東野圭吾「使命と魂のリミット」
湊かなえ「告白」
今やミステリーの王道・東野圭吾作品と、本屋大賞&もうすぐ映画化の作品の2冊を読了。
ちなみに、「告白」はもうすぐ映画で公開されるのですが、文庫本の帯に主人公・森口悠子先生役の松たか子さんが出ているんですよ。ボクの頭の中ではピッタリはまる、イメージが湧いてくる感じでした。そういう意味では、いい感じです。
大体、本で読んで映画を観ると失敗するので、まだ読んでいない人は映画を観てから、興味があれば本を読むというほうが良いかも知れません。
さて、本の感想は・・・ネタバレになるので、あまり書けないのですが。
結末はそれぞれ、でも、背景・テーマは似ています。
※「使命と・・・」のほうはいくつか複線的ですが。
読みながら考えていたのは、先日の公訴時効の廃止の話や自殺した家族を刺殺した裁判の話にかぶるのですが、
(「告白」を読んでいる最中だったから、そういうことを考えていたんですかね。)
人は裁けるのか? 誰が裁くのか? 、ということ。
罪は罪で、現在の日本では裁判により裁かれるわけですが、基本的には、法の下で極力、同じ度量衡で罰を決定する仕組みなんですよね。
結果、人を裁いているといえば、もちろんそうなんですけど。ややこしい書き方でスミマセン。
(最近は裁判員制度などで、そうでもなくなっていく・そうじゃなくしていく方向かもしれません。)
言い換えれば、「罪を憎んで人を憎まず」的な精神(?)で、
死には死で報いるような敵討ち的な考えではない、
一方で、一定の罰を受ける(あるいは無罪・無罰となる)ことで裁きを受けたことになるという考えである、
と理解しています。
それが良いのか?、正しいのか?、正義なのか?は人それぞれだと思うんですが、
自分が当事者となったときに、どんなことを思うのか???
考えたくもないことですよね。
ストーリーに引き込まれつつ、そんな答えのないことを頭の隅で考えながら、
読んだ2冊でした。
「告白」のほうは、どんな結末にするのか?途中で考えられなくなって、
最後、そうくるか、と思わせられました。個人的には、、、
(続編の構想があるのだとしたら、見事ですが。)
使命と魂のリミット (角川文庫) | |
東野 圭吾 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1) | |
湊 かなえ | |
双葉社 |
やっと今日くらいから、、、、、(笑)
しかし最近内容が高度になられておられ
頭がさがります。
ぜひ続けてください。
ボクも連休ボケです
内容が高度・・・
ありがとうございます。
褒めていただけるのは、moto金田浩さんくらいなので、嬉しく思います。
でも、高度と言いますか、、、
硬度だけが高くなっている気もします(笑)。