日経新聞の朝刊では、一面の特集で「三度目の奇跡」という連載の第2部が始まっています。
これは“明治維新、戦後復興に続く「三度目の奇跡」”に向けてという特集なんですが、そもそも明治維新や戦後復興を「奇跡」とするのもどうかと思うんですよね。
明治維新や戦後復興の「軌跡」を検証して学ぶという意味は十分にあるんでしょうが。「奇跡」としている原点から、個人的にはあまり同意できない特集です。
今日は第2部の3回目。「グーグルも狙う原石」「ナガトモはここにもいる」というタイトル。
日本にもまだまだ世界を驚かせる人材がいる!という内容でした。たしかに書かれている内容自体は、すんなりと読めるんですが、なんだか違和感があるんですよね。
そもそもナガトモ、いわずと知れた?サッカー選手の長友佑都選手を引き合いに出しているからかもしれません。
要は海外の著名なチームに加入する(海外の著名な会社に認められる)ことを成功と規定しているスタンスが嫌なんですよね。(そこで、何ができたか、そのチーム・会社で何か特別な功績があるのなら別なんですが。そこと契約できること自体で満足している?感覚には同意できない。)
しかも、日本(のマスコミ?)でこういう選手や企業自体を独自に評価できずに、結局、「海外の一流チーム・企業で評価されたこと」による評価でしか論じられないという、そういう意味では、こうした一流の目利きの不在という問題は大きいと思います。さらに悪いことに、その根っこには「海外でいくらで買われた」という金銭的な度量衡がしっかりと張られているんです。
━ 悪いというのは二点からあって、一つは金銭でしか測れないのか?という寂しい価値観と、もうひとつは結果的に日本での評価(少なくとも金銭的にも、注目度的にも)が低すぎたことを証明されること。 ━
今日の記事の後半に少しだけ、日本の企業を独自に評価して傘下に収め、総合力で世界に挑戦しようとしているベンチャー企業のことが書かれていましたけど、個人的にはこうした企業のほうを中心に記事にしたほうがよいと思うんです。記事の最後にも「必要なのはリスクを見極め、彼らを成長へと導く金融本来の力だ」と書かれていましたが、まさに今の日本で求められているのは、自分たちでこうした有用な人材や企業にさらに成長できるフィールドを用意することだと思うんです。
海外のチームや企業に評価される(=そのチームや企業に貢献して、成長に導く)ことも、このグローバル化の時代では悪くないし、もっともっと増えてほしいとも思います。一方で、それしかない、それが中心なのも、あまりにも他力本願過ぎるし、やっぱり日本のチームや企業の成長こそ大事ではないか、という気持ちもあります。日本という国(これからは地域という感じになっていくのか?)の成長を考えると、そろそろこうした海外への人材の流出や、海外資本による企業への介入は、日本でそれができなかったことへの反省と検証の糧としなければいけない時期に来ているようにも思います。
こうした点からも、やっぱり明治維新や戦後復興という、そもそも海外に手本ありき、海外から見た日本の評価という視点ありき、という見方には非常に残念なものを感じるんですよ。そうすると、まずは、ボクらの明治維新や戦後復興への評価自体、もしかしたら歴史観から、もう少し考え直さないといけないのかもしれません。
少なくとも「奇跡」という視点はやめたほうが良いと思います。
明治維新の前にも、戦後復興の前にも、それなりの日本という国の総合力(良くも悪くもという点もあるでしょうが。)があったはずで、それがそれなりの成果につながったという点では、「奇跡」というのは、やっぱり悲しすぎる自己認識ではないでしょうか。
明治維新のことは分かりませんが
戦後の事は多少分かります。
後の世で言われていた程の最悪状態では
ありませんでしたから。
勿論戦争中もですが(笑)
もう少し自信を持っても良いですよね~
変に過信するのもダメですけど。。。