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図解ーー思考を明晰にする (保存用)

2013-08-23 | わかりやすい表現
図解ーー思考を明晰にする

ポイント****************
1)図解のための道具立てを用意する
2)大事な用語を確定する
3)用語間の関係を表現する
********************

●図解には道具が必要  
最近、筆者は、プレゼンテーション・ソフトーー実は図解ソフトと呼ぶのがふさわしいーーPower Point が使えるようになった。  それまでは、一枚の図解をするには、定規やコンパスなど各種の道具が必要、さらに、用具の扱い技能も必要、しかも、間違えたらやり直しなどなどで、図解する気持ちが萎えてしまうことのほうが多かった。  こうした苦労がすべてPower Point によって解消してしまった。

●図解の功罪  
文書でもプレゼンでも、図解には次のような効用がある。  
・全体の概要や要旨や構造がわかる  
・全体ー部分、あるいは、部分間の関係が  わかる  
・文章の流れの中に埋め込まれている構造  が空間(イメージ)構造として見える  
・効率的な処理ができる
 いずれも、人の持っているパターン認識の能力を十全に発揮させる趣向になっている。  もっともこうした効用が発揮できるためには、文章以上にその表現に工夫が必要となる。なぜなら、描き方、読まれ方(リテラシー)が文章ほどにはきちんとは決まっていないので、思い(思惟)を適切に図解できなかったり、意図したとおりに理解してもらえないことがあるからである。実習1を参照されたい。  
●わかりやすい図解とは  
図解に使う部品は、関係を表現する線と矢印、言葉を書き込む図形とで済む。  実習2は、最も基礎的な関係の表現であるが、多分、説明なしでも理解できるはずである。  Power Pointの支援を受ければ、かなり複雑な図解まで作り上げることができるが、あまり複雑にしてしまうと、瞬間的な処理ができなくなったり、意図どおりの読まれ方がなされない恐れがあるので、止めたほうがよい。

●図解思考が大事  
どう表現するかよりもっと大事なことは、表現以前の、思惟をイメージ化すること(図解思考)である。  思惟活動は、もっぱら命題(ことば)とイメージを道具にして行われる。両者の間には行ったり来たりがあるが、最終的に図解するには、イメージに依存することになる。  図解思考の過程は、次の2ステップを踏む。
○ステップ1 要素の同定  思惟の中核になる用語を明確にする。これは、図形で囲んだりして表現する。」
○ステップ2 要素間の関係の構築  階層関係、対比関係、相関関係、全体ー部分関係、論理関係、時系列関係などなど。関係の種類に応じた表現がある(実習2参照)  

この2つのステップを意識的に行うことで、図解思考がより明快なものになる。

*********本文60行 ******************************************* 実習1「図解をしてみる」******** 次の図から読みとれることを文章にしてみよ。 図1 別添 (久垣啓一「図解仕事人」光文社新書より) 「解説」  この図解には微妙なところが一カ所ある。4つの仕事間の関係が明示的にはなっていないところである。  この図解は文章表現なら、次のようになろう。「仕事には4段階ある。定型的仕事の次には、問題が生じたときに対策を考える仕事、次の段階は、問題が発生する前に手をつける仕事である。最上階に、創造的な仕事がある。」 実習2「次のシンボルはどんな関係を表現しているか」************** 図 別添 「解説」  いずれも決まりではないが、誰が見てもだいたい以下のような意味になるのが、図解のおもしろいところである。  解答 1)は対立、2)は時間の流れ、 3)は往復、4)は包含、5)は過程。 図解「図解のメカニズム」*******  思惟は、言葉(命題)かイメージを使って展開される。図解思考は言うまでもなくイメージによる思考であるが、イメージと命題との間には密接な情報のやりとりがあることを考えると、図解だけ、言葉だけは適切な表現とは言えない。両者で補完しあうのが最適表現になる。 図 別添

