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氷月神示 錬金の68

国之常立神より皆様へ

もう少し補足をしますと、我々(私とアダム)は、20才前後の翠さんに、「(トーマのように、中性的な純粋な気持ちで) 誰かを救わなければならない、」という強いメッセージを送っておいた
…それは、彼女が未来にミロクとして目覚めた時に、必ず必要になる動機で、
本来なら、人類を救え、天国へ帰れなくて泣いているサタン達や邪霊達(=未成仏霊)を救え、又世のアクニン達に希望の光を与え、改心して救われるようにせよ、という意味なのだが、
その時まだ覚醒していない彼女に言うわけにいかない
だから、マンガを通じて、ただ『誰かを救うのは良いことだ』という、強い暗示メッセージを送っておいた

彼女は、覚醒して自分の使命を知るより以前に、まずアクニンやサタンなどの恐ろしくも悲しい心理を知っておく必要があった
彼らに同調しないと、救えないからだ
同調というのは一瞬でよいのだが、高い心の波動から自分を落として、崖下にいるようなアクニンやサタン達の低波動に合わせて寄り添い、彼らの気持ちを理解してやる
そうすると、相手も心を許し、こちらへ少し寄り添ってくる (こちらと共鳴する)
その瞬間を狙って、自分は高い波動に戻り、そばに来た相手を気の術でからめ取り、浄化するーー、(サタンなどの霊の場合は、昇天する)
この技能は、誰にでもできるものではなくて、高い波動と低い波動とを自分の幽体が自在に行き来でき、かつ低い波動の時に、(自分の幽体の中央に、本来の高波動の部分を圧縮して隠す、)
自分が堕落しないように、冷静でなければならない
冷静さを保ちつつ、相手の苦しみに共感して祓うーー、
文字通り命がけに近い作業だ
失敗すれば、相手に乗り移られ、自分の丹田の整った波動がめちゃくちゃになる
一度でも波動が大きく乱れると、直すのは大変難しくなる
ちょうど、凪の海が嵐にあって、ゴミだらけになるようなものだ
…だかラ、お祓いは慎重に慎重を期し、どんな油断もできなかった
慢心など、とんでもない
真剣勝負の武士と同じだ…

それができるためには、一旦二十代の彼女の波動をノイローゼに見せて、アダムの術でどん底に落とし、毎日数分でも暗く悲しい、憎悪に満ちた心理を体験させ、そこから直りたい、良い人に戻りたい、という強い願いを長く持たせておけば、(それが数年以上続いた)
未来にお祓いの時に、彼女は相手の心理を理解してうまく対処することができる……
その前段階として、十代後半から彼女に、マンガのストーリーを借りて、「困っている人を救わねば、」という強い意識を植え付けたのだ
翠さんは「誰か」を救わねばならない気がするが、それが誰なのか、具体的に見当がつかないまま、右往左往していたのだった…
今になって見れば、彼女にはあのマンガは、自分にとっては未来の使命を指し示していたのだと、よくわかるのだがね
これも、訓練の一環だった

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