嘲弄に対し激高した反応を見せた。姜哲煥(カン・チョルファン)北朝鮮戦略センター代表は「(文在寅〈ムン・ジェイン〉大統領に近い)親文勢力は、腕章を巻いたかのように早々と権力に酔い、力なき人々をなぶる不良の輩へと変わった」として、「社会主義式の世論駆り立てで選挙区民の選択をおとしめるのは、民主主義の根幹を揺るがす行為」と指摘した。イ・ヨンファン転換期正義グループ代表は「民主主義を掲げる彼らが、太救民当選者と選挙区民に対して一線を越える嘲弄と卑下を何らはばかることなく行っており、民主主義破壊犯としての醜い素顔を露わにしている」と語った。
キム・ミョンソン記者
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