人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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中国・四川省大地震

2008-05-19 21:21:22 | 気象・地震
中国・四川省大地震は、発生から1週間が過ぎ、死者が数万人単位となった。中国を襲った大地震としては、1976年の「唐山地震」に匹敵する凄まじいものだ。
あまりの被害に言葉もない。亡くなった方のご冥福を祈る。

マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは36倍となる。阪神・淡路大震災のマグニチュードは7.2だったから、今回の8.0というのはその30倍近いエネルギーである。

この地震は、いわゆるプレート境界型地震だそうだ。ユーラシアプレートとインドプレートがぶつかり合い、一方がもう一方の下に潜り込んでいる。ちょうどその上に今回の震源地がある。
ヒマラヤ山脈はインドがユーラシア大陸にぶつかった衝撃でせり上がってできた。インドがユーラシア大陸に衝突したエネルギーによって、今もヒマラヤ山脈は年間数センチメートルずつせり上がり続けているといわれる。人間の力の及びもつかない巨大な自然のエネルギーをそこに感じる。

さて、翻って日本だが、プレート境界型地震といえばすぐに思いつくのが近い将来発生するといわれる東海地震である。東大理学部の石橋克彦助手(当時)によって、東海地震が「明日起きてもおかしくない」と言われ、日本中が騒然となったのは、奇しくも唐山地震と同じ1976年だった。

それから32年。幸いにして東海地震はまだ発生していないが、事態は石橋助手の想定通りに進んでおり、静岡県・御前崎の沈降はすでに止まったまま15年近い時が流れている。御前崎はいつ反転してもおかしくない状況で、日本でも差し迫った危険になりつつある。

プレート境界型地震は、プレートの歪みが大きくなればなるほど反転したときのエネルギーも大きくなるから、こんなことを言ってはなんだが、どうせいつかは起きるなら早く起こった方が地震の規模は小さくて済む。つまり、32年の沈黙は東海地方にとって決して幸いとは言えない状況なのだ。

日本でも人ごとではない巨大地震。それだけに、日本がともかくも中国に救援隊をいち早く送り込むことができたことは幸いだった。地震が避けられない以上、日本としても、できるだけ犠牲を最小限に食いとどめることができるよう、今から備えをしておかなければならない。

なお、興味がある方は、巨大地震と宏観(こうかん)異常現象についての考察をこちらにアップしているのでどうぞ。

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