ソフトバンクが自然エネルギーによる発電事業に参入することは多くの方がすでにご存知のことと思います。株主総会で定款の変更も承認され、今後は事業が粛々と進んでいくことでしょう。
賛否両論ありますが、自由経済・資本主義・株式会社の枠組みでは、今や応援するか、しないか、それだけしかないのでしょう。私は応援しています。
それに続いて、今日の報道・朝日新聞によると、NTTドコモも電力事業への参入の方針を示したようですね。
朝日新聞 2011年7月8日3時10分
http://www.asahi.com/business/update/0707/TKY201107070741.html?ref=any
携帯電話国内最大手のNTTドコモは電力事業に参入する方針を明らかにした。携帯電話と電波を交信する基地局の鉄塔周辺に、来年度から太陽光パネルや風力発電設備の設置を開始。数年内に基地局で余った電力を外部に売る方向で具体化を急いでいる。
ソフトバンクにしろ、NTTドコモにしろ、携帯電話の電波の基地局というインフラを各地に持っており、その土地を発電施設も並存させることで有効活用する、さらには、それが太陽や風などの自然を源泉とするエネルギーであれば災害時などでも停電のリスクは低減し、電波の交信の信頼性は高まるわけです。
そういう意味では、携帯電話会社として、合理的で、効果的な事業ではないかと感じます。
同様に、鉄道会社や高速道路会社なども本業の安定性の担保と土地・設備の有効活用という視点からは検討する価値が十分にあるのではないか、と感じました。
私は3.11以前であれば、電力事業なんて、当然、東京電力(地域ではそれぞれの地域の電力会社)という認識しかなかったわけですが、こうして見ると、以前から言われていた環境対策・省エネ・二酸化炭素削減なども、結構、大会社が本気になって取り組もうと思えば様々な方法がありそうね。
事業化まではいかないまでも、安定性・リスクヘッジの観点から、電力の自給自足(狭い範囲での地産地消)などの方向が見えてきているようにも感じています。
電気は原発しかないという頭の固さ。(笑)
電気はいくらでも造れますものガンバレ
NTTさん、その他の企業さん。
>電気は原発しかない・・・
ホント、そういう物言いをする人が結構いるんですよね。こうなってみて、初めて原発問題を意識するような私のようなタイプも非難されるべきかもしれませんが、これだけ大勢の人を故郷から追いやってしまったことを棚に上げて、原発ありきの視点しかないのも実に残念。
原発の経済性のメリットは、3.11以前のことでしかないと思うのですが。。。
電気の製造業でも、日本は世界のリーダーを目指してほしいですね。それだけの底力があると私は信じています。