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多治見と熊谷で40・9度…74年ぶり国内最高気温

2007-08-16 23:20:23 | 気象・地震
多治見と熊谷で40・9度…74年ぶり国内最高気温

長い梅雨がやっと明けたと思ったら、記録的猛暑がやってきた今年の夏。
1933年に山形で記録された最高気温の記録を、とうとう74年ぶりに更新してしまった。

今回、最高気温の記録が出たのは多治見の他、またも熊谷。
熊谷は今、いつも最高気温が記録される町としてすっかり定着してしまった感もあり、行政までが「あついぞ!熊谷」というキャンペーンを実施している。

元々あまり暑い都市ではなかった熊谷がこれほど暑い都市になってしまったのは、実は東京のヒートアイランド現象によるものである。

過去のエントリでも専門家の話として取り上げているが、最近、ヒートアイランド現象によって陸地の気温が夜でも下がらなくなったため、従来であれば昼間は海→陸、夜間は陸→海と吹いていた風が夜間も海から陸へ吹くようになってしまった。
その結果、従来は海風と陸風が入れ替わることで循環していた大気が循環しなくなり、東京都心の熱風は24時間、常に東京湾からの海風に乗って北に運ばれるようになったのである。
熊谷市は、この東京都心の熱風が運ばれる流れの上にあり、しかも背後に秩父地方の山脈が控えているため、運ばれてきた熱気は山にせき止められて滞留してしまう。だからいつもいつもここで最高気温が出るのである。

今回、熊谷と並んで最高気温が出た多治見市をネットの地図で調べてみると、熊谷ほど大規模でないにせよ地理的条件がそっくりなことがわかった。南西に名古屋というヒートアイランド現象の起きやすい大都市があり、名古屋市の南西に海がある。つまり、海→名古屋市→多治見市が一直線上に並んでいる。しかも、多治見市の北部に山があり、空気の流れが遮断されやすい条件になっている。

多治見市の最高気温も、どうやら名古屋のヒートアイランド化を疑ってみる必要がありそうである。

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