●●改善マインド」頭を元気にするキーワード

2013-08-23 | ポジティブ心理学
改善マインド

「習慣を変えることを習慣にする」

●習慣を壊すことを習慣にする
 習慣とはいつもと同じことをほとんど努力感なくすること、できることです。
 この本で述べてきたことのほとんどは、新しい心の習慣が出来上がるまでに、こういうようなことに心がけるといいですよ、という話でした。そして、そのようにすることが習慣になれば、心元気でいられます、という話でした。
 ところが、今回の「改善マインド」は、「いつもとは違ったことをすることを習慣にする」ことのすすめになります。「習慣を壊すことを習慣に」ですから、なんとももったいない話になります。ややしゃれた言葉を使うなら、メタ習慣、つまり、習慣の更なる習慣のすすめです。
なぜこういう一見やっかいな話をするかというと、習慣はいったんできてしまうと、ついつい、保守的、マンネリになってしまい、状況が変化して、もはやその習慣がうまく働かなくなっても、相変わらずそのままやり続けてしまうからです。長期政権下の行政機能のようなものですね。
適当なスパンで見直しが必要です。心の政権交代ですね。
というわけで、今回は、改善マインドを取りあげてみました。

●習慣を変える習慣づくりの難しさ
 すでに、認知療法の考えに基づいた心の元気づくりのところで述べたことですが、落ち込んでしまったときに、その原因として、落ちませるように自分で考えてしまう自動思考の話をしました。そして、そんな習慣は改めることをすすました。
 まさに、これこそが、変えることを習慣にすることの一つの典型例です。
 これはわかっていても、しかし、2つの点でなかなか難しいところがあります。
 一つは、自動思考は、「自動」とあるようにまさに自動化された習慣ですから、無意識におこなってしまうので、それを変えるのは、自分だけでは出来にくいのです。
 これをどう克服するかが、習慣を変える習慣、つまり改善マインドづくりに関しての一つの問題になります。
 もう一つは、変える方向です。
 ここでは、良かれとして作られた習慣だけを考えています。ですから、それを変えなければいけないと決断することも非常に難しいのですが、仮に決断したとしも、ではどのように改善すれば改善になるのかはもっと難しい課題になります。改善したつもりが実は改悪だった、というような話はいくらでもありますね。

●変えたほうがよいと判断する時
 民主党が政権をとりました。長年の自民党政治で作り出されてきた慣習が一気に改められそうな気配です。
 これと同じようのことがあなたの心の習慣についても行うことができるでしょうか。
 
①落ち込んだ時こそ、習慣をみつめ直す好機
経済が好調なときは、いけいけどんどん、です。気持ちポジティブなとき、あまり深く考えないのと同じです。ところが不況になりました。これまで何の疑問を持たずにしてきたことが、どうして?と誰しもが考えざるをえません。そして、自民党政治が作り上げてしまった長年の慣習がおかしいのだ、と気がつきました。(それがすべてであるはずはないのですが、何か決定的で納得のいく原因を求めるのもこういうときの人間の常です。自民党にとっては、運が悪かった部分もあります。)
心の習慣の見直しも、心の不具合のときこそできることです。というより、自然に見直さざるをえないですね。
問題は、落ち込みが激しいときは、落ち込みそのものとの格闘が優先してしまいます。その原因にまでなかなか考えがおよびません。助けが必要ですね。自分なりの相談役、カウンセラーを普段から用意しておくとよいのですが、これもなかなか難しいですね。家族、友人関係をこの際、点検してみてください。
自民党政権の崩壊には人材不足が指摘されていますが、外部の人材を政治カウンセラーとしてもっと活用すればしのげたかもしれません。

②状況が変わった時は、ともかく変えてみる
 自民党政権の崩壊には状況の変化についていけなかったのも大きいですね。慣例主義の官僚に依存しすぎてしまったつけですね。
 心の習慣を点検するもう一つのチャンスは、あなたを取り巻く状況が変化したときです。 
 卒業、入学、就職、転職、結婚といった定型的な?状況の激変が誰にもあります。それを心の習慣を見なおす機会とするのです。
 学校で勉強するときには好ましい頭の活用の習慣も、就職したらとても使い物にならない代物になってしまうことはいくらでもありそうです。こんなときこそ、改善マインドの発揮です。
 柔軟に何でも受け入れてみることです。
 教えてくれたことをともかくできるように努力してみることです。
 
