先日に引き続き、ドラッカーの話題を。
週刊ダイヤモンドに『3分間ドラッカー』というドラッカーの名言の連載があります。
先週?2010.6.12号には、こんな話が載っていました。
(ドラッカー名言集①『経営者の条件』からの孫引きになると思います。)
通常、組織に働く者は、自分ではコントロールできない
四つの大きな現実に囲まれている。
この現実は、組織に、そして日常の仕事に組み込まれていて、
ボクらは共生するしか選択の余地はないのだとか。
- 第1の現実は、時間はすべて人に取れられてしまうことである。
- 第2の現実は、日常の業務に取り込まれていることである。
- 第3の現実は、組織として人とともに働いていることである。
- 第4の現実は、組織の内において働いていることである。
1について言えば、「組織はすべて、時間泥棒の巣窟」であり、
人の時間を泥棒しながら、泥棒しているとの自覚がない、
しかも何度も、何度も。
2について言えば、日常の業務に囲まれ、泥沼にはまったかのように、
あとから、あとか、さらに業務が湧いてくる。
3について言えば、組織として人とともに働くということは、
「成果を成果たらしめてくれるは、人である」ということでもある。
つまり、「人が自分の成果を使ってくれて、
初めて自分の仕事が組織としての成果となり、組織への貢献となる」。
4について言えば、ボクらは自分たちの属する組織の内部のみが、
直接的な現実であって、外から見たつもりでも、それは
「厚くゆがんだレンズ」を通してであって、本当の現実ではない。
ここが肝だと思ったんですが・・・
成果は、組織の内部には存在しない。
内部に生じるのは努力とコストだけである。
ドラッカー曰く「四つの現実は変わらない」。
だとしたら、ボクらはどう四つの現実に向かい合えば良いのか?
特に人事部の仕事的には考えさせられますよね。
ボクらの仕事は内部の仕事であって、よってもって成果は存在せず、
ボクらが生み出すのは成果の卵?、努力とコストだけ。
その「成果の卵」を、組織の別の誰か(人)が使ってくれて、
初めて自分の仕事が成果となり、ようやく組織に貢献できる。
今日も人事制度改正の話で、かなりイライラしていたんですが、
やっぱりそういうことだと思うんですよね。
ボクらは実は何もできない、生み出しているのはコストである、
でも、ボクらは人づてに組織に貢献することはできる・・・
そういうことを自覚することが、大事なんじゃないかと。
そして、時間泥棒であることも(笑)。
何だかややこしい話ですみません。
人事部にいると、自分はマジックハンドを持っていると
勘違いしたくなっちゃう人もいるんですよね・・・
「厚くゆがんだレンズ」を外すと、
単なるひとりの手であることが分かるはずなんですが。
まぁ、いいか。
さぁ、気を取り直して、サッカー、ワールドカップ!
いよいよ、日本代表の決戦ですね。
対戦相手はパラグアイ。強そうですが、みんなで念じましょう!!!
ガンバレ、日本!!!!!
接して頑張っておられるのだなぁーと
感心いたしました。
このところ経済誌などでドラッカー本が
良く紹介されていますね。
良いところはどしどし取り入れて成長成長
でしょうか、生意気いってすみません。
ドラッカー、ホント、最近いろいろなところで目にしますね~
日本人に合った話が多い気がします。