成熟社会では、仕事、職業も生活のためではないである。あくまで自分のためなのである。なりたい自分になれる仕事、職業探しが大事なのだ。キャリア教育では、そのように教えられる。
これがそのとおり実現できれば万々歳。ところがそうはいかないときが大問題。夢を求めて3千里の人生を歩むことになる。
それでも、夢を追い続けられればまだよい。家族や周囲はどきどきはらはらだろうが、本人はそれなりに納得して人生をおくれることになる。
こうしたリスクの高い人生を歩もうと決断した人々――ポジティブ・ニートと呼んでおくーーは、社会に活力をもたらしてくれる存在として温かく応援したいものである。またその余裕があるのが、成熟社会ではないかと思う。