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氷月神示 銀雫の58

国之常立神より皆様へ
(翠さんについての回顧録の続き)
以下は、当時の大体の会話です

「…どうか、もう立って下さい」
と、翠さんは穏やかに彼を見下ろして言った
「しかし…、」
エディは見上げた
「もう、すんだことですから」
そこでエディは立ち上がると、椅子に彼女を案内しようとしたら、神様が彼女に、二人共右の壁際に背をつけている椅子に、それぞれ別に座りなさい、そうすれば話しやすいからとおっしゃった
そこで翠さんは彼にそう提案し、二人は隣り合った椅子に腰かけた
こうすると、互いに顔を見ずに前を向いて思ったことを話せるので、本音を出しやすいと彼女は気がついた
まずエディは、昨年(2007年の夏前)、あなたに大量の邪霊(未成仏霊)を送ったのは、この私だ、と告白した
翠さんは、複数の導師の集団のしわざだと思っていましたと言った
彼は、正体を探られないように、術で複数を装っていたのだと明かした
「おそろしい男だと思ったろうな?!」
「いいえ、わたしは…、」
と翠さんは言い、
「…あなたは本当は優しい人なのだと思っていました……最初出会った時から、」
彼女は天使として初めてエディと会った時、彼はかなり虚勢を張っているが、内心は繊細な心を持ち、どこか優しさを秘めていると感じ取っていた
それは、彼が前世キリストの良き使徒で、神様から使命を託されわざとイ○ヤの導師に転生するようにさせられ、彼本人はその記憶を失っていたからだが、二人共その時はそんな事は知らされていなかった
エディはあなたにはひどいことをした、沢山の邪霊を送ったこともそうだが、先日来、あなたを天使だと思い、様々な迷惑をかけた、人として許されないような無礼なことをしてしまい、大変申し訳ないと思っている、
その事をぜひ謝りたかったと言った
彼女は、
「私は気にしていません……神様の命令で、(私が天使のふりをして)したことですから、何もかも承知の上でした」
と語った
その後彼はうつむくと、
「…私は(天使と思い、)あなたに何もかも打ち明けた……(悩みも弱みも)…
 …それなのに、私はあなたのことを、何も知らない……」
と、悔しげに言った
そうして立ち上がると、彼女の1メートル程前に回り、離れたままややかがんで彼女の顔をのぞいた
「…目に仮面をつけているが、ロリエルだな……雰囲気が同じだ」
と彼は言った
それから彼は、自分の背後にあるソファによろよろと下がり、苦しそうな表情でどしんと、腰を下ろした

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