【図は大建工業の資料を基に日経アーキテクチュアが作成した資料です】
戸建てにお住まいの方はマンションやアパートにお住まいの方よりは音については気にされないという方も多いと思いますが、中には楽器の演奏をするので、防音室をつくりたいですとか騒音の厳しい地域の方は興味のあることと思います。また木造の場合、2階の足音が階下に響いたりといった相談を受けることがあります。
マンションやアパートにお住まいの方の場合は階下への音の心配、階上の音の問題がある方も多いと思います。
結論から申しますと、音を防ぐのはとても難しい問題です。
と申しますのも音はちょっとした隙間をついて聞こえてきたり、ぐるっと回って音が聞こえたり、素材を伝わって音を感じたり、太鼓のように空間があることによって音が振動したり、と音は様々な伝わり方によって聞こえてくるためです。
防音室をしっかりつくったとしても、少しだけ窓を開けたりドアを開けたりすれば、音はすぐに伝わってしまいます。
防音サッシにして外部の音を遮断したとしても、夏の暑い日に窓を開ければ音は自然と入ってきてしまいます。
加えまして、音には耳には聞こえない低周波の振動による体調不良もあります。
ではどうしたらいいのでしょう?
音に関しましては、まずは発生源をつきとめる
その上で発生源をとめる
または発生源の廻りを音を吸収する材料で囲む
音の伝わりが考えられる場合は、隙間を吸音材等で埋める
などがあげられます。
トイレなどの音を小さくしたい場合は、吸音する材料(断熱材)などで
壁・天井・床を囲むことと、排水パイプの廻りに吸音材を巻くことでも
ある程度の効果は得られると思います。
マンションやアパートの場合は、規約で決められた床などにする必要がありますが、規約に沿った床にしたとしましても、音が響いてしまうことがありますね。
どしん、どしんという重低音は特に響いてしまいます。
コルクタイルを敷き詰めるなど吸音する素材を敷くことも一案ですが、一番は階下、階上の方と良好な関係を築いておくことが大切です。
昨今の諸事情で難しいとは思いますが、上は子どもがいる世帯なんだな、楽しそうだな、と思える心が大切かもしれません。
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