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Q&A 年金の行方 Ⅲソクラテス來迎(4)

2009年06月21日 | 厚生年金基金
(4)



ソクラテス デ、ソノヨウナ状況デノ解決策ハ何ダト考エテイルノカナ?・・・・・・・。

A そういう解決策って言うのは無いんじゃないですか。それではイデー先行の方法論になるだけじゃないですか。でもイデーと言わず信念は必要ですが、信念が形成されるには経験の蓄積が欠かせないでしょうねぇ。

ソクラテス 貴君の言うマドリング・スルーな・・・・・・・。

A ええ、そういう経験の総和から抽出される原理・原則っていうのはあるかもしれませんねぇ。常に見直される原理、フレキシブルな原理、柔らかな原理ってありえるんでしょうか?

ソクラテス ソレガ信念ナノカモネェ。

A なるほど、そおか、そうかもしれない。そうなのか。

ソクラテス デ、

A 知恵の総和としての信念ってわけだ。

ソクラテス ソオ。

A きっかけは、ではなく、解決策は?

ソクラテス ソウ、デ。

A 現行フレーム・ワーク下の現実にマッチした改善という手法は限界ではないでしょうか。過去の改善パッチワークの結果、今では年金制度は複雑になってしまい、国民には理解できないものになり、支払い者側の取り扱い事務ミスも多発しています。こういう現象面にとどまらず、制度根幹の年金財政方式についても検討を加えるべき時期だと考えられます。

ソクラテス ソウイウ動キハ有ルノカナ。

A 公的年金についてはいろいろ議論が始まった段階でしょうか。

ソクラテス ソウナンダ。

A 私的年金、企業年金では、厚生年金基金の30年余に及ぶ実験の結果、完全事前積立方式でもどんぶり勘定である限り機能しないことが判明し、代行返上や基金解散に至っています。その後を受けて、新たな実験がセットされました。それが、確定拠出年金の個人勘定です。この制度が定着するまでには様々な試行錯誤が繰り返されることになりましょう。政府も企業もさらに一層のインセンティブを提供しなければならないでしょう。国民サイドも資産運用の面で数段のレベル・アップが必要不可欠だと思います。なにしろ、日本人は資産運用などしたことも無い民族ですから。コツコツ、勤勉に、ものづくりに励んできただけなんですから。

ソクラテス デ、・・・・・・・。

A こういう民間の実験がどういう成果を出すかは未知数ですが、必ずや、国民意識の覚醒は実を上げると思います。基金が達成した「退職金の年金化」という考え方のように、国民の間に定着するものと考えられます。

ソクラテス ソレデ、国ノ年金デ考エラレル別ノ方式ッテ。

A そうですねぇ。今、注目されているのはスゥエーデン方式でしょうか。他に、イギリスの適用除外方式、アメリカのブッシュの提案、そお、それに中南米の年金動向等幾つかあります。

ソクラテス ナルホド。

A そんな中で、わたしが方法論として注目しているのはポーランドの動向です。

  ある本に、次のような文章があります。


「バルツェロビッチは「斬新的な改革」はかならず失敗すると確信するようになる。広範囲な改革を急速に実施しなければ、経済の方向を変えられる「臨界量」には達しない。」


ソクラテス ソレハ面白イネェ。

A イギリスのサッチャーも似たよう考えなんでしょう。

ソクラテス ソウ。遅々タル行動トハ別ノ考エ方ダネ。

A ええ、私の「積習の薫重」も近いかもしれません。

ソクラテス ソウ。一度、読ンデミマスカ。貴君ノ本。

A 光栄です。ただし、眠くなられても怒らないでください。


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