●変える方向をみつけるポイント
 これはかなり難しい作業になります。しかし、これがないと、改善も、ただばたばたと動き回るだけのことになってしまいます。
 大きくは、過去と未来から現在をみる時間的な展望、政治なら、歴史的な観点が必要です。これによって、状況の表層的な変化の底を流れる本質的な変化を見通すことできます。
個人的な話になりますが、司馬遼太郎の本によって、とりわけ幕末、明治時代への興味関心を沸き立たされました。大げさに言うと、一つの歴史観のようなものを持てるようになりました。おかげで、今日本で起こっている政治的な激変も自分なりに納得のいくとらえ方ができるようになりました。
さらに、心の習慣の改善には、発達心理学の知識が有効です。心の変化の一般的な法則を踏まえて自分の心の変化をとらえることができるからです。
 その法則を踏まえての自分なりの人生物語づくりが改善の方向を与えてくれます。
 過去の自分を踏まえ、現在の自分の置かれている状況をきちんと認識して、さて将来はどうするということを一貫性のあるストリーとして意識化することです。
 これがあれば、その方向に心の習慣が向いているかどうかの点検が自分なりにしっかりとできることになります。そして、どう改善すればよいかも見えてきます。

●ともかく変えると新しいものが出てくる
 やや話が抽象的になってしまいました。
 うるさいことを言わずに、自分の今の心の習慣になんとなく不満があったり、これでいいのかなーという気持ちがあるなら、あれこれ「ともかく変えてみる方略」もありだと思います。
・座右の書を思い切って変えてみるとか
・期間限定で、ネガティブ思考の習慣をあえてポジティブ思考に変えてみるとか
・小さいことでも、創意工夫で変えてみるとか
 この「ともかく変えてみる方略」の良いところは、心のマンネリを打破できるところです。
 さらに、そこから改善の方向が見えてくるということもあるように思います。さらにさらに言うなら、発明発見につながることさえ期待できます。
 ここでも余談ですが、トヨタ自動車のカイゼン運動はよく知られています。実際に、改善提案が仕事に活かされる効果に加えて、組織の元気づくりにも効果があったようです。
 最後に、2つほど引用をしておきます。
一つは、勝間勝代氏の本「起きていることはすべて正しい」(ダイアモンド社)で、継続的改善の提案として
 「トヨタのカンバン方式のようなもので、ちょっとでもいいから細かいことを一つひとつ改善していくことーー、」
「明日より、明後日、仕事の効率がよくなるように、楽になるように、少しずつ組み替えていく習慣――」
 
 もう一つは、「ロビン・シャーマ著「3週間続ければ一生が変わる」(海竜社)では、「革新し続ける」として、
 「停滞は、死にはじめるということです。成長、進化、再創造が、人生を支えているのです」

ポジティブ心理術トレーニング@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

今、この本を読んでいますね。ちょっと目を本か離して、周りを見回してみてください。そして、何か変えてみたいところがないか、3つ考えてみてください。それで何が改善されるのかも。

例 机の前にある2段の棚にあるものが雑然としているのを片付ける
>気持ちも頭もすっきりし、すぐ使うものだけになり、効率がよくなった。
 

上がったり下がったり

2013-08-23 | Weblog
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試読感謝です


夏休み

2013-08-23 | Weblog

大学に職を得てからは、夏休みはもっぱら
研究室で研究だった
では、大学生、高校生、―――の夏休みは?
と回想するのだが、
一向に何も出てこない
やっと、高校生のころ、海の家で短い間やったバイトくらい
お金はなかったから、どこかで避暑になんてことはなかったはず
勉強ばかりしていたのかなー 笑い