会社の人から、その所属の中の勉強会で利用したいので、
本を何冊か貸してほしいと、先日、お願いされました。
「モチベーション」だとか、「責任」だとか、そういう観点から話をしたいのだとか。
「おお!ぜひ!」と答えたものの、
自分自身のモチベーションや責任を考える上での本(言い換えると自己啓発的な本)は、
何となく紹介できる本がある気がするんですが・・・
自分以外の人にモチベーションや責任を語るための本って、
なかなか思い出せなかったんですよね。
そもそも、長年、人事の仕事と言っても「人材育成」的な担当をすることって、
ほとんどなかったので、、、というのは言い訳です。
マネジャーの役割も担ってきたので、本当は「おお!これ!」と即答できるくらいの思いがあっても良かったんでしょう。
それで、本棚を眺めていたんですが、やっぱり人事関連の本は数あれど、
あまり、モチベーションや責任を語るための本って見当たらなかったんです。
唯一、これだと思ったのが、
すでに古典?、今あらためて注目されているP.F.ドラッカー。
高校野球の女子マネージャーも読むというドラッカーです。
発行日を見てみると、10年くらい前に買っていたようです。
でも、、、内容は・・・
ほとんど覚えていないものなんですね。
血肉となったものは多いのではないかと信じていますが。
せっかく手にとったので、久しぶりにパラパラとめくっていると、
興味深い内容がありました。
全然覚えていないあたりは。10年前とは違う読み方をしているんでしょう。
P169からのPart4・2章「優れたコミュニケーションとは何か」
そもそも、音とは何だ?
「無人の山中で木が倒れたとき、音はするか?」
という禅問答的な問いの答え。
「誰も聞かなければ音はない。」
もちろん音波は発生する。
ただし、音は知覚されることによってのみ音となる、
のだとか。
そんな話からコミュニケーションの説明が進み、
そして、ドラッカーの結論。
コミュニケーションを成立させるには経験の共有が不可欠である。
コミュニケーションは、私からあなたへ伝達されるものではなく、
われわれの中の一人から、われわれの中のもうひとりへ伝達されるものである。
組織において、コミュニケーションは手段ではない。
それは組織のあり方の問題である。
これこそ、われわれがこれまでの失敗から学んできたことであり、
コミュニケーションを考えていくうえで基本となるべきもっとも重要な結論である。
つまり、こういうことですか、、、
本当のコミュニケーションは小手先ではできない、
そして単に組織の成果をあげるための手段でもない。
コミュニケーションは「組織のあり方」であって、
誰もが常識として理解しているつもりになるのではなく、
トップのビジョンや考え方を徹底すること、
そして、それをいろいろな場面で相互に確認することで、もっと本質的に理解を深めること、
そのような努力を怠ってはならない。
さらに、コミュニケーションを成立させるには、経験を共有し、
音波でも音でもなく、言葉を合わせていくことでしか、
成し遂げることはできない・・・
ボクはこんな風に理解しました。
難しいですよね。
ちょっと、本を探した目的からは外れましたが、
久しぶりに開いた本で、あらためて勉強することができました。
ボクも、まだまだ。もっと勉強しないと。
それで、本来の依頼に戻って、
何かモチベーションや責任を語るための本ってないですかね?
もし、お勧めがあれば、是非、教えてください。
よろしくお願いします。
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読もうとして、なんか分かりづらくて途中で挫折した
記憶があります。
でも記事の「コミュニケーション」の
話はとても深いですね。
もう一度読んでみようかな。
高校野球の女子マネージャーも読むドラッカーは
かなり売れているんですかね。
なんかうちの親父も購入したらしく
頼んでもいないのに、貸してくれました。
女子マネ・・・ドラッカー、
見事なマーケティングですよね。これもドラッカーの教え???
「プロフェッショナルの条件」、
ぜひ、再チャレンジしてみてください。
ボクも10年前とは違う読み方になっていました。本の内容は当然、変わらないんですが、ボクらは変わっているんですよね~
ホント、コミュニケーションの話は良かったです。